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牧内直哉≧仁楽斎の「フリートークは人生の切り売り」

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2012年02月08日
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カテゴリ:映画
『ハラがコレなんで』
(2/4~17:シアター大都会)
公式サイト:http://harakore.com/

《あらすじ》
原光子は妊娠9ヵ月。
お腹の子供の父親であるアメリカ人と別れ、所持金も底をつき、アパートを引き払う。
流れる雲を追いかけて、たどり着いたのは古びた長屋。
そこは光子が子供時代に、夜逃げした両親と共に暮らした場所だった・・・。

《感想》
いい風吹いてないときは昼寝が一番。
大丈夫、風向きが変わったら、その時ドーンと行けば良いんだから。

というのが光子の考え方。そして、それを「粋」だと思っています。
彼女の行動の判断基準は「それが粋であるかどうか」です。
その考え方は、子供の頃に長屋の大家のおばさんから影響を受けたものでした。

でも、大家のおばさんは昔は「粋」を大事にしていたけど、
光子と再会した今では、すっかり身体も心も弱ってしまっていて・・・。

実際の光子の行動が「粋」かどうかは判断の難しいところです。
というか、粋なのかもしれないけど、人として「イタイ」面も多いんです。
正直、傍で見ている分には面白いけど、友人・知人だとシンドイかもしれません。

石井裕也監督の前作『あぜ道のダンディ』の主人公は「カッコイイ男」に拘っていました。
で、今回の主人公は「粋である」ことに拘っているのですが、
「カッコイイ男」になることを意識すぎると、逆に「カッコ悪くなる」のと同じで、
自分で自分の行為を「粋」だとかって言ってる人は、実は「野暮」なんじゃないでしょうか。

光子は長屋で再会した幼馴染みの陽一に、
「困っていることがあったら何でも言いな!」と啖呵を切りますが、
逆に「困っているのはお前だろ!」と返されてしまいます。
彼女の場合、まだ「粋」というよりは「粋がっている」感じです。

実は陽一の方がよっぽど「粋」だったりします。
で、その陽一を育ててきたオジの次郎さんも「粋」だったりします。
でも、不器用でもあります。「粋」に生きると損なことも多いんですよね。

光子も自分のことはそっちのけで、人の心配ばかりしたがるので、
「粋」かどうかは別にして、憎めないのも確かです。
『ハラがコレなんで』というのは、「妊娠しているから」という意味と、
「主人公の原さんがこういう性格なので」という2つの意味があるのですね。

光子は最後にある大事なことに気がつきますが、
終盤がドタバタ喜劇になっているので、その辺はどうでも良くなってしまいました。
なんか「難しく考えて観るのは粋じゃないな」という気もしたので・・・。

仲里依紗さん、僕の中では、いい意味で、
テレビのバラエティー番組などで素の部分をあんまり観たくない、
女優さんだけやってて下さい(特に映画で・・・)って感じの女優さんです。





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最終更新日  2012年02月17日 02時38分02秒
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