クラシックどっぷり日記 ~音楽回想~

2024/10/31(木)07:39

ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲

たまたま、ラジオの聴き逃し回を検索していたら、久々に聴きたいと思った作品ありがとうがあった。 ブラームス作曲 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 二つの楽器をメインにした協奏曲。かなり珍しい。 また、この作品は、名ヴァイオリニストのヨアヒムとの和解の作品。 どうも、ヨアヒムが不倫をしていたという奥さんの離婚調停中に提出されたブラームスの手紙が証拠品として提出されたのが原因らしい。 相変わらずブラームス人がいいのか、奥さんに寄り添ったものだからヨアヒムが怒ったみたいだ。 しかし、この和解にはこの作品が大きく関わる。チェロ協奏曲を考えていたが、創作意欲が沸いてしまったブラームスは、これにヴァイオリンを追加した作品を考えた。しかし、やはり助言がほしかったんだろう、ヨアヒムに助けを求めた。これが事の他良かったみたいで関係性は修復され、初演のソリストとなり、ブラームスの指揮で行われたなという。 ブラームスは交響曲や管弦楽に定評がある。協奏曲にも長けておりヴァイオリンやピアノ協奏曲を残している。 その影で異彩を放っているのがこの作品だろう。 3楽章編成。 ソリストは、かなりの技術が必要だ。 1楽章の情熱的な始まり。 それからのチェロソロ。ブラームスらしい奥深さを感じる。出だしはチェロ協奏曲と言ってもおかしくない。 途中からヴァイオリンとの掛け合いになってくるのが、協奏曲を無視しているようなソナタみたいだ。 ヴァイオリン協奏曲のオマージュみたいなものも聴こえてくるのがまた良い。 オケ群も重たく情熱的。 2楽章は、1楽章とは違いアンダンテとおとなしい。 協奏曲は、この 中間の楽章に安心を与えてくれるから良い。 3楽章は、何か秘めていたものを爆発させたような楽章だ。 出だしからして怪しさが際立つ。そして、その怪しさの中に妖艶さが見られる。 まさに、最終楽章に相応しい。 ブラームスの内側に秘めていたものが楽譜、音楽となり奏でる。今まで聴いてこなかったことが不思議に思う。 ここ数年で好きになった一曲。 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 [ オイストラフ ロストロポーヴィチ ] ブラームス:ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲 [ クレーメル マイスキー ] Brahms ブラームス / ヴァイオリン協奏曲、二重協奏曲 クレーメル、C.ハーゲン、アーノンクール&コンセルトヘボウ管弦楽団 【CD】

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