ただ自転車通勤のためでなく

2006/08/07(月)18:07

「ツール・ド・龍神温泉」レポート エピローグ

ツーリングレポート(247)

・<レポート その1>はこちら ・<レポート その2>はこちら ・<レポート その3>はこちら 高野山も護摩壇山も最高でしたが、ずーっと山ばかり見て走ってくれば、次は海が見たくなるのが人情というもの。駅前通りをまっすぐ進むと、150mほどで海に着きます。でもここには砂浜がなく、誰一人いませんでした。海水浴場はもっと南にあるのかな? 波打ち際まで数メートルというところまでわざわざ愛車を押してゆき、砂利を使って愛車が倒れないようにうまく立たせ、記念写真をパシャリ。 さあ、あとはおいしい刺身を食べて帰るだけです。駅前には普通の食堂っぽい店が一軒あるだけで、そこじゃちょっと面白くないなぁと思ったので居酒屋を探すことにしましたが、なかなか見つかりません。この南部という町は、梅干しの名産地のようで、他に自慢がないかのように「梅干し」の看板だけはやたら目につくものの、「刺身」とか「お造り」といった看板はまったく目にしません。少しイヤな予感がしたものの、それでもウロチョロしているうちに、ようやく居酒屋を一軒発見しました。店前にワイヤー錠で愛車を固定し、中に入ります。 店に入ると、若い店主が「いらっしゃい!」と僕に声をかけるなり、僕の服装と手にしたヘルメットを見て、「もしかして遠くから来られたんですか?」と気さくに話しかけてきてくれます。「おっ、なんかいいかんじの店!」と思いながら、「そうなんですよ、橋本から高野龍神スカイラインを通って来たんです。住んでるのは大阪なんですけどね」「えーっ、すごい!あんな山の中を!」「いやいや、ほんの120kmほど走っただけですよ(笑)」などと、まだ何も注文していないうちからすっかり打ち解け、おしぼりで顔をごしごし拭かせてもらってから、ようやく生ビールを注文。そしてメニューに目をやると……思わず目が点になってしまいました。なんとこの店のメニューには……刺身がない! 一切ない! ちょっと待ってくれよー、刺身のない居酒屋なんて大阪にはないで!(あるかもしれないけど僕は知らない) 動揺を隠しながら、唯一刺身に近いものが入っている「海鮮カルパッチョ」と、あとは焼き鳥やら、なんこつの唐揚げやらを注文。 オレはなぁ、刺身を食うためにこの町に来たんじゃあぁぁぁぁぁぁ! とまあ、最後にとんだオチがついてしまいましたが、どれもおいしかったので許すことにして、その後、午後7時29分南部駅発の電車で輪行して帰ったのでした。御坊駅で乗り換え、和歌山駅で乗り換え、家に帰り着いたのは午後11時20分頃。長~い長~い一日でした。敬愛する自転車乗りであり、ミュージシャンである忌野清志郎さん風に言えば、楽しくて、つらくて、かっこいい、最高にブルースな一日でした。 自転車最高! 愛してるぜベイビー! 終わり (最後まで読んでくださったみなさん、ありがとうございました。) 人気の自転車ブログを探すならココがおすすめ!→

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