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2008/01/20
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カテゴリ:由来や歴史
日本には、縁起の悪いとされる言葉を嫌って別の呼び方をする習慣があります。言霊(ことだま)思想と結びついているのでしょうか?

忌み名 忌み言葉

★忌み名(いみな)
日本では古来より、人の名前には通り名と忌み名の二通りあって、通常は通り名を使用し、忌み名は公には明かされず、信頼できる近しい人たちにのみ知らされていた。親子しか知らないし、又、他人に知らせてはならないルールがありました。現在でもこの伝統を守っている家庭もあるのではないでしょうか。都市伝説化しているかも知れませんね。

昔、男子は元服して初めて実名をつけました。女子も婚約成立以前は仮の名で呼び、婚約成立後、本名すなわち「忌み名」を付けました。
対外的には誰も知らないんですね。特に女性の場合は対外的には通り名を使用する機会が少ない事が考えられます。男親の「誰それの娘」とか「夫の名の妻女」としか残っていないのが、その理由だそうです。
昔は他人がみだりに本名を呼ぶ事をタブーとした習慣によるものと言います。

この「忌み名」を付ける「忌み名付け」が訛って「結納づけ」「いいなずけ」になり、やがて男女の区別無く婚約者の意味になったと言います。結婚時にお互いの「忌み名」を名乗りあう行為もあったのでしょうね。また、「言い名」の変化が「忌み名」とする説など諸説あるようです。


仮に漢字で書いたものが外に漏れたとしても、その読み方は当事者しか解りませんでした。
しかし、読み方が書物に残っている例が少しあるそうです。
例えば、文徳天皇の妃で、清和天皇の母は藤原明子という人ですが、この名は「あきらけいこ」と読むことがわかっています。清和天皇の妃であり、在原業平の恋人だったのは藤原高子で「たかいこ」と読むそうです。

夜言葉

また、平安時代初期には「有智子」「多可畿子」「須恵子」「可多子」などという名があり、それぞれ「うちこ」「たかきこ」「すえこ」「かたのこ」と読まれていた可能性があるそうです。読み方には色々と理由があるよですが次のような例があります。

誠子=みちこ、徳子=なりこ、雅子=なをこ、兄子=さきこ、亀子=ふみこ、敏子=たつこ、どこをどう読んだらこうなるんだ、という名前ばかりで暗号のようです。これであれば漢字が知られたとしても「読み仮名」をふらない限り秘密は守られますね。
例えば雅子=まさこ、とよばれたとしても本当は「なをこ」だから外には漏れていないことになるのでしょう。
幼名と言えば、織田信長の子供の幼名は、奇妙、茶筅、三七、酌、人、五徳などと変わっています。

忌み名が知れ渡ると、その忌み名を使って呪術にかけられると信じられていました。
ですから読みにくくしたり、幾つも替えたりしたんですね。
これは現代のコンピュータにたとえると、通り名がユーザーネームであり、忌み名がパスワードということになる。他人にパスワードを知られると、個人情報が危険にさらされるのと同じように考えていたんでしょね。

★江戸時代の「夜言葉」や「忌み言葉」
江戸時代の人々は、闇が広がる夜という時間帯に恐れを覚え、夜にはふさわしくない言葉があると考えていたようです。
現在、結婚式や葬式では使えない”忌み言葉”があるのと同様、夜には使えない言葉があったそうです。現代の「2チャンネル用語」のようなものでしょうか。

「おかか」と言えば、カツオブシを削って醤油で煮たものです。おにぎりの具やふりかけとして人気がありますね。
本来は「カツオブシ」そのものを指す言葉が、当時は夜だけに使われる言葉に変化したそうです。夜に限っては「おかか」と呼ばれたのです。
「おかか」以外にも、野菜をアオモノ、醤油をオシダシ、塩をナミノハナ、水をオヒヤ、田楽をオデン、箸をオテモト、銭をオアシ、母をオフクロ、髪をオミグシ、汁をオミオツケなどと言い換えるのも、夜の忌み言葉がルーツとなっているようです。

これらの言葉の多くは、室町時代以前の女房言葉に由来しているそうです。もともと、宮中に仕える女性が隠語的に使っていた言葉が、江戸時代に一般化し、夜にふさわしくない言葉の言い換えとして、おもに女性の間で使われるようになったそうです。

「そば」も忌み言葉でした。その理由は、そばの実の形にあります。そばの実は三角錐の形状をしています。その三稜をもった三角(みかど)が帝(みかど)に通じるために、畏れ多いとして言い換えられたそうです。幸いそばの葉の形が葵に似ていることから、「そば」を「あおい」と呼んだそうです。縁起が悪いからと「喪服」を「黒紋付」や「石持」などと言い換えるのて同じですね。豆腐のオカラはカラ(空)に通じて縁起が悪いから、「卯の花」と呼ぶのもそうですね。

「死(し)」に通じるからといって、「しびれがきれた」というのを「よびれがきれた」と言い換えるのは少し行き過ぎた感じもします。



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最終更新日  2009/11/19 03:48:44 PM
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