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カテゴリ:外食レポ(ハンバーガー・サンドイッチ系)
tocoro burger 訪問初回 ベーコンチーズバーガー Wilkinson 辛口ジンジャエール プルドポークバーガー 〒508-0033 岐阜県中津川市太田町2丁目3−24 •Hiru tocoro 11:30~14:00(11:30のみ席予約可) •Yoru tocoro 18:00~20:30L.O (水〜土予約可) •Close Monday•Tuesday •☎︎08069491056 ![]() 中津川駅のほぼ正面、東濃地区ハンバーガー専門店でナンバー1争いの筆頭として常に名前があがるtokoro burger、初の訪問。 この5月で閉店する岐阜市のビアベリーバーガー店長が、世界で一番美味いと評するこちらの小さなハンバーガー店。あれだけ煽られると気になって仕方がなかったんだが、ようやく来ることができた。 ![]() 店の表看板を見ると、なにげにコーヒーにも拘りがあるようなニュアンスを感じる。 ニューヨークスタイルの影響があるのかどうかは分からんが、最近わりとこういう形態って流行ってきてるんやろか。HATに出会うまで全く見たことなかったんやけど、ボワカフェも例もあるし、けっこう多いのかもしれんな。 ![]() そして噂には聞いていたが、ボリュームもなかなか凄いらしい。 価格帯については、HATとほぼ同様な感じで、だいたい1500円からどうぞといった感じ。 ドリンクなどのセット込みで2000円ぐらいか。立派なグルメバーガー。 気になるのは、なんとプルドポークバーガーのラインナップが存在すること。これは珍しい。 とりあえずイチオシのベイケンチーズを優先するとして、場合によってはプルドポーク連食だな。 場合によってはとか言ってるけどもう気持ちは確定してんだよね。 ![]() オーダーを終えて店内をぐるっと。気取ってないラフな感じが個人的にはありがたい。ちょっと椅子がラフ過ぎて座りにくかったが((^_^;)。 ![]() 待っていると、ちゃんとカトラリーが配膳された。かなりカジュアルな感じかと思いきや、部分的にはレストラン的な上品な要素も感じさせる。 ![]() バーガーペーパーがくっそデカい。過剰なんじゃないかと思いつつ、実際そんなデカさのものが出てくるのではないかとも期待したくなる。しかしおそらく過剰だろうな。テキサスバーガーでも収納できそうなBIGサイズだ。 さて、オーダーから約10分ほど。けっこう待ちがあった割には早い着丼。 ![]() ベイケンチーズバーガー Wilkinson 辛口ジンジャエール 控えめに言っても最高の組み合わせの一つ。ルートビアがなければWilkinsonだよな。 しかしなかなかデカいな。ボリューム的に一番近いところでいえば、今は亡き関市のWEEDに迫るサイズ感。 ![]() 中身の方がはみ出るサイズは立派。しかし今にも崩壊しそうな危うさは、見る人によってはマイナスポイントか。しかしエンタメが優先された結果なんだろう。 触った感触とぱっと見では、バンズが厚めでかなり硬めで張りがあり、バンズ先行型かなといった印象。 ただ、この噎せ返るような強烈な方向は間違いなく桜燻製。 バンズを除いたレイヤーは上から順に、ベイケン、ソース、チーズ、パティ、ローストオニオン、トマト、レタス、マヨネーズソース(?)といったところか。 ![]() なるほど、たしかにこのサイズはデカいペーパーが必須だな。ちょっと余裕があるぐらいでちょうど良い。 それでは実食。 ![]() 予想通り、噛みついた瞬間はまずかなりハードで存在感のあるバンズの食感。しかし、決してモソモソしているわけでもないし、こいつのせいでパティの存在感が食われているという感じもしない。バンズを主軸にしながらも他の素材が全く負けておらず、バランスは全体的に強い方向で良好だ。 そして何より素晴らしいのは、圧倒的なまでの自家製スモークベイケンの荒ぶる芳香。 手作り燻製独特の「ツン」としたきつめの薫香、その後にふわっと全体を包み込むような脂っこく甘い香り。そこに牛100%の粗挽きパティの芳香、ローストオニオンの香ばしく甘いSmellも入り混じって、刺激的かつ分厚い香りのレイヤーを作っている。 パティがこれまた独特で、粗挽きと細引きのMIXなのか、すばらしくむっちりとした歯ごたえを実現している。このあたりは、このトコロバーガーを尊敬しているというビアベリーバーガーとよく似ているのだが、ビアベリーと決定的に違うのが、「ムチムチ」とした強力な歯ごたえに加えて「ホロ」っと解ける要素がある部分。これって両立するのが難しいところで、たいていの場合はどちらか片方しか採れない。 粗挽き系と細引き系の良いとこどり。これだけ分厚いパティでこのクォリティ。ビアベリーさんが世界一美味いというその理由も分かった気がする。 ![]() そしてさらに追い打ちをかける特製スモークベイケンのこれまた圧倒的な脂の旨味と、ドゥルンドゥルンと押し返す圧倒的な弾力。 ともすると強すぎて全体のバランスを失いそうに思われなくもないんだが、その他各パーツも同様に強い個性を持っているせいか、お互いに当たり負けしていない感がある。このベイケンの旨味と塩気がほんまに強烈。苦手な人ならドン引きするレベルの凶悪な薫香がこれに加わって、既製品のベーコンを使っているバーガーと比べれば雲泥の差。 極悪なまでのヒキにより、ビッグマックなんぞ話にならないレベルの超ボリュームバーガーにもかかわらず一瞬でK.K.。あふれる肉汁までしっかり飲み干してしまった。 そして実は完食し切ってしまう前に、既に追加オーダーも済ませてある。 ![]() プルドポークバーガー メニューを見た瞬間からかなり気になっていたこいつをオーダー。通常のバーガーに比べると、えらく茶色くて見た目の華やかさは1割以下(笑)。 ひたすらに肉に偏ったロマンを追求したのか、バランスなんぞ全く考えていないという印象。 だがそこが良い( ゚д゚)b ただ、提供された瞬間に確信したんだが、本来ならベーコンバーガー以上にガツンと香るはずのスモークフレーバーが皆無。なるほど、このプルドポークは十中八九、スモークの工程を経ないオーブン・グリルで調理したものだと確信。まぁ色んなことを考えると、BBQプルドポークを店で提供するのがいかに難しくコストがかかるのかってことを再認識させてくれる。 ![]() それではさっそく。 見た目通りながら、レタスが無いので全体的に食感が重め。 ガシッとしたかみごたえのバンズ、そしてどこまでもムチムチと強力な歯ごたえを生み出すパティ、そして驚くべきことにそれ以上の極悪歯ごたえのプルドポーク( ゚д゚) これはあまり繊維を崩しすぎないよう、粗めにほぐしたプルドポークだな。あえて肩ロースらしい食感を残すことで、食べごたえを増し、保水力を失わないようにしたんだろうと予測。 ぶっとくて粗めの繊維感は、小生の知るプルドポークとまた違った完食で面白いが、ただパティの食感とだいぶ似通ってしまっていてレイヤー的には今ひとつ面白みに欠ける。が、舌が焦げそうなほど熱々ジューシーなローストトマトの輪切りが入っている点は個性的。猫舌の小生にとっては天敵だが(苦笑)、こいつが無かったら全体的にどうしてもベタっとした印象で終わりがちだったのではないかと思う。 そして香りについて触れるなら、スモーキーフレーバーは一切無いものの、かなりスパイスと味付けをしっかりしているのが分かる。もしかしたら仕込み段階でしっかりとラブや調味料に浸してあって、保水感とこの輪郭のはっきりとした味わいを演出しているのかもしれない。 さて、プルドポークの製造方法についてはかなり興味深かったので思い切って尋ねてみたところ、閉店際で客がまばらだったこともあってか、かなり丁寧に答えていただくことができた。 どうやらオーブン(スチコンかな?)で4時間程度で焼き上げるらしく、まぁチャコールやスモークを伴わない一般的なプルドポークの製法らしい。そして予想通り、前段階の仕込みでかなり時間をかけているらしい。なるほどね。 さて、今回なかなか来られない中津川の店ということで2つも食ってしまったが、結論で言うとベイケンチーズバーガーの方はまぎれもなく絶品。一つ一つの素材の拘りもさることながら、掛け合わせが非常に良く、極めて重層的な味わい。 プルドポークバーガーの方はどうしても味も食感も単調で、ハンバーガーの真髄であるレイヤーの美がいまひとつ感じられなかった。これがスモークBBQだったらフレーバーだけでかなり味わいに幅が出るんだが、まぁそこを言っても仕方がない。 どちらの品も共通した印象としては、バンズがかなり分厚く噛みごたえがあって主張が強く、肉スキーな小生としてはややバンズが主張し過ぎなきらいがあるものの、肉肉しさと適度な解け感の融合した分厚いパティのおかげで不思議なほどにバランスが取られている。いかにもストロングスタイルのバーガーといったイメージ。 しかしながら、極めてハイレベルなバーガー。残りメニュー全制覇するまでは、間違いなく通う。 ご馳走様でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.06.29 15:45:01
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