最終話 漆黒の闇へ一斉に全ての車が僕に向かって突進してきた。逃げる間も無く僕は押し潰された。 一瞬にして気を失い、僕はその場に倒れこんだ。そして、また何処かに連れ去られる夢を見ていた。 …僕は体が軽くなり、天へ昇って行く夢を見ている。 果たしてそれは夢であり、僕は目を覚ました。 今日は朝っぱらからテスト。 学校があると言えどもやっぱりなんだかんだで土曜なわけで、体の感覚が平日どおりの時間に起きるのを拒否している。 ボーッとしながら自転車をこいでいたわけだが、小中学生が道中に居ないのは気楽。 いつものように、道全体に小学生がいたら一人轢いてもおかしくない状態だった――― ―――いや、気付いて後ろを見たら、老人を3人くらいもう既に轢いていたらしい。 がしかし、遅刻しそうだったのでそんなことは気にも留めず、 血をどくどくと流してる老人を後ろに僕は必死に学校へ向かおうとした。 しかし、やはり気になるので老人に話しかけてみたが、 ……返事が無い。ただの屍のようだ。 僕は屍を傍に合掌すると、早々と学校へ向かった。しかし 「……と、思ったじゃろ」 老人はそう言うと、鬼のような形相でこちらを睨んできた。 僕は蛇に睨まれた蛙の如く、その場に凍り付いた。 その形相は僕の脳裏に焼き付いて一生消えることはなかろう。 そして僕はいつかのようにめまいに侵され、漆黒の闇へと葬られた… 気付けば、僕はベッドの上にいた。今のも夢だったのか? ……今日は朝っぱらからテスト。 僕は自転車に乗り、途中でトマトジュースを買って学校へ向かった。 ―完― ジャンル別一覧
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