見えない誰かと
瀬尾まいこさんの、「見えない誰かと」という本を読んでいる。著者の瀬尾さんが今まで出会った人々のことを短編で書いている本だ。私は著者に興味がある訳ではないから基本的にエッセイ風な本はあまり読まないんだけど、これはわりと読みやすい。こんな人が居て、自分にとってその人がどういう存在か、とかその人から何を感じ、何を学んだか、みたいな事が堅苦しくなく書いてある感じ。さくさく読めてしまうのは、多分 私にも同じような出会いや人脈があるからだと思う。あぁ、いるいるこういう人、とか、この話に出てくる人は、私にとってのあの人だなぁとか。自分の周りの人たちを思いながら読むと結構面白い。瀬尾さんの妹のことを書いた1編では私はお姉ちゃんを思い出して読んだ。瀬尾さんは妹と全然性格が違うけど、波長や趣味は似ていてすごく仲良しらしい。2人ともお菓子が大好きで、離れてそれぞれの生活をしていても新商品が出るとそれを食べてお互いに報告しあったりするそうだ。私は別にお姉ちゃんとお菓子の報告会はしてないけど、その雰囲気がなんとなく、そうそう姉妹ってそういう感じ!と思えて可笑しかった。最近、お姉ちゃんと遊ぶ事が多くなって来ていて、「お姉さんが居ていいねー」と言われる事も増えた。実際本当に、お姉ちゃんが居てよかったと、昔からずっとずっと思ってきたし、きっとこれからもずっとそう思っているだろうと自信を持って言える。私達も性格やキャラクターは全然違うけれど、やっぱり波長や趣味は似ていると思う。私はお姉ちゃんと7歳離れていて、小さい頃からお姉ちゃんが好きだったので波長や趣味が似てるのは、私がお姉ちゃんを見ている中で欲しいと思った部分を吸収して育ったからなのかもしれないと思ったりもする。吸収して更に自分の中で育てた部分もあるから同じではないと思うけど。とにかくお姉ちゃんと遊んでいるのはとても気楽で、楽しい。瀬尾さんがその1編で最後に書いていたように、姉妹がいることはすごくラッキーなことのひとつだと、私も思う。