絵画の試験が終わって

音楽の試験までの空き時間が１時間半ほど。

建物内は声や音を出す練習は禁止されていたので

声を出そうと外へ。

同じように他の受験者も外に出てきていて

駐車場や中庭のようなところで

みんな思い思いに歌ったりお話の練習をしたり・・・。

中には大きなカブのお話を練習する人もいて

一生懸命カブを抜く動作をしてたりと

冷静にみたらなかなか愉快な光景だったと思いますが

私も朝起きてからまともに声も出さず

この時間まで来てしまったので

とにかく声を出せるよう、体をほぐそうとストレッチ。

ほぐれてきたところで発声がてら歌を歌い、練習しました。

当日はいいお天気だったのですが

少し風もあって、外にずっといると手がどんどん冷えてきて

今度はピアノが弾けなくなりそうだったので

外の練習を切り上げて建物内へ。

ロビーにイスやテーブルがたくさんあったので、居場所には困らず

そこでエアピアノ（！）しながらイメージトレーニング（笑）

試験開始２０分前には控え室に入っておくように指示されていたので

少し早めに控え室へ。

し～～んとした控え室に同じように待つ人たちのエアピアノをする

カチカチという音だけが響き、ちょっと緊張してきました。

ちょうど２０分前に番号を呼ばれ、受験教室へ案内されました。

部屋の前の廊下にイスが５脚置かれていて

そこで順番を待ちます。

１人終わってひとつずつイスをずれていくたびに緊張が・・・。

部屋の中からピアノの音とかすかに歌声が聞こえてきて

すごく上手に最後まで弾き終える人もいれば

途中でつまってしまって、演奏が止まってしまう人もいたりして

聞きたくないのに聞こえてくるその音で、もう緊張はピークに（笑）

そしていよいよ自分の番。

誘導係の人に言われて教室の中へ入ると目の前に２人の試験官。

一人は初老入りかけの男性、もう一人は中年の女性。

どちらもやさしそうな感じで「どうぞ」と笑顔。

言われるがままに荷物をイスに置き、受験番号シールを各試験官に渡し

「それではそちらでどうぞ」とアップライトのピアノを指差されました。

（部屋にはグランドピアノもあったんだけどね）

私は「よろしくお願いします」と言ってぞうさんを弾き始め・・・

予想以上のピアノの音のでかさにビックリしてしまい

歌が始まったら小さめに弾こうとか

目線は子どもたちを見る感じでとか

いろいろ思っていたことがすべてふっとび

あとは勢いのみ（笑）

ただ頭の片隅に「ピアノより大きな声で歌わなければ！」ということだけはあり

テンパって小さい音で弾けなくなってしまったピアノに負けないように

もうほとんど叫ぶような感じでぞうさんを歌い

およそ体を使って出す歌声とは程遠い感じになってしまったような気がします・・・。

（これも記憶がさだかではないけれど・・・）

ぞうさんが終わって、一旦手をひざの上に置き、試験官を見ると

「どうぞ」と言ってくれたので

「はい」とだけ言って（それしか言えなかった）さんぽをはじめました。

ぞうさんのときよりは少し落ち着けたような気もしましたが

それでも平常心ではなく（笑）

とにかく元気さだけは忘れないようにと思って演奏しました。

さんぽを終えたあとはまた手をひざの上に置き一呼吸して

イスから立ち上がり、試験官に「ありがとうございました」と言って

そそくさと部屋を出ました。

幸いどちらの曲もピアノのミスタッチなく終えられたのはよかったと思いますが

演奏の質ははなはだギモンです・・・。

せめて印象をよくもってもらおうとあいさつとか動きだけはきちんとを心がけたつもりですが

どれだけプラスになるのか・・・。

あとは結果を待つのみ・・・ですが

日に日に不安が大きくなっていってます（笑）

・・・と私の実技試験はこんな感じとなりました。

来年以降、受ける方の少しでも参考になればと思い

書かせていただきました。

・・・って私がまた来年受けてたりして・・・。

きゃ～～～(><)

もうこれ以上は考えないようにしよう・・・。

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