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1979年8月 ロンドンにやってきた10

30-40分も走っただろうか(長かった!)、バスはようやくこぢんまりとした小奇麗なホテルに到着、それぞれが2人ずつ部屋を割り当てられる。
例の学校の先生と私が一緒の部屋を割り当てられ、部屋で休憩ついでにシャワーを浴びた。
彼が仕入れた情報によると、我々はここで7時間休憩をした後、再びロンドンに向けて出発するのだそうだ。
こんなこと全然聞いていなかった。
某旅行代理店で切符を買ったときは、南回りだと聞かされていただけで他には何の情報もくれなかった。
こんなにあっちこっちと連れまわされるなんて・・・・それも36時間も・・・・。
とにかく食事の用意が出来たらしいので、我々はレストランと言うよりは会議室のような殺風景な部屋に案内された。
部屋に入ると色々な種類のカレーと黄色いサフランのご飯、あとはナン(インドのパン)そしてガラスの容器に入った水が並べられていた。
日本を出発する前に私が南回りで旅行すると聞いた友人が、くれぐれも生水だけは気をつけるようにと忠告してくれたことが頭をかすめたのだが、辛いカレーを食べた後に水は必需品である。
他の人たちもごくごくとおいしそうに水を飲んでいたので、ひとまず友人の言葉はなかったことにする。
・・・私のお腹は別になんともなかった。
夕食後は部屋に帰って休むだけだったのだが、体の疲れと全く相反して頭が冴えてしまい、多分時差ぼけもあったと思うがとても眠れなかった。
7時間後、またバスにしがみついて空港に戻った私たちを待っていたのは、テレビで見たエールフランスと同じジャンボ機だった。
(何度もエールフランスを引き合いに出すが、私にとっては日曜午後の「アタック25」にいつも華々しく登場するエールフランス機のイメージが全てであったのだ。
回し者ではない。)
ただ、今までと違っていたのは、今回の乗客の圧倒的大多数は黒装束に身を包んだパキスタンの人たちだということだった。
続く



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