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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2006年04月07日
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カテゴリ:映画
僕が出演しているラジオ番組『シネマの細道』では、基本的に放送した日の週末に公開される映画を紹介していますが、なんせ時間が短いですからね。ここでも簡単に触れておくことにします。ということで、『シネマの細道』ブログ版です。微妙にスポンサーを意識しておりますが、嘘は書いてませんよ(笑)。

タイフーン』(4/8~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)

娯楽大作と割り切って観れば、これはこれでなかなか面白いです。でも、アメリカは僕が普段思っている以上に悪い国にされているし、何といっても「日本が国内に核配備しようとしていた」ことが驚きなく設定されていることなど、韓国映画の強気ぶりが伺える映画です。他にも、脱北者の韓国(映画では「南朝鮮」と言われています)亡命が受け入れられなかった時代があり、その事で主人公の海賊は韓国を恨んでいることについて、僕なんかは逆恨みだと思うのですが、韓国側の主要登場人物は「申し訳なかった…」みたいに思っていたりして…。事実じゃない(と思う)設定も多い映画ですから、この映画の中の南北問題の部分も、我々はそんなに意識してみる必要はないと思うんですよ。
それはそうと、チャン・ドンゴンは格好いいですなぁ。

プロデューサーズ』(4/8~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)

これって映画にする必要はあるのかしら…と思いつつ、でもまぁ、僕も含めて誰もが簡単にブロードウェイに行けるわけじゃないし、映画なら安く観られるから…なんていう理由もあるのでしょうね。アメリカ映画界の原作不足以外にも。

ミュージカルプロデューサーに憧れる会計士が、不入りの興行の方が儲かることもある…と言ったことから、当たらない興行ばかりを打っていたプロデューサーが、会計士も巻き込んで本当に当たらない興行を打とうと画策する話です。でも、このプロデューサーは今まで当てようと思ってハズしてたのだから、ハズそうと思ったら…どうなるか分かりますよね?馬鹿馬鹿しくて楽しいですよ。ミュージカルなんて、このくらい馬鹿馬鹿しいくらいの方が楽しめます。

イノセント・ボイス~12歳の戦場~』(4/8~:ファボーレ東宝)

今年もシネマミラージュ(ミニシアター系作品上映企画)は秀作揃いです。この映画はとにかくご覧頂きたい。つい十数年前まで内戦状態だった中米のエルサルバドルで、12歳になることを恐れていた少年の物語です。俳優オスカー・トレスが、自分の体験をもとに脚本を書いています。あるんですよ、こういう国が。今もどこかの国で、戦争や内戦が起きていて、子供たちが巻き込まれているのです。

毎晩毎晩当たり前のように、政府軍とゲリラ軍が銃撃戦を繰り広げます。僕はあまりの恐ろしさに、身をかがめて観てしまいました。男の子は12歳になると政府軍に兵士として連れて行かれる現実と、泣きながら連れて行かれたハズなのに、しばらくすると…という恐ろしい悲劇。そんな環境の中でも、子供たちはそれぞれの幸せを探して生きています。それがまた悲しいのです。
とにかく、この映画はご覧頂きたいのです。星

【↓これはオマケ】

LIMIT OF LOVE 海猿』(5/6~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)

僕にとって今シーズン最初の阪神戦TV観戦を途中でやめて、今夜わざわざマスコミ試写に行って参りました(仕事だっちゅうの!)。別につまらないわけじゃないし、実際に観ている間はハラハラしていたのですよ。おい、もうそこまで試練を与えんでもエエやないか!…と、マジで入り込んで観てましたし、何といっても加藤あいちゃんがカワイイですわ!ギューってしたくなりましたわ。僕だったら上映開始約10分のシーンで、プロポーズしちゃってるかもしれません。その一方で、彼女にあんな風に接してしまう伊藤英明クンの苦悩も理解できます。それぞれの登場人物の苦悩はリアルに伝わってきました。

リアルじゃないなと思うところもあるのです。どんなにド新人のリポーターでも、マイクを持つ仕事をしている以上、あんな泣き言は言わないだろう…とかね。他にもあるけど、ここでは秘密。でも、意外にと言っては失礼ですが、全体的に丁寧に作られているという印象はありました。まぁ、僕が紹介&宣伝するまでもなく、この映画はヒットするんでしょうけどね。それもまた映画界には必要なことです。





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最終更新日  2006年04月21日 01時32分10秒
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