カテゴリ:映画
『その夜の侍』
(2/2~2/22:フォルツァ総曲輪) 公式サイト:http://sonoyorunosamurai.com/ 鉄工所を営む中村は、5年前に妻をひき逃げ事件で失った。 一方、ひき逃げ犯の木島は刑期を終え出所したが、反省もなく非道な振る舞いの日々。 しばらくすると木島のもとに匿名の脅迫状が届くようになる。 そこには、「8月10日にお前を殺して俺も死ぬ」と書かれていた・・・。 ************************************************************************ この木島がどこまでも腹立たしいんです。どんだけ非道やねん! 「俺のこと死ねば良いと思ってるんだろ」って言い放つシーンがありまして、 言われた方は何も答えなかった(答えられなかった・・・)ように記憶していますが、 僕は「思ってるよ」とスクリーンに向かって心の中でつぶやきました。 木島にボコボコニされながら、なぜか彼と一緒にいたがる男がいたり、 理不尽に手篭めにされたのに、それをきっかけに尽くしてるような女がいたりして、 二人の真意は測りかねますが、もし、木島が殺されたとしたら悲しむんでしょうか・・・。 なんて書くと、本作を観ていない人からは、僕の人格が否定されるのかな? 落語に『らくだ』という噺がありまして、詳しい説明はしませんが、 どんなに悪い奴でも、亡くなったんだから喜ぶなよ・・・という思いがありまして、 世間で評価されているほど、僕自身はそんなに好きなネタではないのですが、 それは、『らくだ』は、その男が死んだところから物語が始まっていて、 男が生きているときに働いた悪行の数々がリアルに描かれていないからです。 誰にでも必ず良いところがあるというのは、客観的に考えれば正しいのでしょう。 でも、主観的には「絶対に出会いたくない、いて欲しくない」奴といういのはいるものです。 木島は僕にとってはそういう男でした。 そして、そんな風に感じさせてくれた山田孝之さんは素晴らしいです。 この映画、僕の中で共感できないというより、共感したくない登場人物ばかりです。 『その夜の侍』って、侍はどこにいたんでしょうか・・・。 また、登場人物の感情がいちいち不明というか、解読不能なところが多々あります。 でも、それで良いというか、人の気持ちは分からなくても仕方がないのかも・・・。 また人格が否定されそうなことを書いてしまった・・・汗。 ところで、中村はプリンが大好きでして、痩せているのに糖尿病です。 プリンなんか食べちゃダメなのに、一度にプッチンプリンを幾つも食べたりしてます。 堺雅人さん、全てが1テイクじゃないだろうし、リハも含めて何個ぐらい食べたのかな? プリン、美味しいですものね。あんなには食べなくても良いけど・・・。 僕、好きな食べ物ランキング第1位が餃子、2位がホルモンで、3位がプリンです。 平凡でしょ。「好きな食べ物は・・・」なんて書くこと自体が平凡ですか? でも、この平凡が本作のテーマだったりもするのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年02月13日 22時54分57秒
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|