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『箱入り息子の恋』
(6/8~:TOHOシネマズファボーレ富山) 公式サイト:http://www.hakoiri-movie.com/ 市役所に勤める天雫(あまのしずく)健太郎は彼女いない歴35年(=年齢)の独身男。 内気で愛想もなく、ろくに金も使わず、自宅と職場を行き来するだけで、 楽しみはゲームとペットのカエルの世話ぐらいの毎日を過ごしている。 見かねた健太郎の両親は、親同士が婚活する「代理見合い」に参加し、 そこで知り合った今井家のひとり娘・奈穂子とお見合いするチャンスを掴んでくるが、 実はそれ以前に、ひょんなことから、健太郎は彼女に出会っていて・・・。 *********************************************************************** 実は奈穂子は目が不自由でした。 いきなりのシーンで、それをハッキリさせる脚本と演出が素晴らしいと思いました。 市井昌秀監督の作品は『無防備』でも『あの女はやめとけ』でもそうでしたが、 まず脚本の上手さを感じるんです。そして、演出も細かいところまで行き届いています。 今回も流して観てしまいそうなキャラクター設定が忘れた頃に生きてきたりしていました。 初のメジャー作品でも変わらず勝負なさっておられるな・・・という印象です。 奈穂子を演じるのは夏帆さん。もう25歳の女性の役をするようになったんだぁ。 でも、ピュアな雰囲気はいつまでも変わりません。 一方、健太郎を演じるのは星野源さん。ご病気から復帰後も大活躍ですね。 この星野さん演じる健太郎もピュアなんです。35歳だけどピュアなんです。 いやいや、ピュアに年齢は関係ないですよね。彼の気持ちもよく分かります。 でも、そんな僕が観ていても、二人の恋のやり取りは「どんだけピュアやねん!」って感じ。 市井監督のお話では「コメディーにしたつもりはなかった」そうですが、 微笑ましいやら可笑しいやらで、僕は素直に笑いました。他にも笑いどころが結構あります。 健太郎も奈穂子も恋によって、それぞれに成長していきます。 恋は人を成長させます。言い換えれば、人として成長する恋こそ本物なのかもしれません。 あのファーストキスのシーンは日本映画史に残るのでは。いや、残したい! 一方、天雫家と今井家の両親も重要なキャラクターです。特に天雫家。 考えてみれば、タイトルは『箱入り息子の恋』ですものね。 ある意味、健太郎の両親はもう一組の主役でもあるわけです。 健太郎の父を演じるのは平泉成さん。いろんな意味で「さすが!」でした。 あと、健太郎の上司役の古舘寛治さん。 私、あの方が登場すると、なぜか無条件にツボにきちゃうんです! それと、健太郎の同僚の“ヤ◎◎ン”と噂されている女性。 噂の真偽はともかく、彼女は彼女で魅力的だよなぁと思ったりもするわけで・・・。 さぁいよいよ、明日(6/8)公開となりました。 市井昌秀監督が富山県出身だからとか、そういうことではなく、 この映画は本当に面白いので、たくさんの方にご覧頂きたいです。 で、映画館からの帰りには牛丼・・・。 TOHOシネマズファボーレ富山では、 6月16日(日)の12:50~の回の上映後に市井監督の舞台挨拶が予定されています。 私も進行役で参加させていただく予定です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013年06月07日 03時21分11秒
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