5/3放送分『シネマの細道』ブログ版(ネタバレ御免)
『LIMIT OF LOVE 海猿』(5/6~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)僕がとやかく言わなくても、この映画はヒットするはずです。大型フェリーの座礁事故、乗員乗客620人、車の燃料に引火すれば大炎上、船に取り残される仙崎や乗客…。もうそこまで試練を与えんでもエエやないか!と、マジで入り込んで観てました。人の命がかかった映画は、必然的にハラハラしますね。それに、何といっても加藤あいちゃんがカワイイですわ!ギューってしたくなりましたわ。僕だったら上映開始約10分のシーンで、プロポーズしちゃってるかもしれません。その一方で、彼女にあんな風に接してしまう伊藤英明クンの苦悩も理解できます。それぞれの登場人物の苦悩はリアルに伝わってきました。リアルじゃないなと思うところもあるのです。どんなにド新人のリポーターでも、マイクを持つ仕事をしている以上、あんな泣き言は言わないだろう…とかね。他にもあるけど、ここでは秘密。でも、意外にと言っては失礼ですが、全体的に丁寧に作られているという印象はありました。『ナイロビの蜂』(5/13~:ファボーレ東宝、高岡TOHOプレックス)赴任先のケニアで妻が殺害されたイギリス外務省一等書記官のジャスティンは、独りで事件の真相を突き止めようとします。次々と真実が明らかになっていきますが、大事なのはそこではないと思います。この真実はリアリティがありすぎて、今さら初めて知りましたという世界でもありません。それまでジャスティンは、妻の仕事(活動)に無関心で庭いじりばかりをしていました。しかし、彼女の思いを理解していく中で、彼女の愛と自分の愛を考えるようになります。彼女を失ってから、初めて気が付いたことも出てきます。あんまり詳しくは書けませんが、人は愛があるから生きられるし、愛があるから死ねるんですね。アフリカが抱える現実(スラム街、強盗団、援助活動の実体)も含めて全体的には重いのですが、素晴らしいラヴストーリーでした。『ナイロビの蜂』というのは邦題で、配給のギャガにはギャガの理由があるのでしょう(それに絡んだ台詞もあったし…)が、僕はジャスティンの生き様に、榎本三恵子さんの「ハチの一刺し」という言葉を思い出しました。にしても、今年のアカデミー賞で話題になった映画は、例年より僕の好きなタイプの作品が多いです。『実写版・テニスの王子様』(5/13~:高岡TOHOプレックス)今日の放送で久ちゃんの反応が良かったということは、この漫画はやっぱり有名なんですね。アニメで映画になり、ミュージカルにもなり、満を持して実写版の登場です。個性的なキャラクターたちが、あり得ない技を見せてくれるところは面白いのですが、いろいろな点で個性が強すぎるだけに、限られた時間の中では描き切れていないような気はしました。CGの感じが『ピンポン』みたいだなと思っていたら、同じクリエーター集団(デジタル・フロンティア)が作ったものでした。