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2007年07月26日
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カテゴリ:映画
昨晩、映画「蟻の兵隊」を見た。
敗戦国日本を中国山西省から復興させようと図った、北支派遣軍の将官達の命令で、戦後3年半もの間、国民政府軍と一緒に中共軍と戦った2,600もの残留将兵達の、軍籍回復を国に求めた闘いのドキュメント映画である。
中国の内戦に巻き込まれた兵士がいたことは何となく知ってはいたが、これ程多くの兵士が、しかも上官からの命令で内戦に加担させられていた事実は知らなかった。その命令を下しておいて、さっさと先に帰国して、知らぬ権平を決め込んだ卑怯な司令官が、前日銀総裁澄田氏の父親だということも初めて知った。
ポツダム宣言受託違反を盾に歴史の真実を認めようとしない国。
「真実は一つ、間違った歴史を後世に残すわけにいかない」と言い切った一残留兵士「奥村和一」氏の言葉が重い。
間もなく終戦記念日を迎える。また、憲法9条が危うくなりつつある今、戦争とは?国とは?
改めて考えさせられた。
中に出てくる靖国神社の風景、中国テレビ局での対談でのキャスターの動揺ぶり、日本軍にレイプされた老婦人の証言、今は寝たきりの呆け老人となった嘗ての作戦参謀の反応などドキュメンタリーならではの印象深い場面もある。一見の価値がある映画である。





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最終更新日  2007年07月26日 12時21分09秒
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