車の改造前にテクニックを磨こう素早いステアリング操作の仕方モータースポーツでのステアリング操作は、送りハンドルが基本?
F-1などの、フォーミュラーカーや、サーキットのみを前提としたレーシングカーの場合は9時15分から10時10分の間でステアリングを握っていれば、ピット作業以外では、ヘアピンコーナーでも握り返る必要なく、両手共に離す事無く、クリア出切る。 しかし、モータースポーツには色んな種類・カテゴリが存在します。 例えば、サーキットとは言っても、カートコースであったり、自動車学校のコースや、広い駐車場にパイロン(赤い工事中に立てられる円錐状のコーン)を立てただけのコースを走るジムカーナ等では、場合によっては、ロック・トゥ・ロック(ステアリングを一杯に切った状態から逆に一杯に切る事)もありうる・・・いささかオーバーではあるが、ジムカーナは自動車学校のコースをいかに早く走るかを競うタイムトライアル競技なので、狭い直角のコーナーをZ字に抜けて行かなければならない為、このロック・トゥ・ロックの練習が日頃から欠かせない。 さらに、舗装されていない空き地や山道・採石場等で行う、ダート・トライアル等も、未舗装のジムカーナとも言うべき物で、グリップの少ないコースを早く走れば当然スピン状態になり、スピンを回避させる為の、曲がる方向とは逆に切る、あて舵とか、カウンターステア・逆ハン・ドリフト走行とかの呼び方をされる、豪快な走りが見られる・・・意図的にしているのだが、この際、コーナー進入時に切り込むステアリング操作の倍以上の速さで戻さなければ、車は直ちに、ドリフトどころかスピンしてしまう。 ダート・トライアルと聞いてもピンと来ないかも知れないけれど、ラリーなら聞き覚えも、モータースポーツファンなら一度は見た事はあるでしょう。 ラリーが、未舗装のサーキット(同じ場所をクルクル廻る訳では無いが)ならば、ダート・トライアルが、未舗装のジムカーナである。 この、ダートコースと言うコースは、ワダチや、ゴロ石などがあったり、ラリーでは、大きな落石にタイヤがヒットする危険もある。 この時に、一般的なステアリング操作(手をクロスさせながら素早く廻す)では、ヒットした石や、ワダチに一瞬キックバックと言われる、タイヤから戻ってくる大きな力でステアリングが激しく押し廻されてしまう為、非常に危険であり、手をクロスさせている瞬間は片手が浮いている状態でなので、暴れるステアリングを、押さえる事が困難になる(この時に指を骨折は、よく聞きます)。 また、早く廻そうとすればするほど曲がりたい方向に体が偏り、忙しく切っているつもりでも、体が偏っていては、片手で一回に廻す角度は60°にも満たない事もある。(よく見かけるんですよね・・・本人は気が付いて無いと思うけど) 少々前置きが長くなってしまいましたが、いかに素早く、いかに安全に操作出来るかが、非常に重要である。 確実なステアリング操作も出来ないのに、間違っても、カッコ良い走りをしようなどとは考えないように。
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