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カテゴリ:本
ようやく全巻読み終わりました。
以下、感想を書きちらかすので、 原作をこれから読もうと思っている人、 大河ドラマの先を考えずに見たい人は読み飛ばしてください。 ・4巻は土佐に転封されてからの話がメインで、はっきり言って面白くない。 しかも、ラストがやたら虚無的。なんだこの話。 このラストを書くために4巻えんえん続けてきたのか。 そういえば司馬遼太郎でラストでカタルシスを感じた本って無いかな。 クライマックスの盛り上がりとか読後感とかは気にしないんだろうな。 このラストを書くために、書かれた話ではないと解釈しよう。 ・途中は面白く読めたことは確かである。 思い返すと印象に残るのは、たいてい千代と一豊の会話のシーンで、 作者としては起承転結なんかは関係ないんだろう。 ・完全無欠に見える千代であるが、年寄りになってイヤな部分が見えるのに少し安心した。 義理の息子に自分をないがしろにするなという手紙を送ったところである。 土佐24万石は自分が作ったという自負があったのだろう、という一文がある。 ・結局は夫婦って相性の問題なんだろうな。 もし秀吉に千代が嫁に行っても、天下はとれなかったかもしれないし、 千代も賢夫人ぶりを発揮することができなかったかもしれない。 一豊もしかりだ。 ・「野野村太郎右衛門九郎」とは、ものすごい名前の長さだ。 「谷啓」と並べてみると、コストパフォーマンスの悪さが歴然。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月10日 01時06分53秒
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