牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

2009/05/21(木)01:58

シネマの細道 『BABY BABY BABY!』

映画(909)

『BABY BABY BABY!-ベイビィベイビィベイビィ-』 (5/23~:ファボーレ東宝) 公式サイト:http://www.babybabybaby.jp/ 『ナースのお仕事』のキャスト・スタッフが贈る出産コメディ映画。 『ナースのお仕事』にしか見えない~!なんてことは全くありません。 映画(やテレビ)の世界には○○組というのが必ずありますし、 1つの劇団が代表作を持ちながら別の公演をしているようなものです 大手出版社に勤める佐々木陽子は、 結婚出産などは全く眼中に無く、キャリアに生きようとしている。 新しい雑誌の編集長にも内定して、ますますやる気になっていたのだが、 なんと妊娠が発覚仕事に未練を残す陽子だったが…。 はっきり言って、陽子は人間として甘い(僕が言うのも何ですが) 本気で仕事を考えているなら、軽はずみなSEXは慎むべきでしょ。 酔った勢いで…みたいなこと言ってるし 仕方がなく出産に進んでいった感があるんです。 でも、そんな陽子を優しく導いてくれる人生の先輩が2人いました。 1人は今度で4人目の出産となる先輩妊婦の春江さん。 松下由樹さんは必ず観月ありささんの「先輩」なんですね。 2人の掛け合いは、“やっぱり”面白いです 春江さんは母親&妻としての心の大きさみたいなものを教えてくれます。 あ~、僕もそういう風に操縦されたら嬉しいかも…と思っちゃいました。 つまりね、男なんて子供なんだけど、それで馬鹿にしちゃダメなんですよ。 もう1人の先輩が産婦人科医の平塚先生。 「あんな奴の子供なんか生みたくありません!」と言う陽子に対し、 「貴方だけの子供ではない。彼の子供でもあるのだ」と、 怒るでもなく優しく、しかし強く諭す姿は素敵でした。 斉藤由貴さんは、ファボーレ東宝オープニングイベントの特別ゲストで、 その時(もう9年前ですね)にお会いする機会があったのですが、 平塚先生そのままの優しくて穏やかでしっかりした方でした とにかく、子供を生むということだけでも女性は素晴らしい もちろん、他の面でも素晴らしい部分は多々ありますが その辺りの女性に対するリスペクトはちゃんとしながらも、 でも、男もいなくちゃ子供は出来ないんですよ、 これからの子育てのあり方はこうじゃないですか、という提唱はなされていて、 楽しんで観られる「出産How to映画」になっていたと思います。 ただ、『60歳のラブレター』を観て結婚に憧れ、 この映画を見て出産にも憧れ……るかどうかは観る人次第です。 ちなみに、「日本初の出産エンタテインメント」と宣伝にあるのは、 外国映画に『9ヶ月』があったからかな?…と これ、かなり面白いですよ

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