白夜行 発刊日 1999/08/05 第122回直木賞候補作 |
テレビドラマを見てから、一気に原作を読んだ作品で、私が東野圭吾にはまったきっかけとなった作品です。
テレビと違って、原作は出来事だけを淡々とつづっていて、亮司と雪穂の内面がまったく描かれていなくて驚きます。
亮司と雪穂のあまりに暗くて切ない生き方に暗い気分になります。
最後も救いようがなく、本当に切ないです。
でも二人に愛があったんだ。きっと幸せな時間もあったんだ、、と信じたいです。
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幻夜 発刊日 2004/01/26 第131回直木賞候補作 | 白夜行の雪穂のその後を描いた作品と聞いて読みました。
東野さんは特に続編という風な書き方はしていないようですが、やはり白夜行を読んでから読むのがおすすめです。
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容疑者Xの献身 発刊日 2005/08/30 第134回直木賞受賞作 | 「探偵ガリレオ」シリーズ初の長編で、湯川学助教授が活躍します。 容疑者Xの深い愛情に感動させられます。 湯川助教授の推理が素晴らしいのはもちろんですが、心の葛藤に人間らしさを感じます。
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怪笑小説 発刊日 1995/10/30 |
短編集です。
鬱積電車/ おっかけバアさん/ 一徹おやじ/ 逆転同窓会/ 超たぬき理論/ 無人島大相撲中継/ しかばね台分譲住宅/ あるジーサンに線香を/ 動物家族
笑いあり、涙あり、、ととても面白いです。
中でも鬱積電車、あるジーサンに線香を、がお気に入りです。
おっかけバアさんは、身につまされるなぁ~~
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手紙 発刊日 2003/03/21 第129回直木賞候補作 |
2006年に映画化
キャスト…武島直貴(山田孝之) 、武島剛志(玉山鉄二) 、白石由実子(沢尻エリカ)
殺人を犯したことによる、残された家族の苦しみが切ないです。
家族が殺人を犯したら幸せにはなれないのでしょうか。
最後のお兄さんの手紙には泣かされました。
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魔球 発刊日 1988/07/20 第30回江戸川乱歩賞候補作 | 初期の作品ですが、やっぱり傑作です。 家族愛を強く感じました。 約束を守らなかった人間の罪の深さを読み終わってから、しみじみと感じました。
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探偵ガリレオ 発刊日 1998/05/30 | 帝都大学理工学部物理学科助教授の湯川学が、科学者の視点からオカルト的な謎を解き明かす短編の連作ミステリーです。 燃える(もえる)/ 転写る(うつる)/ 壊死る(くさる)/ 爆ぜる(はぜる)/ 離脱る(ぬける)
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予知夢 発刊日 2000/06/20 | 探偵ガリレオの続編といえる作品ですが、短編なので予知夢だけでも十分理解できます。 夢想る(ゆめみる)/ 霊視る(みえる)/ 騒霊ぐ(さわぐ)/ 絞殺る(しめる)/ 予知る(しる)
探偵ガリレオよりも理系の知識を駆使する点が少なくなり、より親しみやすくなった感じです。 |
悪意 発刊日 1996/09/20 | 2001年NHKドラマ化。 こんな悪意が存在していたなんて、、、と驚きました。 世の中、同じような事件がたくさんあるのかも、、、と考えると怖いです。 どうか加賀刑事さんのような熱心すぎる刑事さんが世界にたくさんいてくれますように、、、と願わずにはいられません。 |
学生街の殺人 発刊日 1987/06/24 | 初期の作品なので、普通の推理小説かな~というのが最初読んでいく時の印象でしたが、読み進んでいくとラストにびっくりさせられます。さすがです。 |
赤い指 発刊日 2006/07/25 | 自分の子供が小さい女の子を殺してしまうなんていう最悪の殺人を犯してしまう。 その罪を憎みながらも、子供をかばうために死体を捨てに行ってしまう。 一般的な常識を持ちながらも、子供を守るために行うさらにひどい行いには、愕然としました。 「赤い指」の願いに気がつかない主人公に、家族のあり方を考えさせられました。 |
ブルータスの心臓 発刊日 1989/10/30 | 犯人が主人公で書かれた小説なのですが、犯人自身も思いがけない展開と結末が待っています。 ストーリーの導入部分のエピソードが最後の方にようやく分かってきます。意外なストーリーで面白かったのですが、読後感が私にはいまいちでした。 |
超・殺人事件 -推理作家の苦悩- 発刊日 2001/06/22 | 短編集です。 超税金対策殺人事件/ 超理系殺人事件/ 超犯人当て小説殺人事件(問題篇・解決篇)/ 超高齢化社会殺人事件/ 超予告小説殺人事件/ 超長編小説殺人事件/ 魔風館殺人事件(超最終回・ラスト五枚)/ 超読書機械殺人事件 「超税金対策殺人事件」が、「世にも奇妙な物語」でドラマ化されました。 思わず声を出して笑ってしまいました。ユーモアあふれて楽しい作品ばかりです。 |
変身 発刊日 1991/01/12 | 人間の魂はどこにあるのでしょうか。主人公が脳移植手術によって奇跡的に一命を取り留めるが、だんだん自分の心がドナーに侵されていく。好きな物が嫌いになっていき、考え方も変わっていく、、、この恐怖は想像を絶することでしょう。 ラストが途中から読めたので、新鮮な感動は得られませんでしたが、主人公の恋人の主人公への強い愛情には心打たれます。 |
ゲームの名は誘拐 発刊日2002/11/19 | 藤木直人さん主演の「g@me」という映画になりました。 映画を先に見ていたので、映画のイメージのまま原作を読み進んでいったので、とてもスムーズに読めました。 原作どおりの展開でしたが、最後が違っていました。 さらりとしたラストですが、最後の1行で本当のゲームでの勝者がわかり、あっけないような、シンプルな結末でした。 |
使命と魂のリミット 発刊日 2006/12/05 | 「人間というのは、その人にしか果たせない使命というものを持っている」という主人公の父親の言葉どおりに、この物語では誰もが使命を果たそうとしています。 最後の方では泣かされました。読後感がとてもすがすがしいです。 |
トキオ 発刊日 2002/07/18 | 序章と終章が本当に泣けます。 魂だけのタイムスリップというありえない設定ですが、納得しながら読み進むことが出来ます。 最後の一行は本当にぐっときます。 2004年にNHKで国分太一くん、櫻井翔くん主演のドラマ化。 |
宿命 発刊日1990/06/05 | 犯罪のトリックや犯人を暴くのが主流になっていない不思議な作品です。 最後の最後まで意外な宿命が分かりませんでした。本当にびっくりしました。 「変身」の前年の作品というのが納得できます。 2004年にWOWOWで藤木直人さん主演のドラマ化になりました。 |
秘密 発刊日1998/09/10 第52回日本推理作家協会賞受賞 / 第120回直木賞候補作
| 最初の悲惨な事故にまず泣けました。 その後の少々コミカルな感じにストーリーが進んでいって、昔好きだった赤川次郎さんの作品を思い出しました。 そしてなんだか違和感。こんなの東野さんの作品じゃないという気持ちで違和感を持ったまま読み進んで、最後にびっくり!また泣かされました。 やっぱり東野さんは天才です。 こんなにたくさんの秘密が作品の中に存在していて、この本の題名は秘密以外に考えられないくらいです。 悲しすぎる切ない物語です。 1999年に映画化されました。 |
むかし僕が死んだ家 発刊日 1994/05/25 | 元恋人と共に、元恋人の過去が隠されていそうな家を探索しに行くストーリーです。 全体的に暗くて不気味な雰囲気がただよっています。 おどろおどろしい表現などはまったくないのに、この独特な雰囲気を伝えられる文才がすごいです。 |
ある閉ざされた雪の山荘で 発刊日 1992/03/05 | 劇団員7名が舞台稽古の名の下に山荘に集められます。 そこで起こる事件なのかそれとも稽古なのか分からない状況。 アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」を想像させる展開です。 本格的推理小説です。この結末をちゃんと推理できたらすごいと思います。 |
さまよう刃 発刊日 2004/12/10 | 娘を殺された父親の復讐の話です。 父親の犯人に向ける刃、警察の正義の刃、マスコミの刃、、いろいろな刃が本当にさまよっています。 本当に悲しいお話でした。全編ほとんど泣き通しで読みました。ラストには驚愕し号泣しました。
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鳥人計画 発刊日 1989/05/25 第11回吉川英治文学新人賞候補作 | スキーのジャンプ競技の天才が殺された事件。 序盤から犯人が分かっているのですが、謎が多くて最後はやはりどんでん返しが待っています。 ジャンプ競技はあまりよく知らないのですが、このようなことが行われているのかも、、と思うと怖くなります。 死んでしまったジャンプ界の天才がかわいそうで仕方ありません。 |
片想い 発刊日 2001/03/30 第125回直木賞候補作 | 性同一障害の学生時代の友達を助けるための友情の物語ですが、いろいろな複雑な出来事がからみあってストーリーはまっすぐには進んでいきません。 SMAP「夜空ノムコウ」を聞いて作られた物語、、、ということで読み終わった後も「夜空ノムコウ」の歌詞が私の中でぐるぐる回っていました。 曲がりくねったストーリーですが、ラストの余韻がいいです。 |
ダイイングアイ 発刊日 2007/11/19 | 8年前に連載が終了してようやく発売された作品です。 最初に起きた交通事故が発端の事件ですが、本当に怖い作品でした。 作品中の人物の誰にも感情移入できなかったのですが、交通事故で亡くなった人の無念さはよくわかります。 リアルな描写が怖かった作品でした。 |
放課後 発刊日1985/09/10 第31回江戸川乱歩賞受賞作品 | 密室殺人事件が最初の事件ですが、それ以降の事件にも頭を抱えさせられました。 事件の謎はなるほどと納得できましたが、動機がなんだか弱い感じがしました。 ラストのその後、主人公はどうなったのかとっても気になります。 |
白馬山荘殺人事件 発刊日1986/08/31 | 『マザーグースの宿の殺人』という題名が最初は考えられていたそうですが、この方がよかったと思います。 密室殺人ですが、それ以外にもたくさんの謎がちりばめられています。最後にどんどん謎が解けていくのが痛快な感じです。 |
名探偵の掟 発刊日 1996/02/25 | 主演名探偵の天下一大五郎、名脇役の大河原警部。このスタンスを崩さない連作小説です。 真面目な推理小説かと思ったら、思い切ったギャグでした。 初期の作品には密室殺人事件などが多い作者なのに、その密室殺人をコケ下ろしたストーリーもあって笑っちゃいます。 私は第9章の童謡殺人が面白かったです。オチが最高でした。 |
レイクサイド 発刊日 2002/03/17 | 役所広司(並木俊介)、薬師丸ひろ子(並木美奈子)、柄本明(藤間智晴)、黒田福美(藤間一枝)、鶴見辰吾(関谷孝史)、豊川悦司(津久見勝)で映画化されました。
映画化されたものを先に見ていたので、先がわかっていましたが、新鮮な気分で読めました。 自分の身内が殺人を犯したと知ったら、本当にこんな行動を取るのでしょうか。 家族のあり方などいろいろ考えさせられました。 |
卒業-雪月花殺人ゲーム 発刊日 1986/05/20 | デビュー2作目です。 後々いくつかの作品に登場する警察官の加賀恭一郎が大学生で登場しています。 茶道の作法などの難しい部分があってちょっと謎解きに熱中できませんでした。 それにしても加賀さんの冷静さは若い頃からすごいです。 |
探偵倶楽部 発刊日 2005/10/25 | 二人の探偵の扱う事件の連作小説です。 偽装の夜。罠の中。依頼人の娘。探偵の使い方。薔薇とナイフ。の5作品です。 トリックなど驚かされる物もありましたが、探偵の影が薄すぎて魅力に乏しい感じがしました。。 |
11文字の殺人 発刊日 1987/12/25
| 最初は『無人島より殺意をこめて』というタイトルでしたが、出版社の要望で改題されたようです。 改題しないほうがよかったんじゃあ、、、 恋人を殺された女流ミステリー作家が、担当編集者と一緒に事件の真相解明に乗り出した。 なかなか真相にたどりつけずに次々と事件が起きていくストーリーです。 |
分身 発刊日 1993/09/25 | 鞠子と双葉の全然別世界に住む二人の女の子の2つのストーリーです。二人の出会いに涙しました。これからの二人に幸があることを願わずにはいられません。 |
殺人の門 発刊日 2003/09/05 | 主人公の不運と不幸に同情しましたが、共感は出来ませんでした。もっと自分の心を強く持っていたらそこまで苦しまなくても済んだのじゃあ…殺人の門をたい焼きの時にくぐっていたらよかったのに。 |
夜明けの街で 発刊日 2008/06/30 | 不倫がテーマの恋愛小説にミステリーがからんだような軽い感じのストーリーでした。推理小説としては物足りない感じです。 どうしても既婚者としては渡部の不倫にイライラしながら読んでしまいます。秋葉の15年分の思いには愕然としました。 |
どちらかが彼女を殺した 発刊日 1996/06/05 | フーダニット小説(犯人当て小説)です。最後まで犯人の名前が書かれていないことに愕然としました。単行本の袋とじ解説を読めばなるほど~と納得できますが、え?こんなことで?と思ったのも事実です。犯人当てに重点を置いてあるので、登場人物の心情などの細かい部分があまりなくて、ちょっと物足りない感じがしました。 |
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