478664 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

まきちゃん@全羅北道.扶安の日記。

まきちゃん@全羅北道.扶安の日記。

ホーバクの思い出・5

私は大声で健作さんを呼んだ。
急いで病院に行かなくてはならないと告げた。
健作さんは私のズボンに目をやると、ことの重大さを認識したのか
トラックに乗り込みエンジンをかけた。
お姉さんにあわてて、事情を告げ、私たちは病院に向かった。



病院に行く間中、健作さんに叱られ続けた。
‘お母さんより子供が大事なのに、どうして言うことなんか聞いたんだ。
 やっとの思いで妊娠したのにどうしてくれるんだ。
 子供はあきらめるしかないかもしれない’とか言うこと。



病院に向かう車の中でも出血は続いたいたようだ。
固まりのようなものが落ちた気がした。
(赤ちゃんが落ちちゃった。)
私はそう思った。



何か喋ろうとしても歯の根があわず、震えるばかり。
「まだ赤ちゃん、死んでないよね、きっと大丈夫だよね。」
と健作さんに言っても、
「さあな、諦めるしかないかもな」
と言う返事。
心配のあまり、怒った口調になる健作さん。



私が姑の言うことを聞いたばっかりに・・・。
ものすごく胸が苦しかった。



病院に着き、 夜の8時過ぎで一般診療時間ではないので、宿直室に向かった。
宿直の看護士たちが待機している中、私はノックして扉を開けた。
「どうしたんですか?」
と聞くや否や、私のズボンを見て事情は察知。
すぐ病院長を呼び寄せ、診察室に通してくれた。



病院長は出血のひどさに驚いていた。
一目見て、子供は流れただろうと思ったそうだ。
念のためエコーで子宮の中の様子を見ることにした。



画面には元気よく動く胎児の姿が映し出されていた。

続きはコチラ


© Rakuten Group, Inc.
X