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カテゴリ:育児
娘は土曜日の深夜から明け方にかけて、絶え間なく渇いた咳をしていた。
これはイカンと思ったものの明けて日曜日は、起きればけろりとしていたから、 月曜になってから医者に行こうと思っていた。 すると、日曜の晩から今度は熱が上がり始めた。 いつも8度半ばくらいまではけろっとしている娘だが、今回は天井を知らぬ勢いで上がっていく。 明け方には9度8分まで行った。ぐったりしている様子が見ていてつらい。 9時の開院前に病院に行くことにした。 「うーん、インフルエンザかもしれませんね。とりあえずインフルエンザの検査をしてみましょう」 という医師と入れ替わりに、綿棒の親分のようなしろものを持って看護士が入ってきた。 その巨大な綿棒で鼻の奥にあるインフルエンザのウイルスを掴まえるんだそうだ。 ごりごり、ぐりぐり。突っ込まれて痛そう。 10分ほどで医師が戻ってきた。 医師が手にしていたのは、一見どうみても妊娠検査薬にしかみえない小さなプレートで、 医師に説明を聞くにつれ、機能もほぼそれと同じとわかった。 つまりはじっこに線が出れば「検査成功」の印、A型インフルエンザの陽性ならAと書かれた部分に線が、Bも同じように出るというものだ。 「とよこちゃん、くっきりA型インフルエンザの反応が出てますね。これは、タミフルを使いましょう」 え、え、え? インフルエンザってだけでも驚いてるのに、あの話題のタミフル使うんかい?? 「あのいろいろと問題になってるタミフルですか??大丈夫か…しら…」 「はっきりA型インフルエンザと検出されている場合は、これは絶対使ったほうがいいです。劇的に治りが早くなります」 どうやらこの医師は全面的にタミフルを信頼しているようだ。 「あの…異常行動でしたっけ?起こったりしないんですか??」 「うーん、僕のところでも5年くらい前から使ってますけど、今まで一例もないですね。絶対副作用がない薬というのはありえないですからね」そ、そりゃあそうだけど… 「でも使うかどうかは医者の一存では決められませんから」と私たちに下駄を預けられた。 このお医者さんにはしょっちゅうとよこはお世話になっており、 私も信頼している。 患者の前で治療方針をどうするか思案する姿を隠さず見せるところが、誠実そうに見える。 その先生が言うんだから…ええい。「わかりました、使ってください」 帰ってすぐ一服飲ませた。 医師の話によると異常行動は飲ませ始めの頃が多いらしい。 夫は仕事でいないから、飛び出したりしたら私がとめなくてはならない。 貰った薬は5日分。5日間こんな気持ちで…。 かなりビビリながら見守っていた。 結果的に言うと、異常はあった。 2日間くらいは、飲んだ後1時間くらいの間、精神的に不安定だったのだ。 布団で「怖い、寂しい」を連発し、すすり泣くような声をあげた。 そうかと思えば、横で寝ている私のパジャマを掴んで、「このパジャマが怖い」と言い出したりした。いつもと同じものなのに。 その後3日目以降はそんな様子もなくなり、安定した。 同時に熱も引き、目に見えて回復していった。 ちなみに飲ませ初めて2日目に「タミフル10代に服用禁止」のニュースが流れた。 うちの子は10代ではないけれど、やはり聞いていて気持ちのいいニュースではない。 「おいおい、びびらすんなよ!」とテレビにつっこんでせめて気を紛らわしていた。 とりあえず今日最後のタミフルを飲んだけど、こんな気持ちで薬を飲むのはもう勘弁してもらいたい。 飲ませるほうも体力消耗しちまう薬、それがタミフルだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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