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忙しいと言いながら、元春のライブに行ってきました(^_^;)。久しぶりのライブ、でも身重ですから飛んだり跳ねたりを我慢するのが大変でした。
元春と言う人は、今回のようにアルバムをリリースしていなくてもツアーをすることがあります。イベンターさんからすると、やりにくい相手です。特にセールスポイントがありませんから、興業的に厳しいものになることは予想がつきます。今日も大きいハコではないのにやはり空席がありました。 でもファンにしてみれば、そんなひねくれた部分も魅せられる一因なんですよね。「ライブがなけりゃ生きていけないの?」とファンから思われるアーチスト、いわばライブバカ。ん~カッコよい。 だから新曲はほとんどありません。おなじみの曲ばかりです。 と言っても前半は「この曲何?と言わせるぜ」とばかりのアレンジのいじり様。モダンジャズのライブってこんな感じ?新曲は無くてもけして損はさせない、というスタッフの気概が感じられます。粋じゃありませんか。 客層は明らかに固定客ばかりでした。平均年齢は38歳(独断)、会社帰りのサラリーマンが7割(偏見)。 つまり何度もライブ会場には足を運んでいるはずの、(言葉は悪いが)すれからしのファンが多いのは明白です。彼らをうならせなきゃいけないんだから、バンドも高いテクニックが求められます。その点、このバンドはすごいです。予定外のブレイクが入ったり、素人目にも突発でやってるんだろーなーとわかる演奏がありました。 派手な演出は無くても、こういうライブ感こそがグルーブを生むんですよね。 しかし元春はどんどん歌が下手になっていく気がする。もともと声量もないし、音程も厳密にいうと正しくない人だと思いますが。 これは私の個人的意見ですが、「歌がうまい」ってプロの歌手にとってあまり意味がない。音程・音域・声量がそれぞれ満点の人は、大きな正三角形のグラフを作ることはできるでしょう。しかしそれに何ぼの面白さがあるのか。多少ゆがんでいてもそれを補ってあまりある存在感こそ、職業歌手に必要なのではないかいな。 後半は「これを聴かなきゃ来た甲斐がない」とファンに言わしめる定番が並びました。「ナイトライフ」や「彼女はデリケート」はもはやスタンダードと化しました。誰にもいじれない聖域というか。50年代のオールディーズを聴いている錯覚を覚えました。 そう、元春のスタンダードと例えばRIP SLYMEが、同じ平成15年に流れる職業曲とは不思議な気がする。(まだあややのほうが日本歌謡史の伝統芸能ぽくて違和感がない)これからまだまだ世代格差が広がっていくんだろうな。 今日同じ会場にいた人の中には、リストラだったり、ローンだったり、それぞれに悩みを抱えた人がきっといたと思う。でもライブ中の数時間だけは、いつもの眉間の皺 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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