クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

2006/06/12(月)09:38

日本人作曲家って・・。

だいぶ暑くなりまして、夏になろうとしております。 昨日の”N響アワー”をみておりましたら、日本人作曲家の特集をしておりました。 以前より言ってはいるのですが、私個人としても日本人作曲家は大変好きで、いい企画と思いみておりました。 日本のクラシック先駆者として、山田耕作氏が出ておりましたが、日本人初の交響曲「かちどきと平和」を作曲したことでも知られておりますし、童謡?として「赤とんぼ」「まちぼうけ」など知られておりますが、今現在私読んでおります、近衛秀麿氏の伝記でもよく登場しておりますが、結構な暴れん坊でおうちゃく物だったそうですね、女と金に名前が出てくるとは表と裏、音楽とのギャップを感じておりましたが、「曼荼羅の華」を聞いておりましたが、日本的というか、西洋の音楽を大いに取り入れた(「かちどきと平和」にも言えることなのですが)、大曲です。 今年亡くなりました伊福部昭氏の話もでており、アイヌと日本音楽を絶妙に取り入れており、素晴らしい音楽を奏でております、今回は伊福部氏の音楽に大きく感銘を受けた「交響譚詩」でしたが、いつ聞いてもいい曲ですね~、出だしの突発的なものと、途中より出てくる民族的音楽、心を揺さぶられます。決してN響の演奏が良くないというわけではありませんが、伊福部門下で、作曲家兼指揮者でもある芥川也寸志氏/新交響楽団の演奏が一番フィットする演奏ですね。 伊福部門下でもある黛敏郎氏、矢代秋雄氏の音楽も取り上げておりました、黛氏といえば「題名のない音楽会」で長期に渡り司会をされておりました、個人的にも好きな「涅槃交響曲」は名曲と思っておりますが、賛同は少ないかもしれませんが伊丹十三監督の映画でも使用されております。今回は滅多に聞ける機会が少ない「舞楽」でした。黛氏の音楽はどちらかというと完璧な現代音楽で、難解なことが多く、編成もデカイとなっては聞く人も少ないでしょうし、賛否両論あるかもしれませんね。矢代氏は若くして亡くなっており、テクニシャンです。この人も難解なことが多く、最も有名な曲「ピアノ協奏曲」は演奏者を泣かせるような技法で、今回初演した中村紘子氏の演奏をやっておりましたが、よく覚えてられるもんだと関心しておりました、この時の指揮は何を隠そうミヒャエル・ギーレンです(メチャクチャ若い!!)。 早坂文雄氏のピアノ小曲集もやっておりましたが、正直好きになりました、こんなにいい曲とは思いもよりませんでした、う~ん日本的でもあり、中華的といいますか、シルクロードを通って届いてきたな~っていう感じがしますね。オーケストラ・ニッポニカの時にもご紹介しましたが、日本作曲家として名前、曲ともに消えていこうとしております、その中の一人のように感じますが、力強いピアノ曲でした。 ナクソスでも今では多くの日本人作曲家を取り上げております、昔から少しずつではありますが、フォンテックなども取り上げておりますが、なかなかこのような企画のものは発売されません、大変残念に思います。これだけ(今回は5人)の作曲家を紹介していてもまだまだいますし、正直忘れられています、聞く機会もまったくと言っていいほどないと思いますが、もっと勢力的に聞いてほしいですし、浸透していってほしいと思います。 黛敏郎氏の「舞楽」、「曼荼羅交響曲」を収録。 N響による伝説のライブ、黛敏郎氏の「涅槃交響曲」を収録。 N響による伝説のライブ、矢代秋雄氏の「ピアノ協奏曲」を収録。 チョットマニアックな協奏曲集、矢代秋雄氏の「ピアノ協奏曲」を収録。 吉松隆氏のファゴット協奏曲も収録。

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