2010/08/16(月)11:00
映画「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」
「それいけ!アンパンマン ブラックノーズと魔法の歌」を見に行ってきました。
去年の映画がいまいちだったので期待半分、不安半分。
今年から入場料の必要な長男稲造(アンパンマンでは2歳から料金が必要)ととよこを連れて行ったのですが、
もう上映も終わりがけなので、なんと私たちだけ、完全貸し切り!!プライベートシアター!!
しかし、貸し切り状態なだけに寂しいことも…^^;
映画の中で皆でアンパンマンのマーチを歌ってね!と最初にアンパンマンが呼びかけるのですが、
歌えるのは実質私と長女だけw寂しいったら。盛り上がらない事この上ない^^;
しかも、私はクライマックスシーンでは涙ボロボロだったので
違う意味で歌えない。娘も私が歌わないから歌えない。
いやー泣けました。
お話は、完全にゲストキャラのカーナのもので、アンパンマンほかレギュラー陣は脇に徹しています。
悪い魔法使いのブラックノーズに育てられたカーナは、
母のためになると信じて人を不幸にする笛をよなよな吹いて周ります。
アンパンマンたちとふれあううちに、母の教えに疑問を持つカーナ。
ブラックノーズを説得しようとするのですが…??
見ているうちに、ちょうど来日して話題になっていた北朝鮮の女スパイのことがカーナに重ってしまい、いろいろなことを考えました。
帰ってパンフレットを見ながら、今度はまた話題になっている子供の虐待問題がカーナに重なって泣きました。
子供にとって母の影響は絶大で、育てられ方によって人はどうにでもなってしまう。
歌を歌ったり、楽しく踊ったり、おいしいものを食べることは罪だと教えられてきたカーナを通して、
制作者は現代が抱える様々な問題を投げかけたかったのだと思います。
話運びはオープニング前のミミせんせいの「みなさーん、こんなときは声を合わせて、せーの!」から
クライマックスのキャラクターが変身してしまう所(今年は鳥)まで毎年パターンは同じで、安心して見られます。
(けなしているわけではありません。このマンネリが自分には心地よかった)
カーナ役の中谷美紀さんも巧かった。
モノローグが多いので、下手な俳優だったら興ざめになるとこでした。
あと、ブラックノーズのビジュアルが超怖いです。子供は夜トイレ行けなくなるかも。
でも子供を間違った方向に導くブラックノーズが「絶対的な悪」であると証明するためには、
あれくらい怖くないと駄目。
あー、やっぱりアンパンマンはいいなあ。