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マイコの漫画のブログ

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葛葉姫鬼譚外伝★夢紡2

心を落ち着かせるように大きく息を吐き、脱力したように上半身を前に寝そべらせ視線をあらためて月海にうつし、微笑む。
『本来の力とは月の力。私の血に流れる天上の神の力のこと。私がいた時代は満月。そして多分この時の月は新月。満月になるまでの期間、私は貴女になってあなたの望みを叶えることと自分の望みが叶うことが神にかけた条件』
月海は意味が少々意味が分からないために首をかしげ、訝しみ手を口元に当てて呟く。
『私には望みなにもない……同じってどういうこと名ので巣か?』
『あ、ごめんね。そっちの方が疑問だったね。私一人で喋ってしまったわ心で話すのって自分の思った方が優先になっちゃうみたいね』
頭を掻いて笑う。
『私の望みは幸栄様を海に興味を向けさせないこと。あの人は私を置いて大陸へ行きたいといいだすのよ。で、行っちゃったんだけど…その理由もいわないの。それの理由は私の起こす呪術に関わることだからってだけ…意味分からないじゃない?まるで私が興味を持たせたようないいかたするんだもの……』
力説するように拳を握り語り出す。
『あの……また自分語りに……』
注意されてハッとする。
『ってまた自分勝手な…ごめん…今日は光栄様に会えて舞い上がってるんだわ…』
『あなたと同じ思いなのは認めます……』
葛葉から聞き出すのじゃ切りがないとおもったのか月海から語りだす。
『わたしも愛しい人が海へ渡ってしまった…私を置いて……だから私も海へでたのです…』


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