ただ自転車通勤のためでなく

2006/08/06(日)23:40

「ツール・ド・龍神温泉」レポート その2

ツーリングレポート(247)

<レポート その1>はこちら きつい峠を越えるたびにいつも思うんですが、「もう…ダメ…」と思ったあたりで、なんとか峠にたどり着くもんなんですね(笑)。もちろん世の中にはもっときつい峠がたくさんあるでしょうが、少なくとも僕が今まで越えてきた峠はいつもそうでした。今回も「最初からこんなんじゃ完走は無理かも…」と思いかけたところで、なんとか「狼頭峠」を越えることができました。 ここからしばらくは、丹生川沿いの涼しげな道を、下り基調で楽しむことができます(写真)。この丹生川というのは、一週間前にcancanさん達と川沿いを走った時にも思いましたが、本当に心癒されるものがあります。もう丹生川大好き! もちろんギアをアウターに入れて一気に速度を上げ、できるかぎり護摩壇山までのタイムを稼ぎます。 しかし、下り終わると当然また上りが始まるわけで(笑)、再び時速6~7km台も当たり前のヒルクライムが始まります。気温もぐんぐん上がってきて、まだ高野龍神スカイラインの入口にも至っていないのに、水浴びをしたように全身汗でびしょぬれです。でもうまくできているもんで、またまた「もう…ダメかも…」と思いかけたところで、「弘法大師衣干岩(こうぼうたいしころもぼしいわ)」の社務所(写真)にたどり着きました。弘法大師がお衣を干されたという岩があるらしいのですが、そんなことはどうでもよい僕の目に止まったのは、ジュースの自動販売機とベンチ(笑)。当然、ここで休憩です。ここまでで橋本駅から20km、時刻は8時15分頃でした。 社務所に地元のおじさんがいらしたので、「すいません、高野山のにぎやかな場所まであと何kmくらいですか?」と尋ねると、「あと5kmくらいかなぁ。でもここから先の勾配はちょっときついよ。自転車なら30分くらいかなぁ。それにしてもあんた、橋本から上ってきたの? そらぁ、たいへんやわぁ」との返事。やれやれと思いながら再出発すると、おじさんの言う通り勾配はきつかったものの、実際は3km、20分くらいで高野龍神スカイラインの標識が見えてきました(写真)。ここから少し下ると、高野山で一番にぎやかな、高野町街にたどり着きます。レストランや土産物屋など、観光客向けの店が立ち並ぶ場所です(写真)。ああ、なんかしばらく忘れていた雰囲気(笑)。思わずここで長居したくなってしまいましたが、さっき休憩したばかりじゃないかと心に鞭打ち、自動販売機でスポーツドリンクを1本買って、ここからいよいよ高野龍神スカイラインを走り始めます。(スカイライン入口の看板) 意外にも高野龍神スカイラインに入ってしばらくは平坦もしくは下り基調でした。護摩壇山までのタイムを稼ぐためにもここはギアをアウターに入れて快調に飛ばします。が、それも3kmくらいで終わり、そこからはまた厳しい上りが始まりました。9%とか10%といった勾配の標識も多く現れます(写真)。しかしながら、高野龍神スカイラインは車の交通量がとても少なく、景色はもう絶景ポイントの連続です。あまりに景色が良いので、似たような写真ばかりになるのに、ついつい止まって写真を撮りたくなってしまいます。けっして休憩したいからいちいち写真を撮っていたわけではありませんが、後から思うと、うまい具合に足が休まっていたのかもしれません。難を言えばオートバイが多いことで、やかましいマフラー音を立てながらときおり猛スピードで追い抜いていきますが、車が少ないので車道の中央を走っていくため、自転車が危険というほどではありません。(絶景写真1/2/3/4 ←ね、似たような写真ばかりでしょ.笑)。 また、炎天下といえば炎天下なのですが、標高1000mともなれば、普段走っている淀川の河川敷に比べてはるかに涼しいです(まあ淀川河川敷はオール平坦ですけどね)。日陰がないと聞いていましたが、まだ太陽の位置がそれほど高くないこともあってか、ところどころ木陰になる箇所もあり、しんどい時はそういう場所で積極的にごく短い休憩を取るようにしました。ほんの少し休むだけでも、売り切れそうになった足はちゃんと回復してくれるんですね。でも長く休憩しすぎるとかえってダルくなるので、ほんの少しだけにします。 高野山までの上りと同じく、速度を気にせずゆっくりゆっくり上っていると、「れすとらん鶴姫」という店に到着しました(写真)。ここでまた休憩することにして、ソフトクリームを補給します。ヒルクライムといえば、なんといってもソフトクリームです(笑)。鶴姫のお姉さんに「どこから上ってきたんですか?」と聞かれ、「橋本駅からです」と答えると、「えーっ!」と驚かれてちょっとだけよい気分。まああっちは「こいつ、バカに違いない」と思ってたかもしれませんけどね(笑)。 鶴姫でソフトクリームを食べ、ドリンク補給もして再出発すると、しばしのダウンヒルが始まりました。休憩したばかりだし、どうせ下ったぶんまた上らないといけないので、こんなダウンヒルは迷惑なのですが、地形が相手では仕方がありません。しばらくダウンヒルを楽しんでいると、「花園あじさい園」という場所に到着しました(写真)。たくさんのあじさいは確かに綺麗でしたが、ここまで大自然が生んだ絶景ポイントの連続だったので、こんな人工的なものが必要なのかなとちょっと疑問に思いましたが、オートバイのツーリンググループがたくさん休憩していました。僕は写真を1枚撮っただけでそのまま通過。速度は気にしないとはいえ、ダウンヒルでは少しでもタイムを稼いでおかないといけません。サイクルコンピュータの距離もだんだん50kmに近づいてきています。午前中に「ごまさんスカイタワー」にたどり着くのを目標にしていましが、この調子ならなんとかなりそうです。 ダウンヒルの後にはお約束のヒルクライム。またエッチラオッチラ上っていると、「ごまさんスカイタワー」まで残り数kmのところで、「護摩壇山休憩舎」(写真)にたどり着きました。もちろんここでも休憩です。ここでは無料の自然水給水所というのがあったので、顔をバシャバシャ洗い、汗だくのタオルを洗って首すじを冷やし、ヘルメットの下に被っていたキャップをぬらして被りなおしました。 さーて、「ごまさんスカイタワー」までもうあとちょっとです。ここからは本気を出して、ヒルクライムレースのつもりで全速力で上ってやるぜ!と思って頑張ったのはほんの300mほど(笑)。その後はまたエッチラオッチラ上っていきます。そして、午前11時25分、ついに今回の最高点、標高1300mの「ごまさんスカイタワー」に到達しました(写真1/2)。「勝った!」と思いました(笑) 続く… 人気の自転車ブログを探すならココがおすすめ!→

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