2006/08/08(火)07:23
鍼はなぜ効くのか
鍼が効くということを科学的、データ的に証明しようという研究はたくさんされています。
実際に鍼が様々な病気や症状に効くという結果はでていますし、WHOによって、世界的にも認められています。
でも、ほんとうのところ、どうして効くのかということは、いろいろな説明があるにもかかわらず、よくわかっていないのだと思います。
ようするに、効くから効くのだ。というところで、説明は後からついてくるようなもんです。
では、なぜ人は病気になるのでしょう。
それは、何らかの理由で、免疫システムや修復システムがうまく作動していないからです。
それらがうまく作動しない原因は様々です。
不規則な生活や食事。自然からかけ離れた生活環境。自然力のない、加工された食品。
汚染された野菜や水や空気。テレビやパソコン、電磁波にかこまれた空間での生活。
仕事のしすぎ、人間関係や、経済的なストレス。
具合が悪ければ、対症療法的にすぐ飲んでしまう薬。
運動不足。食べすぎ。
農薬をたくさん使ったお米は、殻が固くなってまずくなります。
農薬から身を守ろうとして、固くなると言われています。
人間も同じように、いろいろなものから身を守ろうとして、がちがちに固くなっているのではないでしょうか?
身体にも精神にも、自分を守ろうとして、固い殻を纏っているのではないでしょうか。
その証拠に、あまり自然からかけ離れていない、現代文明に毒されていない地域の人たちは、非常に鍼やお灸が効くそうです。軽い刺激で治ってしまうそうです。
現代の日本人は、それに比べると、かなり治りにくいといわれています。
殻が非常に固いか、あるいは、すでにもう壊れてしまっているかのどちらかです。
固いものは、ひびが入りやすく壊れやすいのです。壊れてしまうとどうなるかというと、これは過剰に反応するようになります。軽く触れただけでも痛いという身体になってしまいます。関節や筋肉が固いと言う表面的な話ではありません。
本質的な観点で、殻が固く、中に守られている部分は脆弱で、力がないということです。
現代の人間に効く鍼と言うのは、この殻を破る鍼なのではないかと思います。
これは私の感覚的な意見なので、まったく科学的、理論的な根拠はありません。
肉体的にも精神的にも、現代の人間には、殻を破り中身を強くすることが必要なのではないでしょうか?