てろてろてろ

白鵬が正式に横綱になった。
私は今回ばかりは主役ではなく、隣の親方に注目していた。

というのは…。

白鵬は宮城野部屋に所属する力士である。
しかし現在の宮城野親方という人は、十両を数場所しか経験していない。
そんな経歴の親方が、天下の横綱を指導できるはずもなく、
実際は白鵬の指導は、彼を見いだした熊ケ谷親方がしているようだ。
北の湖理事長自ら「白鵬の師匠は宮城野ではなく熊ヶ谷親方」と断言している。宮城野親方の立場無し。
（詳しくはここを読んでね）
ということで、一体誰が横綱伝達式の席で横綱の横に座るのかが、私の気に掛かる点だったのだ。
もうご存じのように、当日は宮城野親方が座っていた。

ここに到って、言葉に言い表せないモヤモヤを抱えた相撲ファンは多かっただろう。
まず、現宮城野親方の親方になるまでのプロセスが、不思議だらけ。
ムコ入りしたといえばそれまでだが、普通、婿を選定するにしても
それなりに実績のある人を選ぶものだ。
最近は貴闘力・琴の若・旭豊が記憶に新しい。
この３人は長く幕内にいたので、誰からも文句を言われることなく親方になれた。

　尤も、義父にあたる先代親方の定年に合わせたように、突然腑抜けた相撲を取った旭豊や、
　同じく定年になるまで長々ととり続けられた琴の若の存在は、
　「不思議だなああぁぁ」と思えなくもないのだが。というか私は思ってるけど。

話を宮城野親方に戻すと、現在某週刊誌で彼に関するスキャンダルが大々的に報じられている。
立ち読みしてみたが、読んでなるほどと思った。
朝青龍と白鵬の八百長については、私はあまり関心がない。どうでもいい。
それより、これまで宮城野親方について感じていたモヤモヤが、記事の通りならすんなり収まるのだ。

さてこれが真実かどうか、まあ、まず宮城野本人や協会は認めはすまい。
しかし、世間はクロだと思っているに違いないと思う。
八百長記事についての宮城野親方の会見の様子を報じる新聞記事は、
「相撲道に精進します、と宮城野親方は用意していたメモを読みあげた」
といった風情で結んでいた。
書き手が「こいつはクロだ」と確信していなければ、
こんな悪意をまぶした結び方はできないだろう。
そして読み手にも書き手の意志はコピーされていく。

さあ、どうなるのかこの騒動。下世話なようだが、成り行きが楽しみになってきた。