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テーマ:好きなクラシック(2376)
カテゴリ:クラシック音楽と楽器
パブロ・カザルスは、それまで練習曲としてしか思われていなかった、
この曲をパブロ・カザルスの手によって、音楽会で発表出来る曲にまで、高めた事で、 その敬意を表して、五月花さんに勧めてみた。 彼女は、とても良い耳を持っている様で、すぐさま、硬い感じだと指摘があった 私も、優しく柔らかい音が好きですが、バロック時代の曲は ハープシコードの音が、そうであるように、硬い感じの方が調和が取れたのかな? ハープシコードは水鳥の羽で弦を弾くピアノの原型となった楽器で、音の強弱が出せない楽器だった ピアノの白鍵と黒鍵が反対の配色で、面白いですね チェンバロ・ハープシコードの時代からピアノ・フォルテの時代に入ると 豊かさが出てきて、当時白鍵に使われたのが象牙だった事から、 強弱の出せる違う楽器のピアノでは、ふんだんに象牙を使い、 違いと、高級感を出すために、白鍵と黒鍵の配色が入れ替わった訳ですね ハープシコードの時代には、まだ象牙は貴重品(今でもそうだし、ワシントン条約で禁止されているが・・・)なのだが、代わりに貝殻などで共板等に装飾を施していた バロック時代の楽器に話を戻して、フルートは逆に今の金属じゃなくて木管楽器だったから 現在のフルートより柔らかい感じでしたね オルガンも当時とずいぶん違っているようですし、当時の(パイプ)オルガンは 鍵盤の操作でバルブ(空気を通したり止めたりする装置)を開閉して、 背後にある鞴(ふいご)から出る空気をフルート(対応する数多く並んだ笛)に伝えます 鍵盤脇のボタンの様な切り替えで、音色を変えたり、使用するフルートチェンジも行っていました 全て初期の頃は、空気の道を操作する事で音を出して居たのですが、 空気は、鞴から鍵盤、フルートまでの距離が長くなると、鍵盤を押してから、 実際に音が出るまでに、かなり時間差があったようです オルガンは建物そのものでもあり、最も大きな楽器でもある為、 フルートによって、その距離もまちまちだったようです。 当時の演奏家は、そのタイムラグを体に叩き込んで演奏したと昔、本で読みました。 酷いと、1小節遅れて出てくる訳ですから、演奏家が弾いた通りに後を追って音が付いてくる訳で無く、一見デタラメに弾いた後に、曲として奏でられる・・・ とんでもない楽器だったのですね とても弾ける物では無かったようです 今鳴っている音を確認しながら弾くのではなく、予測しながら弾くわけで、頭がパニックになってしまいそうですね 徐々に改良が加えられ、鍵盤からヒモや棒でバルブを操作して、鞴とフルートの距離を短くしたり、一定にしたりして、タイムラグを少なくしたり、音によるズレを調整したようです それ以来、その固有のオルガン専属の演奏家でなくても、 余所のオルガンでも演奏出来るようになり、現代では、電気信号で、 フルートの真下にバルブが配置され、タイムラグが殆ど無くなったのですね 所が、大きな楽器である為、大きければ大きいほど、 遠くのフルートから出る音が演奏者の耳に届くまでの時間と、 聴視者の耳に届く時間も問題があり、 これはオーケストラと同じ事が言えるのですが、 出来るだけ等しい距離にレイアウトして、 指揮者を取り囲む様にオーケストラが配置されるように、 オルガンでもフルートの配置を考えてあります。 では、これで全てが解決したのか? と言うと、NOです 音の響きを考慮すると、指向性のある高音のフルートを前に出したい 反響を考えると・・・いろいろな問題もあります。 最も問題となるのは、いくらフルートの真下にバルブが付いても 低音フルートは大きく、バルブから、音を出す笛の部分までの距離がある事と、 大きければ風量も必要で、大きなバルブを一瞬に開く時の動作音と、 その動作音の対策で、どうしても音が遅れるのがネックと言った所でしょうか? そう思ってオルガンの曲を聴いてみて下さい。 低音が遅れて出ていたり、オルガンの製作年代によって違いが見えてきます バッハの時代に作られたオルガンが日本人の手によって 修復再現されて居ると数年前にTVで知りましたが、 一度聞いてみたい物です。 パブロ・カザルスの話から、ずいぶん離れてしまったけれど、 小さな入力窓に直接書き込みしていて、脱線・暴走の傾向(謝) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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