TVと映画
ビデオに撮っておいた映画「ホワイトアウト」を観ました。 これは劇場へも観に行っているのですが、映画館とTVとでは、見る視点が全然違いますね。 映画館のスクリーンは大きいので、背景として描かれる、ダムの巨大さや吹雪の凄まじさに圧倒されました。 それに対し、TVの画面では、人物の動き中心にストーリーを追ってしまうのですね。 いや~、富樫(織田裕二)、カッコエエわあ。 一人のダム運転員が、巨大ダムの危機を救うんですよ。 放流管から水流に押し流されても生きてるんですよ。 自分の彼女じゃなくて、自分が死なせた友人の恋人(松嶋菜々子)を助けるんですよ。 ファンじゃなくても、カッコイイ役だと思いますよね。 また、テロリストの部隊長役の佐藤浩市も良かったね。 ここまで「悪役」な彼も珍しいです。 だいたい、佐藤浩市が悪役を演じる場合、 「複雑な過去を持つ、クールな野心家」 というのが多いのですが、今回は、最初から最後まで、大変分かりやすい悪役でした。 しかも、他の作品では、ここまで外見から役柄を作ってるのを見たこともないし・・・。 そういった点で、織田裕二と対照的で面白かったです。 この映画のラストシーンは、ダムの上を行くヘリコプターだったのですが、もしこれが2時間サスペンスドラマだったら、 この後に、 織田裕二が入院しているところへ、松嶋菜々子が、中村嘉葎雄の長見署長さんに連れられてやって来る。言葉を交わす。 もしくは、 松嶋菜々子が帰ろうとしている駅へ、織田裕二が見送りに行く。 こんなシーンが絶対入るやろな~、と思いました。 これが映画とTVドラマの違いかなあ~、なんて。