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LAUNDRY ROOM

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BOOKS

2009/09/06
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カテゴリ:BOOKS
昨年夏から、読書欲に拍車がかかり、一日二冊ペースなどという時期もありました。
本の整理をしなければ、今に崩れ落ちてきて潰されそうです。

そうして読んだ本の多くは、私のドコに蓄積されるのか、多くは正確なタイトルが思い出せず、また、著者と作品の整合性が取れなくなり、主人公の名前はおろか、内容さえ忘れてしまい、これが「歳をとる」ということなのかと、忸怩たる思いにとらわれる今日この頃、読了日記などというものを出来るだけマメに書いておこうと、さるところで、ちょっと書いています。
また、本の整理と称して、最近、新しいものを読んでは、ソレに伴うあるいは関連した内容の、古い手持ちのものを再読することが増えています。
「捨てる前に・・・」という気持ちで読み始めて止まらなくなるケースが多すぎるのが問題ですが。

というわけで、他に書いたものですが、「裁判」に関して思うところが多かったこの三年間の気持ちの整理も含めて、こちらにもアップしておきます。


この作品は、無理にジャンル分けすると、警察モノというよりは裁判モノでしょうか?
もともと、愛読する警察モノ・スパイもの・事件モノの殆どが海外小説という私で、日本の作家のものも読まないわけではありませんが、日本の作家のものなら、どちらかというとドキュメントに近い作品が好きです。
タイトルの『事件』も、小説でありながらどちらかというとドキュメンタリータッチで、私にとっては、日本のこの分野における聖典のようになっている古い作品。


私の元にあるのは昭和五十三年の第二十一刷版(初版が昭和五十二年。重刷に告ぐ重刷)。
さらに、その時点で15年前の新聞連載小説に大幅に手を入れて改題したいう作品であり、作品自体が「歴史」を持っています。
そして、このホンの歴史それ自体がとりもなおさず「日本の裁判の歴史」を表わしているともいえる、様々な”部分”を、たくさん抱えている大作です。
 S.36~37年:朝日新聞夕刊に270回の連載をした『若草物語』という題の小説

この題名;『事件』というのは、(もちろん、このホンは、新聞記事になるようなある一つの事件を扱っているのですが、それ以上に、)裁判でいうところの審理する一つ一つを指していう事件番号のついた「裁判事件」を指してもいます。
さらに、作者あとがきから引用しますが、以下のような理由により、つけられた題名とのことです。

---引用ここから

われわれは望むと望まざるに拘わらず、誕生と共に生れた国の法体系に組み込まれ、それを犯せば罰せられる。犯罪は「事件」として、われわれの運命を変える。しかし判決も現代のように、統一がなく裁判所と裁判官によって違うのでは、偶然的な「事件」として被告人に作用するのではないか、というのが加筆中浮かんだ考えで、それをもって題名とした。

---引用ここまで


民事とはいえ、ある一つの「裁判事件」を、みっちりと追った3年間を経て、「判決も・・・、統一がなく裁判所と裁判官によって違う」ということを、「被告」の側としてほぼ「体験」ともいえる経験をした私は今、この言葉に改めて深く共感しています。

この、もともとの作品が新聞に連載されていた頃は、ちょうど、裁判の迅速化を目指しての刑訴法改正以降、「継続審理=集中審理方式」が推奨されていた時代にあたり、その集中審理方式に若干の危惧を抱いていた作者が、敢えて、作中の裁判官にはその方式を取らせなかったために、表現その他に対して最高裁事務総局から、連載中にクレームがついたと言います。

その後、その「集中審理方式」は結局、ケースバイケース(!)ということに落ち着いたといいますから、作者の慧眼に大拍手です。

とはいえ、その後の今、この現代においては、新しく「裁判員制度」が、賛否両論紆余曲折の果てに採用され、そして始まったばかりのこの制度も、いまだ議論は続いている感があります。
日本の裁判は、50年前と同様の迷路を、いまだ、さまよっているのでしょうか。

もともと、似非とはいえ、長いクリスチャン生活の私。
人が人を裁くということに違和感を、個人的悩みとして、それなりには抱えています。

この作品の実際の事件、19歳の”少年犯罪”に関わる、弁護士・検察官・裁判官・証人、果ては裁判官の妻にも及ぶ丁寧な心証の記述は本当に圧巻で、つい、裁判員としての「自分」に、(もちろん妄想ですが)置き換えて読んでしまっていました。

この作品が最初に書かれた時から実に50年近くなるというのに、今読んでもなお、このように「読者にリアルに想像させる」という、内容・筆力には、驚嘆・感動で、つくづく「私の聖典」と呼ぶに値する作品だとの思いを強くしました。

「裁判員制度」に関心のある皆様の、興味が呼び起こされることを願います。


※絶版だと思っていましたが、新潮文庫で、『事件改版』として出版されているようです。
楽天ブックス、なにかのキャンペーン中? 送料無料になっていますね。
きっと、これ、買ってしまって、また本が増えるのだろうなぁと・・・・・・。

   『事件改版』大岡昇平著 新潮文庫   
   本体価格 781円 (税込 820 円) 送料無料   



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最終更新日  2009/09/06 02:43:18 PM
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2008/03/18
カテゴリ:BOOKS
いよいよ「レビュー」ですが、肩の力を抜くのに、思いのほか時間がかかりました。

小説版『CRIMSON ROOM』パイロット版 TAKAGIZM モニター当選
クリムゾン・ルーム/高木敏光著

サンマーク出版より 4月202日発刊(予定)
   『クリムゾン・ルーム』 高木敏光著


 抒情的な小説でもなければ、かつてあって今なお脈々と受け継がれた手法での「私小説」でもなく、と、これはもちろん大抵の方が予測できるでしょうが、かといって「私」が全くないわけでもないらしい、といったもので、ここは少し意外でした。

つまり、そこはそれ、フィクションですから、「創り物=作り物」として読もうとしても、「実在」のクリエイターである著者の「私(ワタクシ)」との重なりを否応なしに想像させる部分も若干あって、その境界やらつづれ織り部分が読者の興味をそそる創りなので、それを安易に披露するレビューになってはいけないだろうし、思いがけない展開などは、もちろん、レビューとして書くべきではないだろうし・・・と考えると、気を持たせてこそ成功の、推理小説のレビューの数倍も難しく感じました。

この小説を読み終えて、ゲーム音痴の私が何の構えもなく、ごく自然にゲーム「クリムゾン・ルーム」という密室へ入ってみる気になったという意味では、「解く」推理小説の面白さも十分兼ね備えているので、これまた、安易に内容には触れられません。


印象・・・神林長平に良く似た世界と。

それがどんなに良い意味でも「誰それに似ている」と、敢えて言われたい創り手はいないと思いますが、それを承知のうえでの失礼を許して頂けるなら、
小説「クリムゾン・ルーム」、一番最初に数ページをパラパラと拾い読みして「案外アタリ」と感じたのは、「神林長平」の書いたものにどことなく似ているように感じたからです。

超粘着質な京極夏彦は、私のダイダイ大好きな作家ですが、その京極夏彦とは対極にありそうな「神林長平」---
負うた子に教えられの言葉通り、私の前に息子の手でドンと積まれた神林長平のその世界に、私はいつしか夢中になりました。
でも、神林を良く知ると、彼:神林長平はフィリップ・K・ディックの影響を受けていると臆面もなく言ってのけて、私はそのディックが大好きで、息子は私の本箱を覗いて
「結局、母の影響もありか・・・まぁ、いいけど」
とちょっとだけ心外そうにし、私は密かにほくそ笑んで---

そのような「我が家事情」からすると、「神林長平の世界にちょっと似ているかも」と言えば、大いなる讃辞です。
なので、最初の印象に「神林」を持ち出したことは許していただきたいのですが、読み終えてみると、やはり誰かと比べたのは失礼だったと素直に思える「高木敏光」の世界が、「赤い本」の中には、ありました。

おおらかさと遊び心で、まずは周囲をいったん丸ごと受け入れて安心させ、その上で「あなたとも君とも違う私」を、相手の興味を引き出す程度の「違和感」という形で提示してゆく、そのような[やり方]が、とことん身についた、あるいは生まれ持ってその素養のある人だけが書ける、描ける世界があります。
これは成功するクリエイターに欠かせぬ素養かもしれません。
そして、高木敏光氏、前述のような[やり方]が、どうやらとてもうまい作家のようです。
これは先入観だけではなく、確かに「北海道」に生まれ育った人が書いた本だと思えました。
しかも、多分、「優しくあること」に、とても生真面目な男性。


リムゾン・ルーム、抒情的ではないと最初に書いたとおり、確かに、多分男性諸氏がお好きなハードボイルド小説や都会的なクールさを意識して、抒情的な部分を排除しようとした意図を感じます。
が、読み進めるうちに、これは良い意味で裏切られていきます。
甘く抒情的に、しかも中途半端にゆるゆると盛り上がってダラリと消化不良に終わるという類ではなく、あくまでも、現実離れした成功譚を一方的に聞かされているのかと思ったのに、いつしか情緒的な部分での心地よい甘さに浸らせてくれているという、そのような「裏切り」です。
実際、舞台となっている札幌は、この小説の雰囲気を伝えるにふさわしい、冷たすぎはしないけれど適度に都会的な「こじゃれた」街です。
読み手を苦しくさせない適度な懊悩を、洒脱さを忘れずにサラリと書いたかと思えば、ふと漏れ聞こえるBGMはJAZZやブルースではなく、意外なことに「艶歌」であったりという、例えるとそんなイメイジ。
全編を通して、いくつもの気付かない程の小さな「ズレ」の配置によるコラージュ。

几帳面に方眼状に割り振られた中心街のアドレスの中、そこだけモザイクを無理やりはめ込んだような小さな袋小路になった一角や、こじゃれた札幌の中にあってどことなく「色」が違って見える、ある「区」などの、舞台への嵌め方は、地元札幌を知る者には特に「絶妙」と感じる部分でした。

お洒落なのに浮つかず、脂身を上手に剥ぎとったような生活感もあって小市民的、かと思えば独特の「業界」バナシや裏社会も、境界線にギリギリのフォーカスをかけてチラリと見せて。
なので、ページを繰る手を止めさせない、でもハラハラドキドキとは大いに異なり、それでいて、読み終えた時に、読者は大きな安堵と達成感。
決してページ数が少なくない小説ですが、久し振りに一気に最後まで読まされてしまいました。

もちろん、読み終えてすぐにPC画面へ向かい、私も深紅の部屋に自らを閉じ込めて、いまだ、私は赤い壁に囲まれた密室の中。
ここで見つけた小さな赤い箱に、あなたは一体、私の何を隠したのか。
と、もう少し・・・もう少しマゾヒズムに酔ってみて、どうしても喉の乾きに我慢がならなくなったら、攻略サイトを一人ふらふらと彷徨ってみます(笑)

まだまだ引出しがたくさんありそうな高木敏光氏、筆も遅くなさそうだし、たいへん楽しみな作家の登場です。


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あはは、気合い、入りすぎ!?

PS. 校正者への業務連絡:2ページ10行目、×そこには・・・填まって

初回更新日時 2008/03/19 7:03:07AM






最終更新日  2008/03/23 02:56:10 AM
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2008/03/17
カテゴリ:BOOKS
前の記事の続きです。


そもそもがソフト屋というよりも印刷屋で、たまたま、三十数年前に国産電算写植機(といってもOEM)が日本で初めて導入された現場にいた、そのためにソフト屋へ転身という私なので、某有名作家の直筆の原稿を手にした経験もあったりしますが、発刊前の「ゲラ本」というのは、目にしたのも手にしたのも初めてです。

もとをただせば、メル友の知人の後輩の友人が偶然にも私の後輩(同窓生)でもあり、というレベルの・・・限りなく「他人」に近い ---否、他人そのものですね(笑)--- ある人物が、「小説家」として遅いデビューをする(らしい)という話がきっかけです。

さらに情報を辿ると、

4月20日発売に先駆けて
 パイロット版を配布するので、レビューをブログ等で発表して下さい


という趣旨のモニター募集があるとのことで、レビューの期限は3月20日

つまり、「新刊」は新刊でも、まだ発売されていないゲラ本を読んでレビューを書くという、ちょっと特権意識が心地良さげな、このモニターに応募して当たっってしまったわけですね。

その人物(著者)が、もともとはデジタルクリエィターとのことだったので、印刷屋からソフト屋へ転身した私は、「同窓の歳の離れた後輩」以上のわずかな縁を感じて
「応募者がショボイ人数しか集まらなければ可哀そうだよなぁ」
と、ボランティアのつもりで

(あ゛~、ごめんなさい!)

一応、応募しました。

が、正直・・・忘れていました。

(あ゛~!もうタコ殴りの構えに入っている方々が目に浮かびます

ある日(正確には3月5日の夕方)、郵便受けに「知らない会社」からチョイと厚めの小型茶封筒の郵便物が届いていて「何をまた送り付けて来たのやら」と、

(あ゛~・・・
  もう、これは致命的に許せないでしょうが、どうかここはこらえてください)


開けてみて、
「アラっ、早いこと。」と思い、
赤い表紙の本をパラっと開いて最初の数行を読み、
「案外アタリじゃない?コレ。」と感じて、

夕飯後に読もうと、食卓テーブルの上へ放置

そして食事時。食卓についたゲーマーな息子に
クリムゾンルームっていうゲーム、知ってる?なんか密室脱出とかの...」と尋ねたところ、
「俺はクリックゲームはほとんどしないからやってないけど、数年前に結構話題にはなってたんじゃないかな?それがどうした?」と。
「そのクリエイターが学校の後輩らしくて、小説書いたらしいよ~。これねっ。」
と、この時点で、「クリックゲーム」というジャンルもあるのかと、はじめて知った私です。

っと、ここでお気づきかと思いますが、 ---- そう!

食事の間中も、テーブルの上へ放置!

ファン垂涎の、わずか数十冊という貴重な 小説版『CRIMSON ROOM』ゲラ本 の中で、多分、もっとも粗末に扱われたのは、私の手元に来た1冊。



TAKAGIZMファンの方、特にモニターに応募して外れた方、

ホンット、ごめんなさい!

と謝るしかありません。



ここ数年は「FF-11」というネットゲームをメインとする息子は、ずいぶん前になりますが「アーマードコア」という対戦ゲームの、ある大会でジャパニーズチャンピオンになったこともあるとかいうゲーマーです。
これを自慢とするべきか否か「母」としては大いに悩むところですが、とにかく息子が知っていたということで、ここで初めて、ネット検索「クリムゾン・ルーム」---
遅ぇよ!と、今更ですが、自分を呪います。)

    クリムゾン・ルーム で検索した結果 1~10件目 / 約410,000件 - 0.04秒

はぁ~?! ちょっと待てっ!

    CRIMSON ROOM で検索した結果 1~10件目 / 約15,100,000件 - 0.36秒

CRIMSON ROOM. Toshimitsu Takagi 2004 ... A crimson ceiling and a wall. ...

Escape the room - Wikipedia, the ...-このページを和訳
The genre was further popularized by the Japanese "Crimson Room" game (2004) by Toshimitsu Takagi, which has ...


なんということ・・・

検索されたアーカイブリードに目を走らせると、

... クリムゾン・ルーム. 全世界で1億人以上が熱狂した「CRIMSON ROOM」がDSで登場!!

とか、

ディジタル最前線 Vol.13 5000万アクセスの超ヒットゲーム ...

などなど。

いやん、もう、これ・・・なぁ~に? 
よりによって、なんで私に当たってしまったの?


と、ちょっと半ベになってしまった私でした。

一応そのゲームサイトへ行き、TOPページからその深紅の部屋へ---

入りかけてやめました。
ジタバタしたところで始まりません。

原作のある映画などで「読んでから観るか、観てから読むか」といえば、断然、前者を取る私。
ゲーム音痴の私に、ゲームがモトネタとなった(?)小説のレビューをと言われたら、やはり「まず読む」を取るのが自然な流れです。
本当はCRIMSON ROOMが大ヒットゲームなんてことも、知らなくて良かったことかもしれません。

読み終えて、余計にそう思えました。

ということで、さてさて、
この大役については、次の記事で演じることにします。

モニター応募で外れてしまって残念な思いをなさっている多くのファンのために、クリエイターにして新進気鋭の小説家となるであろう「高木敏光」氏への大いなる賞賛の意味も込めて、でも、肩の力を抜いてかかります。


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最終更新日  2008/03/17 04:21:29 PM
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2008/03/16
カテゴリ:BOOKS
本来は「新刊」のホン(本)のレビューなのですが、記事を3本くらいに分けて、まずは、お詫びから始めなければならないようです。

いえ、お詫びからというよりは、まず「言い訳」からかな?
それから「お詫び」で、最後にレビューという組み立てにしようかなっと、思います。

で、今日のところは言い訳。
なので、[ 小説 CRIMSON ROOM ]の検索でヒットして訪問してくださった方、ごめんなさい。
ちょっと勿体を付けることになってしまいます。
でも、とりあえず一言だけの感想を記しておくと、

本は、

非常ーーーーーに、

良かった!!

です!


と、「とりあえずビールで乾杯」みたいな進行ですが、ここからは言い訳セレモニー。

々、古くからコンピュータソフトをやっている北海道方面の技術者の中で、後々数年間単位の長期にわたって語り草になった、あるシステムがあります。
今では当たり前になっている、その、とあるシステムの、日本での黎明期。
海外技術に頼らずに国内でそのハード・ソフトともまかないたくて仕方がなかった日本のメーカーさんにとっては、サンプリングにちょうど良い規模のユーザーの、最終的には会社におけるただ一人のシステム要員となってしまった私。
全ての周辺環境が後戻りが効かない時期になってからの機種変更で、地獄のソフト開発現場が創出されてしまいました。

仕様変更につぐ仕様変更で、稼働予定日が2ヶ月を切った頃に、「こんなところにいたら殺される」と言ったとか言わないとかのユーザー側責任者(私の上司)は、とっとと会社を辞めてしまい、メーカーさんは大量のSEを24時間交代勤務体制で投入・・・
対してユーザー側で仕様変更内容に判断を下せるのは私一人。
最後の2ヶ月は、いつ寝たのやらわからないような状態で、会社が借りてくれたすぐ近くのホテルでシャワーを使い、母に着替えを届けてもらいで、五徹のmさんの異名も頂き、よく過労死しなかったものだと、今にして思います。

当時、あまりの苛酷さに、「ちょっと息抜きを」と技術者仲間が誘ってくれたのは会社の隣の「バッティングセンター」で(オイっ!)、バットを振り回して、かろうじて正気を保っていた状態でした(笑)

ぁ、そのシステムは、なんとかなっちゃって、おおいに自信を強くした私ですが、キッチリ頭の中がやられていました。
まず、睡眠と覚醒のバランスを取る脳中枢のナントカが・・・というような説明でしたが、不眠症・鬱症状、遠い記憶と最近の記憶が交錯してしまうまだら状の軽い記憶障害、そして、水を飲んでも吐いてしまう強い断続的な吐き気。

「人は簡単に壊れる」という森達也さんの言うのは、本当です。
でも、やはり森達也さんがおっしゃるように、人は、素晴らしくも見事に、再生もします。

(この際、再生していないじゃないかという突っ込みはナシにしてくださいね)

と、また以前のようにキャッキャと戯れるようになるまで数か月かかりましたが、ともかく再インストールした(はずの)私が世間に出てみると、日本中(まぁ、私が実地検分実地検証?実施検分?できたのは札幌中でしたが)の喫茶店に、何か、重大な異変が起きていました。
当時はまだ、花も恥じらうを少し過ぎたばかりの私と同年代のお洒落な女性までもが、喫茶店に入ると、ちょっと特別な誂えの席に、人を押しのけてでも陣取り、注文もそこそこに、小銭を出して----昂じては足をガバッっと広げての機械との攻防戦。
そう、かの、インベーダーゲームです!

ノーテンキに「何コレ?」と訪ねて、(その頃にKYという言葉があれば、確実にその場で認定されていたと思いますが)ギョギョッと引く周囲の空気も読めずに「面白いの?これ・・」と追い打ち。

漫画の江古田ちゃん言うところの「猛禽」そのまま状態で、思いがけない自分への間違った評価に辟易し、友の多くが数万点とか言う中での、乗り遅れた悔しさと屈辱(笑)
これがトラウマとなって、ですね、
今でこそ「私は趣味オタク」なぞと言っていますが、

ゲームはね、見事なまでに音痴なのですよ。

そんな私が、なぜに、世界中を熱中させたという密室脱出ゲーム『CRIMSON ROOM』の小説版の、発刊前のレビューを書くことになったか・・・

続きは次の記事で、ファンや偉大なる作者へのお詫びとともに。

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最終更新日  2008/03/17 12:03:23 AM
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2008/03/11
カテゴリ:BOOKS
ドキュメンタリー映画『』の森達也さんの、著書としての「A」が、ひと月ほど前に、私の敬愛するあるブロガーさんのところで紹介されていました。

しばらく忘れていた森達也氏の名を目にして、その「優しい視点」を思い出し、「何か森達也視座のもの」が無性に読みたくて、久し振りにインターネットではない書店を訪れたのがちょうど2月20日前後でした。

まるで、私が求めていたのを知っていたかのように(笑)、講談社新書から新刊が出ていました。
それも、バッチリ、その時点の私がまさに求めていた「森達也」でした。

ハードカバーの『死刑』も平積みだったのですが、それはボリューム的にも内容的にも、最近の私には、ちと重すぎなので、数日の差で逃していたかもしれない新書の『視点をずらす思考術』を手にした時は、久々に本屋での「ひとりニヤリ」。

私が一人で本屋へ行って一番困るのが、この「ひとりニヤニヤ」が出るシーンです。
心の中で密かに「やったねっ!」などとガッツポーズで、それだけで収めきれずについ顔に出てしまい大笑い、挙句、その緩んだ顔の筋肉のまま、誰かと目が合って、あわてた素振りで目をそらされ・・・私ってかなりアヤシイ人雫・・・っていう、そんなことがありませんか?

視点をずらす思考術/森達也著

[視点をずらす思考術]森達也著


 私の手にしたこの新書、帯には、

「空気を読むのをやめてみないか!」

とあり、パラパラと眺めたその本の最初の方のページには、「天然」なんていう言葉も出てくるので、年頭から「天然」を自認しなければならないハメに陥っていた私としては、この本に、これ以上ないくらいのを感じました。

もともとが私が大好きな思考パターンの森達也氏が、ここ数年にわたり様々な場所で寄稿文として発表していた小文を、それぞれ大幅加筆修正して編集、出版した本なので、大急ぎでまず1度目、ざっと読み終えた時には、まるで自分がそれを書いたかのような錯覚(・・・これでは、ますます怪しい人です-苦笑-)
---と、まぁ、それは言い過ぎとしても、読み終えた最後のページからもう一度、表紙から目次へとローテートシフトしてしまいました。

徹底した、善悪・敵味方等の二分化の行き着く先にある「優しさの凶暴化」や、あるいは「絶対的正義」を求めるあまりの暴力的手段の選択という、「独善の危険」を、繰り返し、森達也は警告します。

また、森達也は、生物としては圧倒的に脆弱であるヒトがヒエラルキーの最頂点に達した時、「遺伝子レベルの刷り込み:天敵への恐怖」から、新たな仮想敵として見出したのが「違う共同体に帰属する同族」だ、と言います。

うん、確かに。
私(たち)は歴史などという大仰なものを持ち出さずとも、自分が帰属する小さな集団や町内会レベルの市民社会で、互いのプロパティの小さな差異を言い募り、カテゴライズ不可なものを排斥しようとしている様を、日々、見ています。

ヒトは弱いです。あまりにも弱いから、「一人で頑張ろう」と孤高たらんとする人の強さには恐怖を感じ、そのような群れない人を、理解不能な相手として「敵」として囲い込んで安心を得ようとします。
一方、「孤高たれ!」と自分を鞭打つ人がいたとしても、やはり、ヒトという「群れる種」としての弱さから逃れられるものではありません。
人は人を求めるように創られているのですから。

と、こう書くと落とし所が宗教じみてくるので、この本のレビューとしてはふさわしくありませんが、でも、禅寺での修行の日々や、『A』をどうしても撮りたかったという森達也の根源を思う時、そう間違ったオチではないようにも思えます。

まずは、「羊たちよ、羊でいいから、たまには視点をずらして、ヤギの目で世界を見てみよう」と、

【ヤギの視点も持ち合わせたハイブリッド羊のすすめ】

を説く森達也のこの本、今だからこそ、私も、強力にプッシュしたいです。

そうそう!
ひたすら口当たり良い森達也の語群の中で、決して読み落として欲しくないのは、

「突出したヤギというカリスマへの過剰な忖度」に対する警告。

講談社現代新書:No1930 森達也著『視点をずらす思考術』---

森達也の個性としての「優しさ」「KYの強さ」が、このわずか200ページ10mmにも満たない新書本に、ギッシリ詰まっています。
せひお読みください。

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最終更新日  2008/03/11 08:52:07 AM
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2007/07/31
カテゴリ:BOOKS

特に民主党を支持するわけではない私ですが、良識の府といわれる参議院の力関係が衆議院と違ったものになっただけでも、二院制の意義は保たれたと思いたいです。
最近の政治の動き(この国の舵取り)は本当に危ういなぁと感じていたのは、当然ながら私ばかりではなかったと、安心しました。
「待った」をかけるだけの力を、国民が求めていた結果が現れた選挙だったと思います。


ところで、選挙ですっかり向こうへ押しやられた感のある「柏崎刈羽原子力発電所」の事故の件で、東電のメルマガについて、ちょっと書いてみます。

なにがきっかけだったのか・・・多分、料理のレシピがきっかけだったように思いますが、私は東電のメルマガの読者です。
今月、毎月のレシピ配信がないなと思っていましたが、23日に、配信が遅れたお詫びと、仕方なさそうに事故に触れたお詫びとが一緒に書かれたメルマガ配信がありました。

以下、23日配信分から引用です。

*******************
新潟県中越沖地震について
去る7月16日に発生した新潟県中越沖地震に伴い、当社・柏崎刈羽原子力発電所2・3・4・7号機が自動停止いたしましたが、定期検査中であった1・5・6号機も含め、現在、7基すべて安定した状態で停止しております。
これまで、発電所建屋内および屋外設備のうち、現時点で外観目視点検が可能な設備に対して点検を実施してまいりましたが、7月19日までに一通りの点検を終了しました。立地地域をはじめ、社会の皆さまにご心配とご迷惑をおかけしており、心よりお詫びを申し上げます。

*******************

と、このあと何事もなかったかのように楽しい様子で「=長いものヘルシー春巻き=」やらのレシピが続いて、「ビストロ シリアルボール」を2個セットプレゼントなんていう記事も続いていました。

で、私も感じたのと同じように感じた方々から(多分)ブーイングがあったものか、続いて27日に、今度はまっさきにお見舞い文が載ったメールが来ました。

以下違約かもしれませんが、ほぼ全文掲載です。

*******************
件名:【東京電力】新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原子力発電所の現況についてご報告いたします。

このたびの新潟県中越沖地震により、被災されました皆さまに、心からお見舞い申し上げます。

地域の皆さまならびに広く社会の皆さまには、当社柏崎刈羽原子力発電所においての火災発生や放射性物質の放出などにより、大変なご迷惑とご心配をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。

発電所は地震発生とともに運転中、起動中の四基が自動停止し、定期検査中の三基を含め、現在、七基全てが安全に停止しております。また、地震に際して放出された放射性物質につきましても法令レベル以下であるとともに、自然界から受ける放射線よりも十分低い値でした。

当社といたしましては、皆さまにご安心いただけますよう引き続き全社をあげて被害の全容把握に取り組み、その状況についてお知らせしてまいります。何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。

*******************

なにとぞご理解をと言われても、なんだかなぁ・・・と。

あれだけのことがあったあとの一発目、まず真っ先にお見舞いで、そして事故報告で、最後に米印でもして、
※お楽しみいただいているレシピについては、後日改めて配信申し上げます
などとするのが、「当たり前」の企業感覚だと思うのですが、ここまでいう私がうるさすぎるおばさんなのかどうなのか、自分の感覚に自信が持てなくなってしまいます。

ちょうど「エコ・エコノミー」という考えを提唱しているレスター・ブラウンの大変啓発的な「プランB2」という本を再読していた最中の地震であり、原発事故でした。
東電さんは、あくまでも「自然災害に伴い安全に自動停止」ということにしたいようですが、それは現実とは大きくかけ離れていますし、この事故による損害がどの程度なものかも、まだ把握できていないようです。

「エコ・エコノミー」の考え方を取り入れた場合、原発による電気料金はいかほどになるものか、試算してみたいものですが私の知識ではままなりません。
さて、この本「プランB2」の著者であるレスター・ブラウンが所長を務めるアースポリシー研究所、そこが啓発のために結成した「チームプランB」というものがあります。
5冊以上まとめて購入した人に呼びかけて結成されたモノだとのことで、その日本語版として、
WWJ_banner.gifWorld Watch Japan(ワールドウォッチジャパン)も、日本における登録者を募集しています。


そこで!!

プランB2のアフィリを貼ります。
2500円の本です。お高いです^^;

私のこのアフィリから、もし、5冊売れたら(達成したら奇跡といえる目標値^^; )、私は個人会員登録(年会費10000円)をしたいと考えています。

5冊達成しなくても、私のこの記事を元に、もしもどこかの企業が、そして個人の方が会員登録して、日本の会員が増えたらちょっと嬉しいです。
レスター・ブラウンの、学者らしい悲観論人間味のある楽観論と、そのどちらにも尊敬すべきものを感じます。

少なくとも、「内閣府原子力安全委員会専門委員」という立場で科学を振りかざしながらも浅い感情論に流れる「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」を著している東大ご出身の武田邦彦氏よりは、ホンモノかと・・・

まぁ、あれもこれもそれも、科学的知識の無い私の感情論といわれればそれまでですね。
生命を産む性であるウィンク『女の勘』くらいにご理解ください。

新潟中越沖地震被災地では、ブログ仲間のバード防人さん が率いる「全防災」が、第2陣工事グループを待つばかりに体制が整ったとのことです。
現在は、危険家屋と判定された建物へ、専門家としての立ち入りボランティアをなさっているとのこと。
どうか、くれぐれもお気をつけて!


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最終更新日  2007/07/31 03:19:54 PM
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2007/07/05
カテゴリ:BOOKS
面白いもので、私がずーっと眺めてきた(読ませていただいた)ブロガーの方々、一斉に?と言っても過言ではないほど、皆さん、ズラリと鬱モード。

かく言う私もどうやらそれらしい雰囲気で、

「どうしちゃったの?→自分!」状態です。

どうなのでしょう?
鬱は伝染するのでしょうか?

全ての発信をやめたくてたまらなくなったりしながら・・・
いや、積極的にやめたいというのでもなく、ただただ、
ポカンストンと、何の衝撃もなく何かの穴に落っこちたみたいな、早い話が、鬱っぽいという状態の日々です。
読むのは相変わらずその気になれるのですが、発信やら、働きかけやら、そのあたりが積極的になれなくて、しばらく休みます宣言も別に敢えてしなくてもいいかなぁとか、きわめて消極的で、自分が自分ではないような感覚です。

思えば、ずーーーーーーっと、走りっぱなしで、走っていることさえ意識していなかったのに、突然「私ってば、なんで走っているの?」と、気づいてしまったみたいな。
・・・と考えていたら、太宰治の「トカトントン」とかいう短編を思い出しました。
そう、多分、あの感覚。

そんなことを思って本棚をゴソゴソやっているうちに読書スイッチが入ってしまって、それも新しい本を求めるのではなく、ひたすら自分の本棚からの再読です。

一昨年、一度、本を整理・処分しようと考えてランダムに本棚の写真を取ったものの、結局決心がつかずにそのままになってしまっています。
その写真が埋もれていたので、この機会に記録のためにここに載せちゃいます。

乱読がよくわかる、未整理の本棚・・・ウンザリ度が急上昇です。
※写真がいくら自分のための資料にするだけとは言ってもいい加減すぎる為にイラつき、我慢がならず、差し替えました。(07/07)
本棚乱れ撃ち01edt
上の左の「六十歳からの生き方」、こんな本、いつ買ったのか内容も覚えていません。多分「捨てる技術」とかを読んだ頃に、何か触発されるものがあったのか・・・なぁ?
筒井康隆と渡部昇一とビートたけしの本が同じ棚というのは...。
そこにベケットの「モロイ」やポール・ニザンの「トロイの木馬」が並ぶあたり、殆どブラックユーモアです。
「モロイ」は自分で買った覚えがないなぁと思ったら、奥付に万年筆の特徴的な文字での書き込みがあって、先輩からいただいたものと思い出しました。
書き込みは『革命的生涯の検証のために』です、あはは。
幾度もの引越しを重ねている割には失わずに済んでいる貴重な2冊の本が、酔っ払って原チャで死にかけたビートたけしの本と同居しています。
「時をかける少女」、この棚にあったんだ!・・・読みたがっていた若きブログ友がいたなぁ。贈ろうかな?



本棚乱れ撃ち02edt

本棚乱れ撃ち03edt

これは特別扱いのエンデの棚・・・のはずが、数冊抜けていますねぇ。
※これも、抜けていた写真と合わせたものにして差し替え。(07/07)
本棚乱れ撃ち04edt
この他、まだまだベッド周りや机の上のブックエンドや、新書版ばかり入れてある棚やら、子どもの本棚に出張中のものやら、本棚数本にもなるコミック漫画を除いて・・・


場所ふさぎなのがこれら!
特にはっきりと「邪魔」なのが、筑間の日本文学全集42巻セット、です。
本棚乱れ撃ち06
友から昔プレゼントされたものですが、部分部分読んだものが多いものの、結局全部は目を通しきっていない全集です。
処分する前に1から全部通して読んでしまおうと思いながら、不思議なものでこう揃っていると単純に「食指が動かない」のです。

この全集の棚の上や裏側には-------
本棚乱れ撃ち05
こんなふうな文庫本が、気に入ったものは出版社別・訳者別やらで複数冊など、びっしりとあって、引越しの時に荷解きしながらより分けようと甘いことを考えたのが敗因で、結局そのままです。

マイケル・ムーアの「華氏911」という映画の題名が、昔の「華氏451」という映画(原作はレイ・ブラッドベリ著のSF:華氏451度)を文字ってつけられたということ、すぐにわかった方がどれほどいらっしゃるかわかりませんが、本を処分できずに、「処分する前に再度読まねば!症候群」にかかって鬱度を増すばかりの私は、密かに、これらのホンの自然発火(華氏451度は本の燃える温度)を待っているのか、それとも、自分の内部が再び「燃えて」くるのを待っているのか、あ~、鬱・鬱・鬱。


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※初回投稿 2007/07/06 7:46:03 AM








最終更新日  2007/07/07 07:41:44 PM
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2007/05/07
カテゴリ:BOOKS
先日お約束のオマケです。

ビッグサイトでの住宅フェア展示見学の翌日は役所申請の書類のことで動き、その翌日は、新しく始めるソフトウェア言語のあれこれ情報を旧友から仕入れ、と一通りの目的を果たした後に、帰阪を最終の新幹線にして、幾度かお会いした支援者の方と親交を温めました。

で、その方におずおずと提案した私の行きたい場所というのが、東京駅の大丸ミュージアムで開催されていた「あべ弘士の世界展」でした。

あべ弘士さん、そう、今をときめく北海道旭山動物園の飼育係から絵本作家になった、あの「あらしのよるに」シリーズの作家さんです。

たいへん嬉しいことに、その支援者の方(今はもう友と呼ばせていただいていますが)も、あべ弘士さんのファンだということがわかり、手に手をとって(笑)
いざ、大丸ミュージアムへ。

当然ですが、残念ながら会場内は写真禁止でしたので、入り口だけですが。
あべ弘士原画展

あべ弘士原画展2

あべ弘士原画展3


大阪での開催は同じく大丸梅田店で、4月25日から今日まででした。

このあとの開催は、5月16日~28日まで大丸札幌店です。

初日はサイン会トークショーもありますし、スライドショー書き下ろし作品もありの、たいへん充実した展覧会ですので、札幌近郊の方はぜひ!

この「あべ弘士」さん、北海道が地元ということや、ちょうど絵本作家としてデビューするかしないかという時期が子育て真っ最中の、しかも福音館書店関係の方が身近にいたという様々な偶然が重なって、私はかなりディープなファンなのです。

歌う教授:本川達雄先生の文に絵をつけた「絵とき ゾウの時間とネズミの時間」のハードカバー出版記念で、おかしなおかしなナマ本川先生の講演が聞けたりしたのも、あべ弘士さんのおかげです。
この講演で、子どもをダシに「旭山動物園日誌」にサインをいただいて、嬉し恥ずかしの握手を、あべ弘士さんにしていただいて、舞い上がった母でした。

おまけに、二人の子が、サインしてもらえる順番が来ても、『僕はゴリラがいい』、『私はふくろうが』、と揉めていたのですが、その会話をニコニコと聞きながらスラスラスラと、ふたつとも描いて下さいまいした。
サイン本:旭山動物園日誌

この本、絵本の域を超えていて、質の高い挿絵の入った大人の読み物です。
旭山動物園日誌
この貴重本は今でも、子どものというよりも私の宝です。
(ホクト、あなたも宝ですよ!)

・・・・・・・・・?はいはい。
もも
すみません、ホクトにカメラを向けると、必ずモモがカメラ目線でポーズをとるもので・・・

さて、あべさんが絵本作家としてボチボチと描き始めた頃は、福音館からのものが多いため、我が家には結構以前からの「あべ弘士絵本」があったりします。

これは89年の月刊かがくのとも「雪の上の動物園」
福音館かがくのとも「雪の上の動物園」
猫のお約束で、本や新聞を広げるとすぐにこうして・・・
ノアです。

※余談ですが、この黒猫ノアは猫のダックスといわれるマンチカンで短足猫。我が家に来ているくらいですから、保護猫です。当然、値段はありません。それが今、マンチカン種の猫はたいへんな人気で、子猫が30万円とか40万円とかします。ご他聞に漏れず、無知・無理な交配があちこちで行われています。どうか、マンチカンを家庭で飼っていらっしゃる方、繁殖を薦められても、決してしてはいけません。


という話はさておき、東京でのあべ弘士展で、久しぶりに絵本を数冊買ってきました。
2006年4月のかがくのとも「このよでいちばんはやいのは」の、この動物たちの躍動感、さすがです。
あべ弘士の描くうさぎ
あべ弘士の描く動物


すみません、ちっとも躍動的ではないタイガ・・・いえ、あなたは寝るのが仕事の「寝子」ですから、いいんですよ。
タイガ


しきりなおして---、

この本にはあべ弘士の描く「乗り物」もあり、これが私が今回選んだポイントでもあったのですが。
あべ弘士の描く乗り物

で、こちらはあべ弘士の描く しんかんせん です。
あべ弘士の描く新幹線


あはは、実はですね・・・
2007年4月28日から新登場の「旭山動物園号」というのがあってですねぇ...
JR北海道会社発足20周年記念なのだそうです。
(まだ20年・・・長いような短いような。)

「旭山動物園号」、なんとなく、ドラえもん海底列車に代わる目玉列車という気もしますが、私的には、ドラえもん列車どころの騒ぎではなく。

キハ183系を、「旭山動物園号」として改造ということで・・・
〔正確にはキハ182形2両(47・48)/キハ183形2両(3・4)とのことですが、車両については殆ど無知で、すみません〕4両編成の列車です。
少し古いのですがプレスリリースのPDFもご覧ください。


このラッピングカーの模型がですね、この「あべ弘士の世界展」で、

展示されちゃったりしていたわけです!

この展示会あとの私の北海道旅行は、微妙に1~2週ずれていて、4月28日からの運行列車には乗れそうもなかったので、この模型車両の展示は、ちょっと興奮モノだったというわけです。

この列車、DMVと並んで、しばらくはJR北海道の目玉的列車になるのでしょうねぇ・・・うらやましい限りです。

ううう~っ、乗りたい!!!

6月くらいに北海道の仕事がありますように!
というか、本気で営業かけてみようと考えています。
(いえ、もちろん、仕事本位で・・・す。決してついでにヨサコイ祭りもなどとは思ってもいません!)


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最終更新日  2007/05/07 11:19:45 PM
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2007/03/24
カテゴリ:BOOKS
久しぶりで、広島DP以外のカテゴリーです。

でも、私の中では、それなりに繋がっています。
『それなりに』どころではないかも知れません。
普段は「偶然」を「運命」という言葉で表現することを、拒んでいる私です。
でも「なんちゃって運命」みたいなものを感ぜずにはいられないのが、今回ご紹介する本です。

レビューは・・・書きかけで再読したり、書いたものを消したり、感動と、不条理に沈む思いのいくつ戻りつで、まだ仕上がっていないのです。

でも、書店への配本の分が、ボツボツなくなりかけているという話も耳に入っています。
著者ご本人のお手許のモノも少なくなっているらしいので、レビュー前にご紹介だけしてしまいます。


還我祖霊
台湾原住民族と靖国神社



著者: 中島光孝
出版社: 白澤社 /現代書館
サイズ: 単行本
ページ数: 252p
発行年月: 2006年09月

ISBN:9784768479186
本体価格 2,200円 (税込 2,310 円)

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最終更新日  2007/03/24 09:39:58 PM
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2006/11/23
カテゴリ:BOOKS

私や我が家にとって、「良い作家」を超えた存在でした。
無類の優しさの中に秘めた激しさには、壮絶という形容も当てはめたいような面もあり、ある面では決して譲らぬ頑固さに、反発する方もまた多かった作家さんです。

ただ、そんな灰谷健次郎さんの優しさを、

混ぜ物のないホンモノの優しさ

と感じさせるだけの作品群を見ると、

どんな批判も薄汚れたものに見えてしまう、という意味で、

稀有な、純粋作家

だったと思います。

お会いしたこともない多くの優れた方の訃報に接して、無念・残念と思うことは多いのですが、瞬間で涙ぐむというのは、ここ数十年、なかったことです。

病に侵されていたことは知ってはいましたが、教育基本法の政府案があのような形で衆議院で可決されてしまった今、この時期に、灰谷健次郎さんが亡くなるというのは、あまりに辛い出来事です。
呆けた数日になってしまいそうで、怖いほど。

一昨年だったか、鎌田慧さん灰谷健次郎さんがお見えになるというだけで参加を決めた会合がありました。
その時にはすでに病気がかなり進行していらしたご様子で、その会合にも、容態が芳しくないということで、ご欠席でした。
お見舞いのファンレターを書きたいと思いながら、なんだか恥ずかしくて書かず・出さずでしたが、のちに、他の作家さんの文章ですが、一通のファンレターが作家さんにとってどれほどの励みになるかというものに触れて、書いてみようかな・・・などと思ったこともあったのに、実現させずにいました。

今回の教育基本法の件や報道が増えている「いじめ」問題・多様化する家族の問題等々に関係して、またまた灰谷さんのご著書、

「少女の器」


←(これは河出書房からのハードカバーですし、楽天さんには、文庫本としては、1999年の「角川文庫」からのものしかありませんが、私の手持ちは、すでに和解した新潮社から平成4年に出された文庫モノで、新潮文庫:「 は-8-14 」400円。こちらがオススメです。)を再読したりして、ご容態を気にかけていたのが、今思い起こすと、ちょうど今回再入院をなさった時期に符合します。

この「少女の器」には、灰谷さんが常々お考えだろうと思われる、「子ども」と呼ばれて括られてしまう、個の人間としての尊厳と崇高な精神が、描かれていると感じます。

大人と呼ばれる人々よ、
  傲慢になることなかれ!


の強いメッセージを感じます。

あの時に、なぜファンレターを書かずに済ませてしまったのかと、深い後悔に苛まれそうです。

今はただ、涙のうちに、合掌するのみ。



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最終更新日  2006/11/23 06:13:07 PM
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