2019/10/27(日)00:00
ヤマザキマリ・小島慶子著「その「グローバル教育」で大丈夫?」を読みました(^^)
おはようございます。
ブヒヨンです。
今日は図書館から、ヤマザキマリ・小島慶子著「その「グローバル教育」で大丈夫?」を借りてきて読みました
ヤマザキマリ先生は『テルマエ・ロマエ』の作者、小島慶子先生は元アナウンサーの方で、お二人とも海外に住んでいて子育てもしておられます。
はじめに
第1章 その「グローバル教育」、間違っていませんか?
第2章 いまの時代に必要な本当のグローバル教育とは?
第3章 子供の「生き抜く力」と才能をどう伸ばす?
第4章 日本の子育てはもっとラクになる!
おわりに
という構成です。
不確実性の高い世の中で、一生安泰の切符を与えたい・・・。
そんな”親心”から、子供の教育に情熱を注いで突き進む現代日本の母親(父親)たち。
目指す究極のゴールは「東大合格」。いや、いまはハーバード大、ケンブリッジ大、MIT、・・・。
そのために、早期教育や英語のスキルアップ、海外留学・・・。
ちょっと待った!
その「グローバル教育」、本当に大丈夫?
という疑問の声をお二人は、自らの子育て経験から、本音をぶつけ合って語り合った本です。
ブヒヨンは、日本の教育は官僚の養成と、大量の良質な工場労働者の生産を目的としているように感じていますが、残念ながら今や世界の波に完全に乗り遅れているように思います。
やはり中国の科挙がお手本になっているのでしょうね。
先生方は欧米の大学の様子を語っておられますが、欧州は本当に学問が好きな人しか大学に行かないようです。
アメリカは少し違って、学歴でエリートコースにのるチャンスを掴もうとしている人もいるようですが、ちょっと違うかなぁという感じでした。
ブヒヨンはちょうどバブルの時代に某私立理工系修士課程まで勉強させて貰ったのですが、経済学に興味があったので、数理経済学というのを研究しておりました。
通信系の研究所にお邪魔したりしていたのですが、そこでつくづく自分は研究者には向いていないと思って、一般の会社に就職したのでした。
先生方は、日本は暗黙の「世間体の戒律」が浸透している、とおっしゃっていますが、まさに日本は母親の自己実現のために子供を一流というわれる大学にいれるのに血眼になっているのかなぁ、と思います。
終身雇用、新卒一括採用の世界では、それはそれなりに機能していたのかもしれませんが、既にそんな時代は終わってしまっているので、それでは親もしんどいし、子供も悲惨なような気がします。
「量子コンピュータ」時代の世界はどうなるのか、とてもわくわくしているブヒヨンなのでした
(つづく)