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『ブロークン・フラワーズ』(4/29~:ファボーレ東宝)
主人公ドンは中年オヤジになっても未だ独身貴族であるという設定に、僕は彼ほどの富は築いていませんが、他人事とは思えない気持ちになってしまいました。若い女性が彼の元を去っていくところから話が始まるのですが、その時に言われるセリフ「あなたは結婚について真面目に考えない…」も胸にグサッときました。あ~、俺もいずれはこんな風になってしまうのだろうか…。まぁ、僕は他人から「ドン・ファン」と言われるほど、浮き名を流してきたわけでもありませんがね。 ドンを演じたビル・マーレイの表情が何とも言えず良いです。「間で演技」するって、こういうことなんでしょうかね。僕が好きなのは、ドンは「かつての恋人との間に子供がいた」という手紙を信じていないふりをしながら、実はメチャメチャ気にしているところ。だから、誰がこの手紙を書いたのか探し出す旅が続くのです。また、隣に住む友人がドンとは対称的な人生を送っていることや、過去の女性たちが今はどうなっていて、ドンに対してどんな想いでいるのかを観ていると、本当に人生はいろいろやなと感じました。 ただ、この映画は多くのことがはっきりしないまま終わってまして、僕はそれがこの映画の良さだとは思うのですが、消化不良のまま観終わってしまうお客さんもいるかもしれません。にしても、いつまでも独身でいるならいるで、ドンぐらいの恋愛はしとかなきゃダメですかね。そうでないなら、とっとと(もう僕には「とっとと」という言葉は当てはまりませんが)結婚しちゃった方が良いのかしら…。とにかく、ドンの表情はあまりにも寂しいのですよ。とまあ、いろいろと身につまされながら、結構楽しく観てしまいました。 『小さき勇者たち~ガメラ~』(4/29~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス) ガメラという有名なキャラクターを使って作ったファンタジー映画です。物語としては成り立っていますが、怪獣映画ファンの僕としては、これはガメラでなくても(別の怪獣でも)…とは思いました。あまりにもガメラの顔が可愛いのです。きっと演出の問題だけではない、大人の事情もあったのではないかと思います(あくまで推測)。まぁ、怪獣映画は言い出すとキリがないのです。怪獣という空想の世界が軸になっているだけに、自分勝手にリアルな世界観を求めたくなるのですよ。 子役は上手だし、大人の配役は社会派ドラマでも、コメディーでもホラーでも何でもいけそうで、その点ではしっかり作られています。それと、ヒロイン役の夏帆ちゃんの肌が綺麗(子供なんですが)で、おじさんは吸い寄せられてしまいましたよ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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