これぞ究極の送りハンドル
では、具体的に説明すると、こうである。
ステアリングを縦に半分に分けて、右手は、右半分180度だけを担当し、左手は、左半分180度だけを担当する。
基本的な直進状態のグリップは、個人差や考え方によって異なっても構わないと考えるが、出来る限り9時15分から10時10分を握り、シフトチェンジする手を若干シフトレバー寄りに下げてグリップしても良いと考える。
例えば、右コーナーに差し掛かろうとした場合を説明すれば
1.右手をまず、真上を握って準備しておく(ダートの場合、親指は、絶対に内側に握りこまない)
2.左手はそのままの位置でも可だがコーナーに差し掛かり、右手が切り込むのと同時に左右対称に動かす
3.この時、右手が真上から真下に切り込み、左手はスレアリングホイールを滑らせるように真下に移動させる
4.真下で左右の手がぶつかる直前に握り替え
5.更に左右対称な動きで今度は、左手でグリップしたステアリングを上まで廻し、右手は滑らせる
6.真上で左右の手がぶつかる直前に、握り返る
この動作を繰り返す訳ですが、両手が一往復する間に、ステアリングは330度ぐらい切り込まれている(左右握り替え時点で一グリップ分足りなくなる)ロック・トゥ・ロックが3.5回転なら、何往復で、可能でしょうか? もちろん車のステアリング・ギア・レシオによって違いはありますが・・・。
訓練すれば、ロック・トゥ・ロックが2秒台で可能になります。
この操作の、重要な所は、常に両手がステアリングを握れる状態である事なのです。
普段の、運転などでも意識して練習してみましょう。
モータースポーツ走行を、しなさいと言っている訳ではありませんが、普段、普通に走っていても、何が起こるか判らないですからね。
また、1番の準備なく、コーナーに入ってから初めて操作をすれば、そのぶん切り込める角度が小さくなりますので、これだけでも心掛ければ、山道ドライブもゆったりと操作が出来るのです。
直線のうちに準備しておくからです。
練習ですが、いくらパワーステアリングと言えど、オイルポンプに負担を掛け過ぎたり、タイヤも一箇所だけ磨り減らしたりしますので、本格的にモータースポーツをする人なら、馬(車体の下に数箇所置いて車体を浮かせる道具)を噛ませて、タイヤを浮かせた状態で練習を、お勧めします。
そうでなければ、充分広い場所、誰も居ない駐車場で、周囲に人が居ないか充分確認して、極低速でやってみるのも良いかも知れないが、くれぐれも、操作だけに気を取られて、周囲の人に怪我をさせないように、場所は考えて下さい。
また、誰も居ない所でも、進入禁止の場所や、禁止された駐車場では行わないで下さい。
季節はずれの駐車場などが良いのかな?・・・・・ホント?
冬の海水浴場とか、夏のスキー場ってか? (笑)