てろてろてろ

2003/12/05(金)14:22

長島茂雄は祇園精舎の鐘を聞くか

いかに無宗教といえど、「仏教伝来ゴサンパイ(538)」以来1500年、仏教と付き合ってきた日本人だ。私たちの中には、深く仏教的無常感が刻みつけられている。命あるものがいつか必ず滅びることを私たちは知っている。今を盛りと咲き誇る花も、いずれ散る運命にあるから美しいのだ。こんなことは毛の生え始めたばかりの子供でもわかる話だ。そこでシゲヲ氏である。私は現役時代を知らない世代だが、引退時の有名なせりふは当然承知。「我が巨人軍は永久に不滅です」ーなんとも大それた発言ではないか。ちょっと考えればありえない「永久不滅」なる言葉を、いい大人が大観衆の前で言ってのけるとは。私は彼を好きではない。しかし未だに圧倒的人気を誇る人物であることに異論はない。この稚気と言ってもいい無邪気さが、日本人の心をぐっとつかんで離さなかったのか。無邪気は強い。普通なら「永久に不滅です」←「んなわけない」とツッコミをいれる図式が、あまりに無邪気で無防備な態度の前には発動しないのかもしれない。一度シゲヲ氏に、無常感についてどう思うか伺ってみたいものだ。

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