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カテゴリ:映画
『ハラがコレなんで』
(2/4~17:シアター大都会) 公式サイト:http://harakore.com/ 《あらすじ》 原光子は妊娠9ヵ月。 お腹の子供の父親であるアメリカ人と別れ、所持金も底をつき、アパートを引き払う。 流れる雲を追いかけて、たどり着いたのは古びた長屋。 そこは光子が子供時代に、夜逃げした両親と共に暮らした場所だった・・・。 《感想》 いい風吹いてないときは昼寝が一番。 大丈夫、風向きが変わったら、その時ドーンと行けば良いんだから。 というのが光子の考え方。そして、それを「粋」だと思っています。 彼女の行動の判断基準は「それが粋であるかどうか」です。 その考え方は、子供の頃に長屋の大家のおばさんから影響を受けたものでした。 でも、大家のおばさんは昔は「粋」を大事にしていたけど、 光子と再会した今では、すっかり身体も心も弱ってしまっていて・・・。 実際の光子の行動が「粋」かどうかは判断の難しいところです。 というか、粋なのかもしれないけど、人として「イタイ」面も多いんです。 正直、傍で見ている分には面白いけど、友人・知人だとシンドイかもしれません。 石井裕也監督の前作『あぜ道のダンディ』の主人公は「カッコイイ男」に拘っていました。 で、今回の主人公は「粋である」ことに拘っているのですが、 「カッコイイ男」になることを意識すぎると、逆に「カッコ悪くなる」のと同じで、 自分で自分の行為を「粋」だとかって言ってる人は、実は「野暮」なんじゃないでしょうか。 光子は長屋で再会した幼馴染みの陽一に、 「困っていることがあったら何でも言いな!」と啖呵を切りますが、 逆に「困っているのはお前だろ!」と返されてしまいます。 彼女の場合、まだ「粋」というよりは「粋がっている」感じです。 実は陽一の方がよっぽど「粋」だったりします。 で、その陽一を育ててきたオジの次郎さんも「粋」だったりします。 でも、不器用でもあります。「粋」に生きると損なことも多いんですよね。 光子も自分のことはそっちのけで、人の心配ばかりしたがるので、 「粋」かどうかは別にして、憎めないのも確かです。 『ハラがコレなんで』というのは、「妊娠しているから」という意味と、 「主人公の原さんがこういう性格なので」という2つの意味があるのですね。 光子は最後にある大事なことに気がつきますが、 終盤がドタバタ喜劇になっているので、その辺はどうでも良くなってしまいました。 なんか「難しく考えて観るのは粋じゃないな」という気もしたので・・・。 仲里依紗さん、僕の中では、いい意味で、 テレビのバラエティー番組などで素の部分をあんまり観たくない、 女優さんだけやってて下さい(特に映画で・・・)って感じの女優さんです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年02月17日 02時38分02秒
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