2006/04/08(土)07:22
『新会社論-変わる「ニッポン株式会社」』日本経済新聞社編著を読む
まえがきで、「会社とは何だろうか?」
という出だしで始まるフレーズは魅力的である。
本は出だしがかんじんである。
そして、この出だしは、岩井克人の書いた
「会社はこれからどうなるのか?」
を思い起こさせるものである。
「会社はこれから・・・」は、
会社論として法人という人格を持つ会社を
誰にでもわかりやすく魅力的に、解説してくれた。
では、この本は?
1990年代に日本の会社が陥った「失われた10年」を経て
今現在のたくさんの会社の会社の中で、
タイトルの副題にもある「変わる」ことが紹介されている。
それが、経営、マーケティング、人事、株式など、
さまざまな領域にわたって。
会社の社会的責任であるCSRへの取り組みなどの事例もある。
本来であれば、この変わるということは、
この本で紹介される大多数の大きな会社では、
とてもエネルギーの必要なことのはずである。
にもかかわらず、なぜかたんたんとした
読み物になってしまっているのは、
20人が書いた新聞記事の寄せ集めのためか?
タイトルと出だしの魅力から読み始めてみたが、
もっと突っ込んだ内容が欲しい本である。
★1つ ★☆☆☆☆
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有限会社リレーションメイク 羽切 徳行