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『ボクたちの交換日記』
(3/23~上映中: 公式サイト:http://koukan-nikki.jp/ 甲本孝志と田中洋平はお笑いコンビ「房総スイマーズ」を結成して12年目だが、 いまだに売れる気配がなく、コンビの将来について話し合いもしていない。 30歳となり、成功したいと願いつつも後がないと感じた甲本は、 互いに本音を語り合うべく交換日記を始めようと田中に持ちかけるが・・・。 ************************************************************************ 映画はいきなり、交換日記のやり取りから始まります。 そのやりとりで現状が分かるのですが、日記上での甲本と田中のやり取りですから、 僕ら観客に対する説明臭さみたいなものは感じません。 逆に感じたのは序盤のテンポの良さでした。 房総スイマーズとしての年収は90万。 コンビ合わせてか1人あたりかは分かりませんが、いずれにしても厳しいですね。 交換日記はお互いの本音をぶつけ合う良い機会になりました。 面と向かっては言えないことでも、文章でなら考えて伝えることが出来る。 メールではなく手書きというところにも意味があるのでしょう。 徐々に上昇機運も高まってくるのですが・・・。 夢と現実、自分の才能とそれを把握する時期、夢を諦める潮時はあるのか、 諦めるとはどういうことか、夢が叶えば幸せなのか、金持ちになれば嬉しいけど、 嬉しい、楽しい、面白い、幸せは別のものなんじゃないか・・・。 そんなことを考えながら観ていました。 そして、本作を観ながら、『ラストソング』という映画を思い出していました。 あれは音楽の世界で本作と似たような展開があります。 ショウビズに限らず、どこの世界でもこういうことはあるのだろうと思います。 「自分の限界を知るのが怖い」という甲本の台詞には共感しました。 甲本は借金が多く、自分勝手なところもあって、僕は少し苦手なタイプなのですが、 彼のダメな部分というか弱い部分は自分と重なりました。 甲本はあそこで失敗しちゃ終わりだろ・・・は正論でしょう。 でも、ああいうことってあります。舞台に立った人でないと分からないです。 それをお客さんに言ってはいけないことですが、そういうことってあるんです。 僕はアナウンサーが本業で、プロの芸人さんではありませんし、 コンビの活動もしていないのですが、身につまされる場面が多々ありました。 甲本役は小出恵介さん、田中役は伊藤淳史さん。 2人のコントがめちゃめちゃ面白い・・・ということはなかったのですが、 コンテストを勝ち上がっていくネタとしては説得力を感じました。 売れてないのに彼女はかわいい、しかも、理解力があって優しい。 いや、別におかしくないです。そういうことってあります。羨ましいけど・・・。 売れてないのにプレミアムモルツを飲んでいるのも変じゃないです。 田中は真面目にバイトもしているので、ビールぐらい好きなものを飲めば良いです。 映画的な見どころとしては、 鈴木おさむさん原作、内村光良さん脚本・監督ということもあるのか、 現役でご活躍の芸人さんが本人の名前で出演しているシーンも多いのですが、 悲しいかな、私、最近の若手芸人さんをよく存じ上げませんで・・・汗。 長澤まさみさんがついに高校生の娘を持つお母さん役になりました。 17歳になった娘役は川口春菜さん。これは納得のキャスティングですねぇ。 2人が一緒にいるところは、母娘というよりは姉妹みたいでしたが・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年04月02日 00時23分43秒
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