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December 27, 2005
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カテゴリ:詩小説
「最後の天使」

「私が最後か?・・・・・」
先程まで一緒にいた水天使も最後の水滴が消え行ってしまった
もうこの星には生物は何処にも居ない
ただ熱風にさらされた熱い岩肌が陽炎の様に揺らめいて居るだけだ

私もこの星があの太陽に飲まれる前に去るだろう
思えば私がこの星に来た時も今とかわらぬ光景を見ていた
誕生と消滅は紙一重なのかも知れない

そんな思いにかられふと視線を移すと
そこにはもう一人の天使の姿があった
私と同じく姿がはっきりしない存在だが
私以上にその存在には気付かれる事が少ない

「空天使」
「こんにちは風天使」

この場面には相応しくない程の笑顔で答えた
何時もの事だったがこの場においてもその調子は変わる事は無かった
「そう言えばこの星に来たのは貴方が最初でしたね」
「そうです、わたくしは空間そのものですから」
その笑顔を崩す事無く答えた
「そして私が来た」
笑顔が崩れたのはその時だった

「風天使、新たな星で待っている空天使が居ます。ここはもういいですから早く行ってお挙げなさい」
「ありがとう。またどこか出会いましょう」
「そうですね、何時か何処かで」
再び笑顔が帰ってきた

やがてあれほど美しい緑の星はたけ狂う太陽に飲まれていった

そこにはもう二人の天使の姿は無かった





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Last updated  December 27, 2005 08:29:10 PM
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