テーマ:海外生活(7795)
カテゴリ:マラウイのインフラ
昨日、お昼の支度をしようとしたところ、
電気が使えなくなっていました ![]() ![]() また、いつもの停電かと思い、しばらく待機。 隣村に住む、飲み友達Misheckに携帯メールを送ったところ、 「なんで電気、使えないの?」 との返事。 計画停電の場合、隣村も同時に停電になります。 慌てて、メーターボックスをチェックしたところ、 ディスコネクト。 電気が切られていました ![]() ![]() ![]() 『マラウィを知るための45章』(栗田和明、明石書店、2004年)によれば、 給電されているのはマラウイ全世帯の4%、都市部で30%、それ以外で1%。 電気が使えない家に住んでいる隊員には、 ソーラーパネル等、貸与されていますし、 パラフィンコンロを使っている隊員もいます。 が、我が家は電気が使える前提なので、使えなくなると、とっても不便 ![]() そのため、電気が切られることのないよう、 請求書が届かなくても、月々、多めの金額を支払っています。 電気代の月々の請求書は、大抵遅れてきます。 6月には、3~5月の請求書3か月分が、一度に届きました。 6月には、新聞広告に 「請求書が届いてなかろうと、 電気代を払っていない家庭は、電気を切る」 と載せられていました。 慌てて、払いに行きましたが、窓口の人曰く、 「あなたは、請求額がマイナス、つまり すでにたくさん払っているから、払う必要ない」 と、言われました。が、 「来月末、払いに来られないかもしれないから」 と、無理やり多めに払ったので、今も請求額がマイナスのはずでした。 学校の事務長に相談したところ、 近くの町Zombaにある電気会社の事務所に行くため、 大学の車を出してもらえるよう、お願いする。 13:30に学校を出発するとのこと。 ・・・案の定、いつまで経っても出発しません。 16時には窓口が閉まりますし、 ここからZombaまで、車で15~20分かかりますから、 15時過ぎにしびれをきらし、催促。 結局、校長が、自分の車で、電気会社まで連れて行ってくれました。 ![]() ![]() ![]() 電気会社の人曰く、これまで私は、メーターやライン等のレンタル料、 すなわち、月々、最低限かかる金額しか支払っておらず、 これまでの電気使用量、しめて約MK 33,000が未納のため、 電気を切ったとのこと。 ![]() ![]() ![]() 私は月々、提示された金額を支払ってきたのであり、 MK 33,000の請求書は届いておらず、ここで初めて見ました。 (1マラウイクワチャ=約1.3円、2008年7月現在) あり得ないです。 日本なら、せめて 「かくかくこういう事情で、これまでの電気代の請求漏れがありました。 つきましては、いつまでにお支払いいただきたく・・・」 と文書が送られてくるでしょうし、こんな不手際、新聞沙汰でしょう。 が、マラウイでは、説明はいっさいなく、いきなり切られました ![]() こちらから電気会社に出向き、初めて知らされた 「未納」金額、MK 33,000って ![]() 現在、大卒の高校教員の手取り月収がMK 28,000。 経験年数によって昇給するわけではなく、 持っている資格や職位により、給料が決まります。 マラウイアンの平均年収は17,850円とのことですし、 (総務省統計局「世界の統計2005」) マラウイアンが雇っているハウスキーパーの月収は、たったMK 1,000。 したがって一概にくらべづらいのですが、 およそ、日本の1/10と、私は捉えています。 つまりMK 33,000とは、日本で言えば、 40万円あまりの電気代の請求が、一度に来た感覚。 校長も「huge money」だと驚いていました。 (bigではなく、huge) 今日、知ったのですが、近くに住む村人も、 同じ理由で、昨日、電気を切られたとのこと。 私は外国人なので、MK 33,000も頑張れば、払えますが、 一般のマラウイアンにとっては、かなり困難な金額でしょう。 前掲書によれば、不法給電・給水や、 電気・水道代の料金の未納が、大きな問題になっているとのこと。 料金を踏み倒すつもりなど毛頭なく、 毎月、提示された金額を払い続けてきたのに、 ある日、突然のディスコネクト=料金が「未納」であることの告知・・・ 前に住んでいた人の高額未納分のため、 水道局が水道を使わせてくれないと、何度か耳にしましたが、 これと似たようなトラブルが、発端だったのかもしれません。 銀行から振り込んだ水道代しかり、未だ盗まれたままの電話線しかり。 マラウイ生活における困難の1割は、インフラに関することでした。 今回のことも、1年前の私なら、理解不能。怒り狂っていたと思います。 けど、だいぶ慣れましたね。こういう「人災」にも。 怒ったり、イライラしたところで、 状況が改善されるわけではないことを学んだのでしょう。 こんなトラブル以上に、もっとひどい経験をしたから、 あれにくらべれば、マシと思えるようにもなりました。 今回は、電気会社に同行してくれた校長をはじめ、 周りの人に感謝することも出来たし、 Malawiだなぁと、笑える余裕もありました。 マラウイアンに、人間性を鍛えてもらっています。 ![]() That's Malawi。 今日もぽちっ↓ぽちっ↓とありがとうございます ![]() ![]() ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
August 6, 2008 01:03:31 AM
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