今更ですが「パッチギ!」
スミマセン!いつの間にやら「金城一紀」さんを「金城武」さんで書いています(汗!なにやらイケメンの方へ(一紀さんも素敵ではありましょうが!)脳内変換していました。お詫びして訂正です。(2006/07/09 22:20)2004年の作品なのでレビューはほぼ出尽くしているかなとは思いますが、井筒和幸監督の、今のところの最新作なので、この時期も時期ということもあり、映画「パッチギ!」イーベストCD・DVD館 :(日記記入時点)¥3,036(スタンダード・エディション)イーベストCD・DVD館 :(日記記入時点)¥4,554(プレミアム・エディション)について、書いてみようと思います。(楽天内のDVD販売の、いつも私が利用するSHOPを上記に載せましたが、ちょうど1年ほど前に発売なので、レンタルショップでも、当分は扱いがあると思われます)-*-*-*-*-*-*-*-*-*-昨年あたりから、金城武一紀著の本が、子を通じて我が家へ持ち込まれました。以来、金城武一紀の著作は、親子とも新刊は必ず読み、映画の「GO」についても、子達がレンタルDVDで観て、「母もぜひ見ろ」と、私は言われていたのですが、主演の窪塚を私が大好きなことを知っていながらさっさとDVDを返したことに腹を立てて、「そのうちねっ」と、結局は忘れ去っていました。そのようないきさつがあったせいか、井筒和幸監督の「パッチギ!」については、自分たちが観た後にDVDを手に入れて、「『GO』に通じるものがあるし、もろに母世代のものだと思うから、ぜひ観てくれ」と私のPCの上に置いてくれていました。それからもう一ト月。また忘れるところでした。内容も、殆んど知らずにいました。さて、この話とは全然別に、この春の私の札幌帰省の際、弟の書棚に懐かしい本があるのを見つけました。「もともとはアンタの本だから、再読したかったら持って帰ったらいいよ」と言ってくれたのを幸いに持ち帰ったその本、「フォークは未来をひらく」というもので、1969年当時19歳だった中川五郎、22歳だった岡林信康(共に京都同志社大学在学中)と、立教大学在学10年目に入ろうとしていた高石友也の共著で、フォーク・キャンプが監修したものです。よくぞ大事に持っていてくれたものだと、弟に深く感謝し、17歳だった私が決して生涯忘れまいと誓った筈の(でもすっかり忘れ去っていた)、ピート・シーガーによる「My Name is Liza Kalvelage」というフォークソングの中川による訳詩を、つい先日、子の友達を交えて話している際に、子達に読んでもらうことができました。意外にも20~26歳の若者達は、一様に「感激」の言葉を口にし、さらに、その本の中の「イムジン河」と「リムジンガン」との違いについても話題にするのです。その話の中で、PCの上に一ト月もの間放置状態だったDVD、井筒監督の「パッチギ!」の舞台が1968年の京都、この「イムジン河」という曲を中心にすえた、実話に基づいた映画だと、私は知り、映画の中で主人公になっている「松山康平」こそ、「フォークは未来をひらく」の中で、中川がM君と呼ぶ友人なのだと、若者達に得意げに話して聞かせたりもしました。前フリがすっかり長くなりました。折りも折、かの国のミサイル発射などというトンデモ事件も勃発していて、今日観なければいつ観れるのかとの思いで、今朝早くから一人で「パッチギ!」観賞と相成った次第です。あははっ、面目ないことに、途中からはもうグスグスでした。もともと、映画・漫画で感激したりするとすぐに涙腺が緩む方ではあるのですが、いやいや、まいった!「あの時代」、「あの場面」、「あの歌」を知るものなら、多分、よほど冷静な方でなければ、多分私と同様・・・・・と。朝鮮高級学校の「番長」、リ・アンソン(高岡蒼佑)、カックィ! ヨンサマなんぞ、吹き飛びます。(私が窪塚が好きだということをお忘れなく・・・ですが)松山君(塩谷瞬)が惚れて、韓国語の辞書を買うまでに至らせた、キョンジャ(沢尻エリカ)、自転車こぎもフルートを吹く姿も、チョー可愛い!ハウンドドッグの大友康平が、名物ラジオディレクター役で出ているのも、私としては大受け。そして、音楽は・・・あの、「加藤和彦」です。出だし、当時の失神バンド「オックス」をパロった、お笑い場面で始めるなどして、できるだけあの時代の持つ「重さと暗さ」を廃しながらも、日・韓(朝)が今に及んでも抱える問題からは、要所要所で目をそらさず、心情へ訴える「音楽」という媒体を使って、あの時代を知るものから現代の若者へと、確実に、大きなメッセージを送ることに成功していると思えました。[生活・趣味]ランキングに登録しています ここをクリックで1票ですどうぞ宜しくお願いしますm(_ _)m パッチギはハングル語※で、「突き破る、乗り越える」または「頭突き」という意味の言葉だそうです。※ハングル語 という表現、厄介な説明は省略させてください。新聞等、公的に使用している表現に合わせてありますのでご了承の程。