*** かたり亭 ***

2009/07/15(水)14:19

落ちてきた鳥のいのちのあたたかさ

散歩(6)

今朝、らむちゃんの散歩に行こうと、家の門を出たところ、 ぽたんっ と小さな音が響きました。 道路になにやら生き物が・・・・ 近づいてみると、5センチくらいの小さなスズメの雛。 まだ、やわやわと動いている・・・。 上に巣があるのかなと見上げても、電線と機器があるばかり・・・。 そこから落ちたのか、カラスに連れてこられたにしては、外傷がない。 小さな悲鳴をあげたので、小さなおばあさんが声を掛けてくれました。 おばあさんのところには、セキセイインコの雛がいるんだそうです。 鳥の体温は、40度くらい。 あたたかいはずの人の手のひらも、小鳥にとっては冷たいのです。 とりあえずは、家に帰って、ペットボトルを湯たんぽ代わりに・・・・ と思っているうちに、雛っ子はみるみるぐったりして行きました。 ・・・・ちいさな坊主頭をうなだれて、静かに絶命しました。 長くは生きられまいとは思っていたけれど、すでに道路に打ち付けられたときに、 骨でも折れていたのでしょうね。傷のない、きれいなからだのままでした。 雛っ子を庭の土に返して、 手のひらに残るいのちのあたたかさ。 犬をまた連れ出したけれど、 なんだかとっくに散歩をあきらめてしまっていたようでした。

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