Los Angeles Marathon XXI/ 完走したよ!
今日3月19日は子供の頃からの夢だったフルマラソン出場の日だった。先週から緊張が続き、本当に走りきることができるのか不安のまま当日を迎える。結局練習でも6マイル以上は走ったことは無かった。実際のマラソンは42.195KMで、Mileにすると26.2マイルくらいかな。去年の10月死ぬ気で走り終えたLong Beachハーフマラソン以来の挑戦。あのときの教訓と、フルマラソン経験者の友達のアドバイスを胸にどきどきしながら朝を迎えた。興奮でほとんど寝ることができないまま朝の4時を迎える。いろいろなマラソン経験者のサーチをして、マラソン当日の朝ごはんは「もち」が腹持ちが良くていいという言葉をそのままに、きな粉もちとしょうが茶の健康的な朝食。絶対に渋滞になるという期待を裏切られ、30分でダウンタウンLA到着。優雅に駐車場そばのシェラトンホテルにてお手洗いとストレッチを済ます。朝のダウンタウンはビル風がぴゅーぴゅー吹き抜けて冗談抜きで寒い!風除けのポンチョを着ながらスタート待ちの間までぴょンピョンはねて寒さをごまかす。イヤーすごい人だった。ものすごい人数のマラソンランナーがスタートランを目指してぞろぞろと歩く。スタートラインでは最大音量の乗りのり音楽が流れてる。人並みにあわせてテクテクあることと数分、あれ、っと思ったらスタートライン越えてた。彼氏とお別れをしてそれぞれのペースで出発。前回のロングビーチのハーフマラソンでは前半の5マイルまで死ぬ気で飛ばしすぎて最後の3マイル、ほぼ意識の無い状況だったので、今回は楽しみながら走る!をモットーに、自分のペースを保つことに努力した。少しペースを落としぎみに、周りの応援や、景色を楽しみつつ、大勢の人ごみを掻き分けて、少しづつリズムに乗る。ペース良く、5マイル、6マイルと走り続ける。前回お腹がすきすぎてレースの最後にスタミナ切れしたので、ウエストポーチには食料のゼリーが5つ、そしてレースのスタッフや道端の人がくばってくれる、フルーツをこれでもかというほど、食べ続け、スポーツドリンクを飲みまくり、ペースを守りながらハーフ地点到達。今回は回りの声が聞きたくて、ipodをつけずに、そのまま走った。みんなの応援が自分の応援のように聞こえて、すごくはげみにになった。"you guys are all winners!"といわれジーンとしたり、ゼッケンに書いてある私の名前を呼ばれながら応援されて、手を振り返したり、なんだか周りのひととコミュニケーションとりながら走ることができた。すごく不思議だったのが、全然レースのスタッフでもなさそうな沿道の人々がたくさんのフルーツをみんなにふるまったり、お菓子を振舞ったり、一生懸命応援してくれたり。。。 しまいには”Thank you for running!"といわれたり。。。なんだか、コミュニティーみんな参加型みたいで感動した。LAにもう4年近く住んでいるのに、今回のコースはあまり訪れたことの無いエリアだったから、走ってても結構興味しんしん。日本人コミュニティーのそばにすんでる私には触れたことの無い、ヒッピーエリア、Black コミュニティー、そして驚くくらい最大の韓国コミュニティーを走り抜けたのも面白かった。ハーフまでとても調子よく走ることができた。前回と15分くらいしかハーフまでで記録変わらなかったと思うけど、ペース配分ができたので、全然苦しくない。これはいけるかも!と思った矢先左ひざに激痛が。。。昔からの持病の腱鞘炎のような痛み。アイスピックで突かれたような突然の痛みに思わずひざが落ちる。驚きと不安を隠せないまま、少しペースダウンして、走り続けた。メディカルセンターを見つけて、急いでアイシングと痛み止めの薬大量投与。一度立ち止まったら、今度走り出すのがつらかった。同時に右ふくらはぎもずきずきと痛み出す。薬が効き始めるまでの30分くらい、両足を引きずるように走り続ける。子供達の無邪気な応援に気を取り直し、またペースが戻ってきた。走りきった距離の数字が書いてある旗と電光掲示板の記録(時間)の文字を見るたびに少しづつゴールに近づいてきてるのがうれしくて、意味も無く、観客に愛想を振りまき手を振り続けたりした。足は痛かったけど、精神的にはかなり余裕があり、自分自身の気持ちとか周りの人との対話をとても楽しむ事ができたと思う。ところが17マイルまで来たとき、カーブを曲がってみたものは。。。果てしない上り坂。こんなつらいときにこんなコース。。。一番つらくなるときにこの上り坂ってなんですか?と思わず悪態をつきそうになるが、みんなつらそうに走ってるのを見て、仲間意識が強まりお互いに励ましあいながら何とか上りきる。ここでは走りきることができず、結構あるいてしまった。一度ペースが落ちるとなかなかあげることができず、18マイルから20マイルまではつらい走りが続いた。21マイルが見えたとき、あ、後5マイル。。。と思ったら。心からジーンとして、ランナーズハイか何かしらないけど、少し元気になる。2回目のメディカルセンターでのストップでも大量の痛み止めを投与し、そのまま走り続ける。ちょうどいいところに久光製薬のボランティアがみんなにサロンパススプレーをかけてる。ひざの裏とふくらはぎにかけてもらい、気持ちを取り直して、再度走り始めた。この辺になると、かなりの激痛に耐えるため、握り締めたこぶしの親指のつめをぐいっと立てて、足のほうの痛みをごまかしたりした。もうここまでくるとペース配分とか、そんな場合じゃなくて、自分の気持ちとの葛藤という感じでした。周りの応援とボランティアのフルーツ(これすごい助かった。。。)に支えられ、とうとう23マイル地点へ。。。後3マイル!と思ったら、まだ早いだろうとおもったけど、あ、本当に走りきれると思ったら自然と涙が出てきた。自分なりにすごい感動して、抑えられなかった。痛み止めのせいか、足の痛みをあまり感じなくなり、そのままペースをあげて走り続けた。25マイルの旗を越えたとき、ありえないくらいにぐぐっと気持ちが盛り上がり、笑顔も抑えられず、いままでの中で一番速いペースで走り続けた。足も軽やかに上がり、みんなの声援のなか(私に対してと思い続けて走ったのがよかったのかもね!)手を振りながら走り続ける。26マイルのサインが見えた後は猛ダッシュの勢いで残りの0.2マイルを走りきった。ゴール!の瞬間は握りこぶしを高く振り上げやったー!と叫んでしまいました。感無量。感動した。みんなにありがとうといいまくり、突然また痛くなり始めた足を引きづりながら、ゴール後の余韻を楽しむ。とうとうやりました。。。まだタイムはでたないけど、4時間35分位かなーという感じでした。6時間くらいをみてたので、自分なりに快挙です。長かった。。。でもうれしい。やってよかった。。。彼氏はひざを痛めて、途中から足を引きづりながらゴール。あの痛めた足で良く走りきったよ。。。ゴールで待ち伏せをしてたんだけど、感動のあまり、ゴールの瞬間叫んでしまいました。その後足がぼろぼろになった二人が直行したのは韓国スパ。薬草のお風呂、サウナ、そして指圧を堪能し、ようやく帰宅です。でも全然足が治りません。。。。明日会社にいけるのでしょうか?そんなことはどうでもいい、と思える今日のわたしですが。今日はゆっくり寝れそうだな。。。ちなみに今日(20日)ウェブをチェックしたら、予想通り、タイムは4時間35分でした!快挙快挙!!!