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※一応言っとく。以下の文章、模型作ったこと無い人が見てもきっとなんだか判りません。ご注意を。
一人乗りの宇宙戦闘機、やはりコックピットから作っていく。飛行機の模型を作っているヒトには判ると思うが、この部分は作るのは絶対楽しい。「無条件に楽しめる模型の部分トップ3」に入ると思う。機首基本外形は紙粘土で成形。紙粘土は乾燥に2週間以上時間がかかるので、だいたいの大きさが決まった機首部分とのバランスを考えて、「槍」=長砲身のブラスターと、 「盾」=レーダードームを作る。ここは色んなプラモの部品を組み合わせて、別の、そして理に適ったフォルムの物を新造してゆく「スターウォーズ方式」だ。それもX、Yウイングでなく自分のメカを造るのだからこれは楽しい。 このメカ製作方法は簡単なようで、実は「恐ろしいくらい金がかかる」という副作用を持つ。僕は幸運にも「ちょっと作ってはすぐ飽きて箱に戻して積んでおく未完成症候群」を長期間患っていたので、模型のストックは大量にあった。 模型雑誌に素晴らしい完成品が掲載されていたのでキットを買ってはみたものの、実際作ってみるとあまりのスキルの違いにギブアップしていた数々の模型が、新しい形に組み合わされてゆくのは、はっきり言って快感。みるみるうちに長大な大砲とレーダードームが出来上がる。撮影用プロップを作っているつもりではないので、細かい配線や奥まってしまう部分の部品もきちんと組み込んでいく。このへんは作品集2005に、当時撮影したものが掲載されているので見て下さい。 でも本当は、大砲、レーダーの完成から全体形の完成までは長かった。機首もあらかた完成、でもそれらを装着するための胴体の形が決まらない。つかいくつも作ってはボツ。4ヶ月の間にたしか10個は胴体を完成、又作り直し。プラ板だって安くはない。うわーどうしよう。 で、それこそ10個の胴体を並べて比べた僕はえらそうに言ってしまうが、結局「拡散と集中」だわ。(いまさらアホ。28年前で良かった。)・・・胴体は一番シンプルなフォルムがマッチすることが判った。全部をピーキーな形状にしても、結局雑然としちゃうんだねえ。でもこの授業料は高かった。当然、一番表面積のある胴体のディティールも残っている。微妙なラインはさすがにポリエステルパテを使うがこれが高いのなんの。(この頃エポパテとドレメルは使ってません。) 部品もストックが底をつく。バイト料全額つぎ込み。サフェーサーも使えるものが無いので、インク修正液を塗料にする。完全に艶消しの表面を得られるし、やや黄ばんでくるのが「どっかのデパートで一瞬見た本物のスターウォーズプロップ」ぽくて良かった。(ちなみに当時、模型塗料で完全に艶消し表面に出きるラッカー塗料は無かった。専用艶消塗料のフラットベースも不完全だったから)そうそうエアーコンプレッサーも買った。うおー30000円。資金集めに工事のバイト行ったら怪我しちゃって頭10針。いっとくけど同人活動。趣味モデリングなのにアホか!(T_T) でもまあ、この時点で「ナイトファイターはこういう形の物」という「決まり」が出来たので、同人誌用に他のメカや小物のデザイン、イラストの製作、ストーリー構想にはいる。当時軍事国家の組織図以外は無かったのだ。キャラクターも何もナシ。本作り(といっても自宅にあった活字タイプライターを一人操作しての版下原稿作り。) 合間に模型の仕上げ、例のガンダムイラストも描く描く。こうなってくるともう後には引けません。 同人誌は何回目のコミケだったか、梶が谷という所にある温室ドームのようなお洒落なところが会場だったときに1冊目発売。コミケもそんなに大きな規模ではありませんでした。ロリコンキャラなしのメカオリジナル本だからコピー本10冊にしておけという「ありがさん」を無視してオフセット印刷100冊持ち込み。これが1時間で完売。当時買ってくれたヒトには会ったこと無いですけど、有り難かった本当に。つかうれしかった。ありがとうございました。模型は2号目に掲載するべく、すぐさま準備に取りかかった。神山さんは1号目を色々なメディア、メーカーに送りまくる。なんとなく、光明が見えてきました。 ただ、この頃から集団内部の軋轢が厳しくなってくる。この会には実はもう一つのナイトファイターが存在していた。(一部で物議を醸した話の真相へ続く) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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