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※FMとやま『シネマの細道』 2009/11/11放送分紹介作品(3)
『Disney’sクリスマス・キャロル』 (11/14~:TOHOシネマズファボーレ富山、TOHOシネマズ高岡) 公式サイト:http://www.disney.co.jp/movies/christmas-carol/ クリスマスイヴのロンドン 共同経営者のマーレイが亡くなっても、悲しむでもなく、 冷徹に強欲に仕事を続ける金貸業のスクルージ。 7年後のイヴ 従業員のクラチットを安い給料でコキ使い、 イヴだから家に来ないかと誘いに来た甥のフレッドをののしり、 貧しい人々への寄付を募りに来た人には、 「死んだら余分な人口が減って良い」と吐き捨てた そんなスクルージのもとにマーレイの幽霊が現れる。 幽霊は現世で彷徨い続けている自分の運命を嘆きながら、 「お前の元に3人の亡霊が現れるだろう」と告げた。 その通りに現れたのは、過去と現在と未来のクリスマスの亡霊だった… 何度も映像化されたチャールズ・ディケンズ原作の、 ちょっとシビアな大人のおとぎ話とでもいいましょうか。 といっても僕は…。 予告編を観た時に『3人のゴースト』という映画を思い出しました。 20年ほど前に観た映画。ビル・マーレイ主演で面白かったですよ。 「へぇ、『3人のゴースト』のリメイクかぁ…」などと勘違いもはなはだしい 『クリスマス・キャロル』の方がオリジナルではないか お恥ずかしい話です。悔い改めます 作品にも、簡単に言えば、 性善説に基づき人は悔い改められる…というテーマがあります。 マーレイは幽霊として彷徨い続けているのに、 なぜスクルージには救いの手が差し伸べられようとするのか…と考えると、 少し都合の良い話ではありますが、性善説に基づいて受け入れます 基本的には心が洗われる良い話ですから。 もうすぐクリスマスのこの季節に観るのにもピッタリですよ 亡霊は自分のことを「ゴースト」と呼び、 スクルージは「スピリット(精霊)」と呼んでいたような気がします。 ちょっと面白いな…と。 最近のロバート・ゼメキスは『ポーラ・エキスプレス』や『ベオウルフ』など、 パフォーマンス・キャプチャー映像のCGアニメーション映画が多いですね。 正直言うと、この手の映像が生理的に苦手でして、 もっとアニメアニメした(解るかな?)画の方が好きなのですが、 フレッドの顔があまりにもコリン・ファースそのままなので、 それはそれで可笑しかったです。しばらく観ていたら慣れてくるし 7役演じているジム・キャリーの演技力は圧巻 ゲイリー・オールドマンも3役を演じていて、その他も豪華な配役です あくまでも趣味の問題だし、3Dで観る楽しみはあるかもしれませんが、 これを日本語吹替版で観るのは、正直、もったいないと思います。 原作は映画のなかった時代、1843年に書かれたもので、 当時の社会的背景が生み出した物語でもあるようですが、 それはもちろん、今の社会にも通じる部分があります。 実際、スクルージのような人はいますよ…。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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