テーマ:食べ物あれこれ(50455)
カテゴリ:料理の話
と~んと~~ん とんがらし、ぴりりと辛いは山椒の粉、すぱすぱ辛いは胡椒の粉、黄麻の粉、陳皮の粉、なかでも良いのは娘の子、居眠りするのは禿(かむろ)の子、と~んと~~ん とんがらしは辛いよ!!
口上のあとに、胡麻やら、山椒、蜜柑の産地やらを並べ、さらに、漢方薬の効能を述べ、買う気持ち、購買意欲をそそります。これが唐辛子売りの口上です。 (赤)唐辛子を中心に7種類をブレンドした日本生まれの香辛料ですね。実はこの7種類は固定されているわけではなく、地方によって、あるいは合わせる料理によって多少の違いがあるようです。 ●七味の由来 6種類でも9種類でも「七味唐辛子」と言ばれていますが、この「七」は薬味の数ではなく、京都清水寺の門前にある「七味家」の屋号を食品メーカーも含む全国の薬味屋が使用したからだそうです。 六味唐辛子では数もすくなく、読み間違えれば無味となってしまうし、末広がりの八味唐辛子では蜂の味と誤解されそうだし、九味唐辛子では苦に通じて「にがい」と思われたりしたため、七福神とかラッキーセブンのように縁起の良い「七」にしたのでしょう。 ●唐辛子の歴史 世界の三大スパイスといわれる「ペパー(胡椒)」・「シナモン(桂皮)」・「クローブ(丁子)」と肩を並べるほど世界中で広く使われているトウガラシ(チリ)ですが、世界中に広めた人物は、クリストファー・コロンブスだと言われています。 唐辛子は中央アメリカ・南アメリカ・西インド諸島が原産地で大昔から栽培されていたようです。アメリカ大陸発見の時、中南米チリで「インディオ」が痙攣や下痢の薬として使っていた「唐辛子」を発見(1493年頃)し、タバコとともにスペインへ持ち帰ったのがはじまりだそうです。その後、スペインから日本へは、16世紀ごろ、タバコと一緒に渡来しました。 また、丁度このころ韓国へ日本経由で伝わりキムチ料理の隆盛を迎えることになったと言う説もあります。 ●各地の有名七味唐辛子 七味唐辛子が最初に作られたのは江戸初期の両国薬研堀、からしや徳兵衛と言われています。味付けだけでなくそれぞれの薬効を期待したもので、漢方薬の調合がヒントになっているようです。 唐辛子を主原料としながらも、各種の副材料で風味をつけるとともに、辛味をほどよく抑えているのが日本風です。七味唐辛子というのは上方風の名前で、江戸では七種唐辛子(なないろとうがらしと読む)と呼ばれるのが普通でした。しかし、しばしば「七味」と略され使用されたようです。今は全国「七味」ですね。 ◇東京・浅草寺門前の「中島屋(やげん堀)」 生唐辛子、焙煎(ばいせん)唐辛子、黒ゴマ、陳皮(ミカンの皮)、サンショウ、ケシの実、麻の実 ◇京都清水寺の門前にある「七味家」 赤唐辛子・山椒・白胡麻・黒胡麻・青紫蘇・青海苔・麻の実 ◇長野・善光寺の門前にある「八幡屋」 蕃椒(唐辛子)に、白薑(生姜)、紫蘇、山椒、陳皮、胡麻、麻種 ●七味唐辛子は、関東と関西でブレンドが異なる。 江戸時代、関東では「ソバ」、関西では「うどん」が人気だったため、その「つゆ」にあわせて、七味唐辛子の味が微妙に変化してきました。 「蕎麦つゆ」は基本的に濃い口の醤油味。「うどんつゆ」は薄口の醤油味で昆布やかつおの風味を大切にするため、西に向かうほど辛みより香りが重視されていたらしい。 共通しているのは唐辛子、山椒、胡麻、麻の実。薬研堀は唐辛子が生と焙煎の2種類であとは陳皮(ミカンの皮を乾燥したもの)とケシの実。京七味は胡麻が白と黒の2種類であとは紫蘇と青海苔。八幡屋は青海苔と紫蘇と生姜が入っている。ちなみにハウス食品の「七味唐がらし」は、唐辛子、山椒、胡麻、麻の実、陳皮、青海苔、ケシの実の7種類となっている。 【やげん堀】 七味唐辛子 セット『彩樹(S-50)』七味唐辛子(中辛)・一味唐辛子・粉山椒ミニ木製容器3種(ひさご・たる・竹) ■210円お得【お得用】七味とんがらし■定番品4袋分(1260円相当)入って1050円210円お得なご贔屓様向。得用:京七味【お得用!京七味】タップリの80g袋入。山椒の香りが京風味。七味唐辛子。 0212冬10 善光寺名物八幡屋礒五郎 七味唐辛子(缶) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009/11/19 02:44:05 PM
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