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カテゴリ:難病ALS患者に愛の手を
私はまだ字が書ける 学生の時、書道を学んでいたから 当時に比べるとヘナヘナ文字になってはいるけれど 私はまだ字が書ける 人は何かを失った時 その大切さを知る 私たちALS患者は病状の進行とともに色々と機能が失われます 私は、筆圧の少なくてすむペンならまだ字が書ける 着替えも一時間もかかるけれど自力でできます でも仲間の中には 食事介助の要る人も 着替え、ベッドへの乗り降り、トイレ、入浴、寝返りも 一人ではできず全面介助の人もいる 時間をかけてでも何とかやれる私 同じALS仲間の全面介助の人もいることを考えたら まだまだ幸せだなあ~と、自分に言い聞かせています 年末に年賀状を出す時期になって なんとか一文字でも自分の字で書きたいと思いました 発病して7年が経った頃のこと ある人からこう言われました 『ワープロだけの文字の中に、makibo さんの一文字があって温もりを感じました』 私はその時から出来るだけ短くてもいいから 自分の字で書こうと思いました 色々と人間の知恵は働きますが 字が書けなくなった仲間たちは パソコンで自分の心を文字にしたり 笑ったり 泣いたり 怒ったりすることも出来ます それにこうして息づいていられることも また平安だなあ~と、しみじみと思い知らされています 私たち難病ALS患者は 一つ一つ失いながらも 一つ一つのありがたさを 素晴らしさをかみしめて 生かされているのです 水仙の花 厳寒の季節にこんなに可憐に花開く水仙の花に 私は、2007年(平成19年)も「生きる勇気」を得ました お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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