2009/11/19(木)16:33
アイデア 世界最大の生物が発見された。!!
地球上で最大の動物がシロナガスクジラだということはよく知られている。
陸上最大の生物はアフリカ象(体長7m体重8t)だそうだ。
また世界最大の植物はジャイアント・セコイアと呼ばれる杉の仲間だということもご存知の方は多いだろう。
それらの大きさは、シロナガスクジラが体長25~30m、体重100~150t。セコイアは樹高82~90m、推定重量1385tとされている。セコイアは植物だけでなく、あらゆる地球上の生物の中で最大だとも言われている。
少し古いが、1992年、イギリスの権威ある科学雑誌Natureに発表されたアメリカの研究者による調査結果は、セコイアの「世界一」の座をゆるがすものだった。
ひとつの山全体に菌糸体を広げている菌類があり、これがセコイアをしのぐ世界一の大きさの生物だというものだ。
アメリカ・ミシガン州での調査によるとキシメジ科のキノコ、ヤワナラタケがその正体で、1個体で15万m2(15ha)もの範囲に菌糸をはりめぐらせ、推定重量は100tにも及ぶという。
ちなみに、このヤワナラタケの調査方法は、山中の各地点に生えているキノコを採取しDNA分析したところ、その全てが一致したというもの。つまり、別個体かと思われたその地域のヤワナラタケが全部地中でつながっていることがわかったということです。
一般に“キノコ”と呼ばれているカサ&イシヅキの部分は実は“子実体”といって、植物で言えば花や果実にあたり、幹や根にあたる本体は、地中にある菌糸の集団なんだそうです。
菌糸はさかんに分岐しながら先端で成長し、しだいに勢力を広げていく。そして全山を被ってしまったようですね。山でマツタケを見つけたら、その周辺には必ずといっていいほど2本目、3本目が生えているそうです。その理屈と同じですね。
このヤワナラタケが“長さ広さ”ではセコイアなどの巨木よりもはるかに上だというわけだ。
菌糸の総延長がどの程度になるのか想像もつかないが、“長さ広さ”でも世界一であることは間違いないだろう。菌類も、条件がそろえばそれだけの大きさに育つものですね。
しかし、このヤワナラタケが食用に向くかどうかはまだ調べていません。
なお、このヤワナラタケの年令は1500歳と推定された。こちらも、樹齢2000年以上になるというセコイアに匹敵する数値といえるだろう。
Nature誌では世界最大・最長寿の生物として紹介された。このヤワナラタケが天寿を全うするのはいったい何歳の時なのだろうか。
また、ナラタケは冬虫夏草類なんかと同じ寄生生物。樹木に寄生して養分をとり、ときには宿主を枯らしてしまうらしい。
日本での呼び名(俗名)は地方によりいろいろな呼び名があり?ボリボリ、アマンダレ・クズレ・ヤブゴケ・カワゴケ・モタセ・その他などあるが本命は「ナラタケ」であり、里山からも見つかるそうです。
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