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『英国王のスピーチ』
(2/26~:TOHOシネマズファボーレ富山) 公式サイト:http://kingsspeech.gaga.ne.jp/ 幼い頃から吃音に悩まされ、スピーチを苦手としていたヨーク公爵(後のジョージ6世)。 とはいえ、人前に全く出ない訳にもいかず、矯正を試みるが上手くいかない。 心配する妻のエリザベスが新聞広告を見て訪ねたのは、 オーストラリア人のスピーチ矯正専門家ライオネルのところだった…。 物語の中では「ライオネルのやり方は異端」みたいに言われているのですが、 その前の(王室の?)医師のやり方の方がよっぽど異端でした。 僕はすぐにライオネルのところに行きたくなりましたもの。 ちなみに、FMとやまの田島アナと上野アナも同じように思ったそうです。 実際にジョージ6世の吃音は矯正されたのかというと、それは難しいところです。 しかし、ジョージ6世にとってライオネルはなくてはならない存在になっていました。 ジョージ6世、いや、バーティーに必要だったのは、優秀な医師ではなく…。 実話をもとにした作品ですが、へぇ~と思うことが幾つもありまして…。 ヨーク公の時ですが、平民と同じように、付き人もなしに公園を歩いたりしています。 そもそも、国王の息子がよくライオネルのところにお忍びで行くことが出来たな…と。 国王の物語をこんな風にナチュラルにエンタテインメント映画にできるということ自体が、 日本人の皇室に対する感覚とは違うということなのかもしれません。 どちらが正しいとか、良いなどと言っているのではありませんよ。 ところで、ジョージ6世が吃音にならなかった時があります。 それはここでは秘密にしておきますが、その状況にはもの凄く納得しました。 幾つかありまして、全てアナウンサーは基本的にやらないように…と言われていることです。 それと、ジョージ6世がヒトラーの演説を聞いて発した言葉は興味深かったです。 これから戦争する相手になるであろう国の総統の演説だったんですけどね。 何気ないシーンですけど、僕は好きです。 ライオネルを演じているのはジェフリー・ラッシュ。 代表作『シャイン』(面白いですよ!)で彼は吃音のピアニストを演じていましたが、 今度は矯正する人の役をしたことになりますね。今回も素晴らしい演技でした。 ジョージ6世を演じているのはコリン・ファース。 僕は終盤手前までライオネルの方に意識が行っていましたが、 クライマックスシーンの演説で大逆転しました。圧巻の名シーンでした。 もうすぐ(日本時間2月28日)アカデミー賞が発表されますね。 今のところ『ソーシャル・ネットワーク』がリードしているという下馬評ですが、 僕の中では『英国王のスピーチ』の方が面白かったです。 いずれにしても「実話物」ですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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