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テーマ:好きなクラシック(2376)
カテゴリ:クラシック音楽と楽器
現存しているオリジナルのは、皆無に等しく改造された物ばかり…
古楽器について最近書いているので、取り上げてみたのだが 以前より関心のあったヴァイオリンの、最も有名な作者 アントニオ・ストラディバリが制作した物が、当時のラテン語表記の流行から ストラディバリウスと呼ばれるようになったと記憶してます ラテン語で複数形だったと思いますが間違っていたらご勘弁を… ストラディバリの生きていた時代(1600年中頃~1700年中頃)…調べます 当時はバロック時代真っ盛りで、現代のモダン・ヴァイオリンに対して バロック・ヴァイオリンと呼ばれる(現在では)少し形状も異なっていました。 指板と言われる、その名の通り指で弦を押さえる部分が若干短かったのです 本来、ストラディバリ自身も、ちゃんと師匠が居て、名楽器を残して居ます 師匠はアマティと言う代々ヴァイオリンを製作する名門一家でした しかし、何故この師匠であるアマティの作品が有名ではないのか… これはアマティの制作したヴァイオリンは真横から見るとかなり膨らんだ形状で 指板の延長(作り替え)には適さなかったと言われています これに大してストラデバリの制作したヴァイオリンは現代のヴァイオリンの様に 膨らみが少なく 改造には適していたのが理由との事です。 ストラディバリが生涯に制作した楽器はヴァイオリンだけではなく ヴァイオリン・ビオラ・チェロ等で、合計2千艇とも3千艇とも言われて居て 正確には判っていません 現存するヴァイオリンで600~800艇で、チェロ等が17艇だったと思います ストラディバリの他にも、有名な古楽器では アマティ一族 ガルネリ一族 ガタニーニ 等が居ます ガタニーニはオークションで高値が付いて以来、日本でも馴染みとなりました …日本は高価な取引が出来る物が認められるなんて哀しいですが… 今日の話はストラディバリなので、もう少し突っ込んで書くと 彼の制作した楽器一艇一艇に名前が付けられて居るのをご存じでしょうか? 殆どは、最初の持ち主の名前が与えられて居た様ですが 中には有名な名前もあります 私の知る限りでは、「ドルフィン」と言う名前のヴァイオリンは ストラディバリウスの中でも澄んだ高音が魅力的な楽器で、 f溝から40cm~50cmで混ざり合う音が最高に良いと聞いています 20年ほど前に調べたデーターですが、名前だけ列記しますと De Ahna・Rosenheim・Rosenheim・Ole Bull・Hilton van Houten-Kreutzer・Joast・Huggins(日本音楽財団が所有) Ruby・Greffuhle・Engleman・Regent・Leslie-Tate Boissier・Soil・Le Coq・Ex-Elman・Dolphin・Earl of Harrington Libon・Minaloto・Habernach・Roussy・D'Almaile…etc とまぁ ほぼ制作年代順にメモした物ですが、正確な年号は判りません 日本には最低でも30艇はあると言われていますが、湿度の高い 日本では、古楽器には辛い環境で、専用の部屋に湿度と温度を細かく コントロールした楽器保管部屋が必要だと言う事です もしコンサートに使用する場合には、前日から厳重に梱包して コンサートホールに一晩寝かせておき、徐々に温度を慣らしていかなければ 2~3度、一気に変化しただけで割れてしまうとの事です。 当然、湿度も天敵で、梅雨時にオープン状態の会場では絶対に演奏出来ません また、こう言った古楽器の演奏会では、仮に外が雨の場合は 聞く方も、会場に入る前に服を充分に乾かして聞くのが礼儀となります 大勢の人が居る会場では、空調と人から出る蒸気との層が出来やすく、 大きなホールでは演奏出来ませんし、楽器にしても、力を込めて大きく がなりたてる様な演奏も望みません 日本にあるストラディバリウス 千住真理子さん 2艇の内、一艇がオリジナルニスで、ローマ法王が最初に所持し フランスのコレクターやスイスの金持ちが所有し、演奏家が手にしたのは 初めての事だと言う、珍しい楽器(名称不明) 諏訪内晶子さん 漆原朝子さん(Joast)所有 渡辺玲子さん(Engleman 日本音楽在団より貸与) もっと調べる必要があるが、他にも演奏家が所持しています 誰か判る人が居たら教えて下さい -------------------------------------------------------- アントニオ・ストラディヴァリ 1644-1737 +++++ 日本人所有の補足 +++++ 辻久子さん(ディクソン ポインター1715年製造)…知らなかったが銘器だそうです 樫本大進さん(ジュピター1722年製造? 日本音楽在団より貸与) この前、思い出せず、ごまかしたチェロで、 ヨーヨーマが使っているストラディバリウス(ダヴィドフ1713年製造) の前の持ち主がジャクリーヌ デュ プレで、綺麗な音色を出していました 弾き手によって、これほど音色が変わる物かと思うほどで 今は楽器が可哀想な気がします・・・ ヨーヨーマには派手な演奏に耐える現代のチェロが良いと思うのは私だけか?… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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