カテゴリ:一般評論
こないだは、あまりにも心に受け入れられにくい話を聞いたばかりで、本当がどうなのか?とネットニュースのみで、TVとかを見ずに電車の中で携帯で打った文面です。
そして、今回は改めてこの問題に対してのことを書きたいと思います。 佐村河内さんが、「交響曲第1番」という本を書かれてからこの人に興味を持ちました。 ゲーム音楽の鬼武者のテーマ曲「ライジング・サン」の音源を手に入れたい。(現在廃盤で、オークションでは高額のやりとりがされています。)音楽を生で聴きたいという気持ち。それが凄く高ぶり、数年後交響曲第1番が第1楽章、第3楽章が広島初演から初めて演奏されるということで東京まで足を運びました。演奏会は、モーツァルトとの2部編成で前半であるモーツァルトの曲は、どうでもよかった。早くこの現代の作品である交響曲第1番を聴きたいと。 そして、演奏が始まり、会場は一気に温度を無くし戦慄へと引き込まれていきました。 曲は、本当に素晴らしく耳に恐ろしく滞る打楽器群、きれいなコラールを奏でる金管群、それを覆うような優しい旋律を奏でる弦楽群と本当に素晴らしい作品。涙が出ました。 もちろん、この作曲者本人も客席から檀上にあがり盛大な拍手を受けていました。 それから、京都での演奏会。 このときの演奏は、東京の興奮を持っていくとまではいかない演奏会でしたが、指揮者による一部抜粋により全3楽章初演(広島初演より改訂)。 この場には、佐村河内さん及び原爆の悲劇に共感されている人々、広島市長、長崎市長、ノーベル物理学賞を得た益川教授などが来賓としてみえていました。 この時、会場入り口に「日本コロムビア」の花飾りがあったことから、「これはCD化されるな」と確信し、楽しみにしていました。 録音され、発売すれば、大ヒット。クラシックとしては異例の販売枚数。 そして、TVや雑誌でも特集が組まれるまでになったのです。 そのCD発売後、生演奏を聴いたのが昨年。 東京で行われた演奏会。 この時は、久々にこの曲を生で聴いたという喜びとうれしさで心が凄かった。 だから、もの凄い演奏で感動しました。 やはりこれは、素晴らしい作品だということを。そして全国公演が開かれてよかったと。 そして、今年に入り2月になったばかりの頃。 まさかのゴーストライター使用を自身が告白。 ゴーストライターであった新垣さんから、「彼は耳が聞こえていないように見えなかった」「作品を聴いて感想を述べた」「楽譜が書けない」「ピアノも初歩的な程度」「設計書がある」という次から次へと暴露されていく。 今回新垣さんが記者会見を開いたのは、ソチオリンピックで高橋大輔選手が演技で使用する「ヴァイオリンのためのソナチネ」が使用され、本当のことを告白しようと思ったとのこと。 要するに、これ以上の嘘はつけない。これ以上黙っているわけにはいかない。ということだろうと思います。 佐村河内守という人物。最終的には何がしたかったのだろう。 彼のやっていたことは、偽りです。 今まで多くの人を感動させ、彼の人生と照らし合わせながらさらに感動させたわけです。 我々は、ドラマを見せられていたのでしょうか。 そして新垣さん。今回の告白により、自らに降り注ぐバッシング、同罪は仕方ないと思います。しかし、作品に対する完成度は本当に素晴らしいものだと思います。 楽譜、音楽には罪はありません。これは変な感じですが、佐村河内さんの設計書を頼りに作成された作品ですので、あの考えがなければ、このような強大な素晴らしい作品は完成しなかったと思います。あのわかりにくい設計書で良く作ったと思います。 逆によく、名乗り出てくれたと思います。 この問題は、どこまで大きくなるかわかりません。 これは逆に作曲家がもしかしたら、ゴーストを使っているのではないか?ということが浮上するのかもしれません。 障害のある方が、本当に聞こえていないのか?ということも浮上するかもしれません。 最終的には、人皆がお人よしということなのかもしれません。 なんか、こんな形でさらに有名になってしまうのもどうかと思いますけど、どこまで本当で嘘なのか早く知りたい、真相を確定させたいというのが、我々音楽を聴いてきた人の気持ちです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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