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カテゴリ:日記
4年前に脳こうそくで倒れリハビリ入院加療中だったSさんが亡くなった。町会の役員として一緒に仕事をしてきた仲だ。町会役員としては私よりも古株で、テントの建て方など細々としたことを色々と教わった。お蔭で町会長として困ることは殆どない。
田舎から上京して革職人一筋だった人で、二言目には学がないことを卑下していたが、とんでもない勉強家で常識人だった。久木綾子さんの「見残しの塔」の話を聞いたのも彼からだった。パソコンにも挑戦していた。もっともっと色々と話をしたかったのに逝ってしまい残念だ。 不自由な姿を見せたくないと面会を拒んでいたが、お棺の中に眠る顔は、昔と変わらぬ、まるで生きているように美しかった。お経聞きながら思ったことは、彼から色々と教わったが、何よりも町会役員としての心を教わったように思う。 ある時、こんなことがあった。町会の行事のあと、参加者が食べた弁当ガラを一人で片付けている姿に接した。殆どの役員は行事が終わるとさっさといなくなるが、彼は一人残って黙々と、一つ一つ開けて、生ごみ、燃えるごみ、燃えないゴミに分別していたのだ。その姿を見た時に、目立たないことだが、誰かやるだろうでなく自らやるものだということを身をもって示されたと感じた。以後、このような場面に出くわすといつも彼のことを想い出し、自らやるようにしている。 町会長になって6年。彼が生きていたら何と言うだろう。もうそろそろ交替したら?それとも未だ未だだよ。果たしてどっちだろう?ご冥福を祈る。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年02月27日 22時26分24秒
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